こんな疑問に答えます。
この記事の内容
- ライティングで7.0を取るための6つのコツ
- Task2で出る5つの問題パターン
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
- 1 ライティングで7.0をとるにはズバリ○○!
- 2 ライティングの対策:採点基準を理解する
- 3 ライティングの対策:5つのタイプ
- 4 ライティングの対策:Task2のテンプレート
- 5 Task2のイントロの書き方
- 6 IELTSライティングで7.0を取る6つのコツ
- 7 ライティング7.0の対策1:Task1に固執しすぎない
- 8 ライティング7.0の対策2:文と節のつながりを意識する
- 9 ライティング7.0の対策3:Complex Sentenceを積極的に取り入れる
- 10 ライティング7.0の対策4:Task2はプランニングをしっかり行う
- 11 ライティング7.0の対策5:反対意見を取り入れる
- 12 ライティング7.0の対策6:見直しをしてケアレスミスは最小限に抑える
- 13 よくある質問
- 14 まとめ
ライティングで7.0をとるにはズバリ○○!
結論から言うと、ライティングで7.0を取るための絶対条件・・・それはズバリ、
みなさんは、英語力だけがライティングのスコアを左右する要因になると勘違いしていませんか?
当校には、過去に何人かの帰国子女の生徒様(幼少期に海外在住など)がいましたが、そういった方達はほぼ全員がライティングだけが伸び悩んでいる、という傾向がありました。
リスニング、リーディング、スピーキングは8.0以上を軽々と取れているのに、ライティングだけは6.0~6.5というパターンがほとんど・・・。
こういったお声をいただくことも非常に多いです↓
これから言えることは、IELTSのライティングは英語力ではない部分を必要とされているということで、この記事の「採点基準」でも解説してあるように、エッセーの論理的展開がこの問題の解決につながります。
ネイティブと同じレベルの帰国子女の方々でも悪戦苦闘することが多いので、ライティングで7.0以上を取ることは英語力だけではなく、エッセー内で論理的展開をしなければならないのは明らかです。
数値化できるものではないので難易度の定義がしづらいのですが、IELTS専門の対策を全くせずにライティングで7.0をとることはほぼ不可能と考えて良いでしょう。
今回は、ライティングの中でも配点の基準が大きいTask2をメインに対策の解説をしていきます。
ライティングの対策:採点基準を理解する
ライティングで7.0を狙うのはIELTS学習においてなかなかの鬼門です。
7.0以上のハイスコアを狙うのであれば、あなた自身がIELTSライティングの採点基準に関して深く理解した上でエッセーを意識的に書く必要があります。
先ほど、ライティングでは50%が論理的展開の力で残りの50%が英語力だとお話しましたが、これを細分化して見ていきましょう。
- Task Response(問題に答えられているか)
- Coherence&Cohesion(首尾一貫性と節のつながりが読みやすいか)
- Lexical Resource(語彙)
- Grammatical Range and Accuracy(文法)
上の表にある4つがIELTSライティングの採点基準になります。それぞれの25%ずつの配点です。
特に、①Task Responseと②Coherence&Cohesionのような英語力というよりは論理的展開を求める採点基準をうまく理解せずに、がむしゃらに勉強を続けてしまっている人が多いです。
7.0以上を狙うのであれば、この論理的な展開ができていないエッセーを書かない限り7.0以上のスコア達成はほぼ不可能です。
参照元:IELTS TASK 2 Writing band descriptors (public version)
日本語訳:Band Descriptorsの日本語訳(別記事)
ライティングの採点基準:Task Responseとは?
ライティングの”英語力ではない”採点基準の一つ、Task Responseとはなんでしょうか?
一言でまとめると問題にしっかりと答えることですが、具体的に例を挙げてみましょう。
Some people say that the main environmental problem of our time is the loss of particular species of plants and animals. Others say that there are more important environmental problems.
Discuss both these views and give your own opinion.
⇒なぜそう考えるのか?→理由①
⇒なぜそう考えるのか?→理由②
⇒オゾン層の破壊
⇒森林破壊
⇒放射性物質の廃棄問題
…などなど
地球温暖化(海面上昇→島々に影響→人間の住処がなくなる→人に生死に関わる)
大気汚染(人間にとって有害→すぐに対処されるべき)
ライティングの採点基準:Coherence&Cohesionとは?
- In other words,
- As(= because)
- Moreover / Furthermore
- so / but
こういった接続詞や副詞節を使っていくことで、読み手にとって読みやすいセンテンスを生み出すことができます。
これは前後のセンテンスの繋がりをより分かりやすくする役割があり、ライティングでは必ず取り入れる必要のある書き方です。
ライティングの対策:5つのタイプ
IELTSライティングTask2は大きくわけて5つのエッセーパターンが存在します。
- Opinionエッセー
(To what extend do you agree or disagree? / What is your opinion?) - Discussionエッセー
(Discuss both these views and give your own opinion) - Advantage Disadvantageエッセー
(What are the advantages and disadvantages?) - Cause&Solutionエッセー
(Why is this? What are the possible solutions?) - Direct Questionsエッセー
(Do you think people can be happy without much money? What other factors contribute towards happiness?)
受験者は与えられた問題について、250文字以上でおおよそ40分の間にTask2を書き上げる必要があります。
エッセーパターンを分析する
本番で一番初めに行うべきことは、エッセーのタイプを分析することです。
とは言ったものの、ただ問題の一番最後に書いてある「一文」を見るだけでエッセーのタイプは簡単に判断できます。
- To what extend do you agree or disagree? / What is your opinion? → Opinionエッセー
- Discuss both these views and give your own opinion → Discussionエッセー
- What are the advantages and disadvantages? → Advantage Disadvantagesエッセー
- Why is this? What are the possible solutions? → Cause&Solutionエッセー
- Do you think people can be happy without much money? What other factors contribute towards happiness?→ Direct Questionsエッセー
※それぞれ少しだけ表現が違う可能性はあります。
エッセーの構造を決める
エッセータイプの分析ができたら、次にエッセーの構造を決めましょう。
構造を決めることは7.0以上を狙う狙わないに関わらず非常に重要で、エッセーの構造をそれぞれのパラグラフに分けることは採点基準のCoherence&Cohesionに大きく影響します。
今回は過去問のTask2によく出題されているDiscussionエッセーを具体的に解説していきます。
Some people say that the main environmental problem of our time is the loss of particular species of plants and animals. Others say that there are more important environmental problems.
Discuss both these views and give your own opinion.
ライティングの対策:Task2のテンプレート
アイデア出しは必須!
自分の意見を明確化する!
エッセーの構成
- イントロ(問題文の言い換え、自分の意見の提示)
- ボディ1(前者のグループ) ←アイデア出しはここのために行う
- ボディ2(後者のグループ)←アイデア出しはここのために行う
- 結論(問題部の言い換え、自分の意見の提示)
今回はDiscussion Essayの解説記事になりますが、どのエッセータイプでも基本的に4段落構成と覚えておいて問題ありません。
ボディの構成
次にそれぞれのボディの構成の確認です。
トピックセンテンスの説明1
サポーティングポイント1(説明1をさらに深掘り)
トピックセンテンスの説明2
サポーティングポイント2(説明2をさらに深掘り)
トピックセンテンスの説明1
サポーティングポイント1(説明1をさらに深掘り)
トピックセンテンスの説明2
サポーティングポイント2(説明2をさらに深掘り)
Task2の書き方の流れ
問題文の言い換え+In my opinion, there are some environmental issues that ought to be solved faster than animal extinction.
① On the one hand, some people see animals and plant extinctions as the worst environmental issue.(問題文の言い換え)
② Firstly, if the ecosystem is unbalanced by the extinction of plants and animals, food security, which is essential for all species, might be affected(トピックセンテンスの説明1)
③For example, due to a disappearance of certain species, some animals might be overpopulated, leading to a lack of food.(説明1をさらに深掘り)
④Secondly, some creatures represent their local culture, so preserving those kinds of animals leads to the protection of cultures.(トピックセンテンスの説明2)
⑤For instance, Inuit, a tribe living in Canada, find it significant to wear clothes made from animals’ fur.(説明2をさらに深掘り)
In conclusion, while people vary in their opinions, I believe that global warming and air pollution are more serious problems because some other problems caused by global warming and air pollution are unhealthy to human beings.
テンプレートについて
Task2のイントロの書き方
必ず自分の意見を述べる
品詞の言い換えも立派なパラフレーズ
例題:Some people say that the main environmental problem of our time is the loss of particular species of plants and animals. Others say that there are more important environmental problems.
Discuss both these views and give your own opinion.
この例題を具体的にパラフレーズをして自分の意見を加えると以下のようになります。
イントロでは必ず自分の意見を書くようにしてください。
(正しい書き方)Some people argue that the most pressing issue concerning the environment is the extinction of some animals and plants, while others say that there are more important environmental problems. In my opinion, there are some environmental issues that ought to be solved faster than animal extinction.
IELTSライティングで7.0を取る6つのコツ
- Task1に固執しすぎない
- 文と節のつながりを意識する
- Complex Sentenceを積極的に取り入れる
- Task2はプランニングをしっかり行う
- 反対意見を取り入れる
- 見直しをしてケアレスミスは最小限に抑える
ライティング7.0の対策1:Task1に固執しすぎない
Task2はクオリティ重視
Task1の配点は全体の約3分の1で、Task2の配点は全体の約3分の2です。つまり、Task1に時間をたくさん回すのは賢明ではありません。
また、Task1とTask2はそれぞれ1~9点満点でスコアが算出され、その2つを総合したスコアがあなたの最終的なライティングのスコアになります。
細かい計算はありますが、自分の目標スコアと同じスコアがTask2で取れてさえいれば、Task1はそのスコア-1のスコアでも目標スコアは達成できます。
目標スコアが7.0の場合
Task1 | Task2 | ライティングの最終スコア |
6.0 | 7.0 | 7.0 |
目標スコアが7.5の場合
Task1 | Task2 | ライティングの最終スコア |
6.5 | 7.5 | 7.5 |
以上のことから、Task1には余り時間をかけすぎずにスピード感を持って書き上げることが重要になります。
ライティング7.0の対策2:文と節のつながりを意識する
ライティングでいう文と節の繋がりとは一体なんでしょうか?
実際に見てもらった方が理解がしやすいでしょう。
Happiness is considered very important in life.
Why is it difficult to define?
What factors are important in achieving happiness?Happiness is difficult to define because it means something different to each individual person. Nobody can fully understand or experience another person’s feelings, and we all have our own particular passions from which we take pleasure. Some people, for example, derive a sense of satisfaction from earning money or achieving success, whereas for others, health and family are much more important. At the same time, a range of other feelings, from excitement to peacefulness, may be associated with the idea of happiness, and the same person may therefore feel happy in a variety of different ways.
青い箇所が文と節のつながりですが、簡単にいうと接続詞や副詞節のことです。別名、リンキングフレーズとも言います。
リンキングフレーズはあくまでも適切かつ自然に使う必要があり、使いすぎも厳禁です。
その他の代表的なものとして、
- In other words,
- As(= because)
- Moreover / Furthermore
- so / but
などがあります。
こういった表現が文中に適切に使われているだけで、読み手にとって非常に分かりやすい文章となります。
これが採点基準の「Coherence&Cohesion(首尾一貫性と節のつながりが読みやすいか)」につながってきます。
ライティング7.0の対策3:Complex Sentenceを積極的に取り入れる
採点基準のGrammatical Range and Accuracy(文法力)に影響してくるコツです。
まず、ライティングにおけるセンテンスは大きく分けて
- simple sentence
- complex sentence
- advanced complex sentence
の3つに分類されます。
ライティングで7.0を目標とする受験者の目標は、“complex sentence以上の文”をエッセーの中で書いていくことです。
それぞれの具体的な例文を見てみましょう。
simple sentence(単純な文)
English will remain the global language.
(英語は世界共通の言語であり続けるだろう。)
『SVO』の単純なセンテンスです。
complex sentence(複雑な文)
English will remain the global language because English is the main language for communication in all official environments.
(英語は公式の場においてメインの言語なので、世界共通の言語であり続けるだろう。)
『SVO + 接続詞 + SVC』の複雑なセンテンスです。
advanced complex sentence(さらに複雑な文)
It is said that English, which is spoken by hundreds of millions of people, will remain the global language because English is the main language for communication in all official environments.
(何百万人の人によって喋られている英語は公式の場においてメインの言語なので、世界共通の言語であり続けるだろう、と言われている。)
『〜と言われている + 関係代名詞 + VO + 接続詞 + SVC』といった様々な複雑な文法を取り入れたセンテンスです。
“complex sentence以上”のセンテンス増やしていくことで、文法力もアピールしつつ、文字数対策も自然とできますね。
ライティング7.0の対策4:Task2はプランニングをしっかり行う
プランニングとは、実際にエッセーを書き始める前に、日本語でメモを書いてライティングのプランを立てることです。
プランニングが主に必要になってくるのはTask2で、プランニングにかける時間は10分程度に抑えるのが理想です。これなしでは、7.0以上のハイスコアを安定して取ることはかなり難しいです。
なぜかというと、プランニングを行っていないエッセーは先ほどの採点基準の①Task Responseと②Coherence&Cohesionが欠如してしまう可能性が非常に大きいからです。
問題パターンによって書き方は少し異なることもありますが、基本的にボディの構成はトピックセンテンスとサポーティングポイントから成り立ちます。
Task2のパターンごとの書き方解説は目指せハイスコア!IELTSライティングTask2対策。【5つのエッセータイプ】で解説しています。
ライティング7.0の対策5:反対意見を取り入れる
IELTSのライティングでは反対意見(Counterargument)を取り入れることで、より説得力のあるセンテンスを生み出すことができます。
一言でいうと「対比」のことです。
例を見てみましょう。
太字の部分が反対意見(Counterargument)ですね。
つまり、自分の主張したい本論に対比させてツッコミを入れるようなセンテンスのことです。
6.0などを目標にしている方は必要のないテクニックですが、7.0以上を目標にしている人はぜひ取り入れて欲しいライティングテクニックです。
ライティング7.0の対策6:見直しをしてケアレスミスは最小限に抑える
最後に、ケアレスミスを見直しをする時間が確保できれば理想です。
できれば2分ほど余っていれば尚良いです。
もし見直しの時間の確保が難しい方は、それぞれのパラグラフを書き終わった段階で、いったん立ち止まってそのパラグラフを見直しすることをオススメします。
よくある質問
文字数のペナルティ