こんな疑問に答えます。
この記事の内容
- IELTS 7.5の難易度
- IELTS 7.5に向けての対策
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
IELTS7.5の難易度は?
IELTS | TOEIC | 英検 | TOEFL iBT |
---|---|---|---|
7.5 | 970~990 | – | 102~109 |
7.0 | 870~970 | 1級 | 94~101 |
6.5 | 820~870 | – | 79~93 |
6.0 | 740~820 | 準1級 | 60~78 |
5.5 | 600~740 | – | 46~59 |
5.0 | 550~600 | 2級 | 35~45 |
この表で見ると、IELTS 7.5は英検の1級よりも難しく、TOEICだと970~990相当になっています。
これはこの通りです。IELTSで7.5を取得するのはかなり難しく、付け焼き刃の短期的な対策ではスコアの取得は難しいでしょう。
7.5を目指す人たちは、基礎からの英語力の見直し、もしくは底上げが必要になります。
IELTS7.5が必要な人は?
IELTSで7.5が必要な人は、以下のような人たちです。
海外の大学院へ進学
海外の大学院へ進学する場合、7.0~7.5ぐらいのスコアを要求されることが多いです。
ちなみに、イギリスの有名大学オックスフォード大学では、”Standard level scores”と”Higher level scores”の2種類の入学条件があり、学部によって要求スコアが異なります。
“Standard level scores”の場合はOverall 7.0(全て6.5以上)で、”Higher level scores”の場合はOverall 7.5(全て7.0以上)となります。
大学院申請の場合は、ただOverallで7.5をとれば良いというわけではなく、全ての技能において7.0以上を取らなければいけないといった条件を設けているところがあるので注意しましょう。
移民の申請に必要な場合
移民申請に英語力の証明が必要な場合、7.5以上のように高いスコアが必要な場合があります。これは国や個人によって要件が違うので、移民カウンセラーに一度話を聞いてみるとよいでしょう。
❶カナダでの就労経験
❷学歴(国内外)
❸年齢
❹英語力(IELTS)
他にもたくさん基準があるんだよね。
カナダではこういった様々な項目が自分のポイントになり、そのポイントが一定の基準を超えたら移民申請ができるといった仕組みになっています。
IELTSはただテストを受けるだけなので、比較的短期間で移民に必要な自分の累計ポイントを上げることができる項目です。
学歴をあげたり就労経験を積んだりするより、『あなたの場合はIELTS 7.5以上を取った方が楽だよ』と移民カウンセラーにアドバイスされる人もいます。
IELTS7.5とるための対策(リーディング)
リーディングで7.5を取るためには、全40問中、33〜34問の正答数が必要です。
パーセンテージでいうと83%の正答数が必要です。そしてジェネラルは全40問中、36問の正答数が必要です。
アカデミックの方が問題が難しい分、やや少ない正答数となりますが、83%という数字を考慮するとあまりミスをすることはできません。
Overallで7.5以上を目指す場合、できるだけリーディングでスコアを稼ぎたいところです。なぜなら、ライティングとスピーキングは、リスニングとリーディングに比べるとスコアが伸びづらいからです。
Overallで7.5以上を目指す場合は、できればリーディングで8.0以上を取れるように練習していくといいでしょう。
リーディングの具体的な対策法に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。
【完全版】IELTSのリーディングの構成と対策
【2020年】IELTSリーディングの対策。問題タイプごとに解説します。
IELTS7.5とるための対策(リスニング)
リスニングで7.5を取る場合は、アカデミックとジェネラルどちらも32~34問の正解数が必要です。
リスニングはリーディングとは違い、アカデミックとジェネラルでどちらも同じ問題内容ですので、必要な正答数も同じです。
Part1とPart4は比較的簡単な問題形式である「穴埋め問題」ですので、ほぼノーミスが理想であることはもちろん、一番難しいとされるPart3でもミスを頻発することはできません。
リスニング対策は他のセクションに比べるとおろそかにされがちですが、リーディングと同様で、Overallで7.5以上をゴールにする場合は、8.0以上の高いスコアが理想です。
リスニングの具体的な対策は、以下の記事を参考にしてみてください。
【完全版】IELTSのリスニングの構成と対策
【2020年】IELTSリスニングの対策。問題タイプごとに解説します。
IELTS7.5とるための対策(ライティング)
まず、ライティングで7.5以上の取得は非常に難しいです。IELTSの登竜門と呼んでも良いでしょう。
一例として、帰国子女の人が、ライティング以外はほぼ全て満点に近いスコアで、ライティングだけなぜか6.0しか取れないというパターンもよく見かけます。
ライティングが難しいと言われる理由は、ライティングの4つの評価基準のうちの2つにあります。
- Task Response(質問への回答)
- Coherence and Cohesion(一貫性)
この二つをうまく満たせていないパターンです。そして、この二つの評価基準はライティングのスコアの50%を占めています。
❶見当違いの回答をしてしまう
❷論点がズレてしまっている
ということだよ。
こういった、英語力とは関係ない論理的思考力は独学で磨き上げるのは非常に難しいです。7.0以上が必要な場合は、必ずIELTSを専門としている人に添削をしてもらいましょう。
また、ライティングでは正しい書き方が存在します。この正しい書き方に沿って書き上げることである程度の論理性を保つことが可能です。
【ライティング7.0|有料級】IELTSライティング7.0対策の7つのコツ
IELTS7.5とるための対策(スピーキング)
スピーキングはライティングとは対照的に、しっかり対策していけばハイスコアをとることも可能です。
ですが、そもそも英語を全く話したことがなく、話すことに慣れていない人にとってはかなりハードルが高くなるでしょう。
まずは、7.5がどれぐらいのレベルなのかを動画でチェックしてみましょう。
まず、流暢性がスピーキングにおいて最も大切なので、どんなトピックがきても時間いっぱい話せるようにしておきましょう。
IELTSのスピーキングでは様々なトピックの問題が出題されます。特に、『自然環境』や『社会問題』のような難しいトピックが出題されることも想定しておきましょう。
7.5に近づくために、次に伸ばしたいのは発音です。7.0以上をスピーキングで取る場合は、発音が苦手だと非常に苦労します。
逆に、発音の部分がしっかり得点できると、7.0~7.5以上へと比較的容易に近づくことができます。
具体的な発音の対策方に関しては、IELTS7.0以上が必要なかたは必見!【発音対策法】を参考にしてみてください。
IELTSで7.5を取る戦略
オーバーオールで7.5以上が必要な場合、どのセクションでどのようにスコアメイクをするのかの戦略を立てることが重要です。
例①
リスニング | 8.0 |
リーディング | 8.0 |
ライティング | 7.0 |
スピーキング | 7.0 |
OA(オーバーオール) | 7.5 |
アウトプットがあまり得意でない人は、このようにリスニング、リーディングで8.0以上取ることが理想でしょう。
例②
リスニング | 7.0 or 7.5 |
リーディング | 7.0 or 7.5 |
ライティング | 7.0 |
スピーキング | 7.5 |
OA(オーバーオール) | 7.5 |
スピーキングが得意な人はこのように目標を立てるのもいいでしょう。