IELTSは現在、試験会場のパソコンで受けるコンピューター受験だけです。紙に書くペーパー版IELTSは世界的に終了が決まっており(IELTS運営元の公式発表・2026年3月)、日本では東京都・大阪府が2026年8月実施分、その他の道府県が6月実施分で最後でした。この記事では、技能ごとのメリット・デメリット、試験時間などの基本情報、受験料や結果が出るまでの日数を整理します。
この記事の執筆者

RikuとKohei(IELTS講師・二人ともIELTS Overall 8.0)。2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設されたスクールを運営し、12年間で1,500人以上の日本人を指導してきました。その経験と公式情報の裏取りをもとに、このブログを執筆しています。
( note:【IELTS攻略チャンネル】スクール生の実績 )
受験形式を決めたら次は問題演習という方には、公式問題集14〜19のリスニング・リーディングの解き方と日本語訳(1400ページ以上)をLINEで配っています。
IELTSコンピューター受験の特徴は?
IELTSは今、試験会場のパソコンで受けるコンピューター受験だけです。
コンピューター受験で有利になりやすい人
- タイピングに慣れている
- 字が汚い
- リスニングで音声の質を重視したい(後述)
- なるべく早く結果が欲しい(期限が迫っている人)
- リーディングの時にパラパラ紙をめくるのが面倒(PCは一画面で広々と読める)
事前に準備しておくといい人
- タイピングが遅い
- コンピューターの画面を見るのに慣れていない
会場は増えており、最新の一覧は英検協会の公式サイトで確認できます。
自宅から受験する「IELTS Online」は、この記事で扱う試験会場でのコンピューター受験とは別の試験形式です。
IELTSコンピューター受験の技能ごとのメリットとデメリット
コンピューター受験の良し悪しは技能によって分かれます。リスニングとライティングは以前の紙の試験より有利な点が多く、リーディングは紙と大差なく、スピーキングは以前と変わりません。
テスト全体のメリットとデメリット
- タイピングが得意ならライティングの時間に余裕が持てる(◎)
- 画面は大きく見やすい(◎)
- 予約の空きがたくさんある(◎)
- テスト結果がすぐに出る(1〜5日後)(◎)
- タイピングが苦手なら非推奨(×)
- タイムアップと同時に画面が固まるため、ギリギリの修正が効かない(×)
- 最後の1分を切ったら秒が表示されないので、ラスト1分以降はいつ終了なのかが確実に分からない(×)
キーボードは標準がJIS配列で、希望すればUS配列も選べます。
リスニングのメリットとデメリット
- ノイズキャンセリングのヘッドフォン支給!これはありがたいです。(◎)
- キーボードのTabキーは使えるので、次の問題に移動する時に便利。(◎)
- メモ用紙とペンは支給されるが、答えは画面に打ち込むことになる。つまり、聴きながら打ち込むという作業が要求される。(×)
- 問題によっては、ただ答えを打ち込む問題、選択肢をマウスで動かさなければならない問題、ボックスにチェックを入れる問題など、初回の受験は戸惑うことがあるかもしれない。(×)
- 最後の見直し時間は2分しかない。以前のペーパー版には書き写しの時間が10分あった。(×)
結論:リスニングはコンピューターの良さが大きいノイズキャンセリングのヘッドフォンが支給されるのが一番のメリット。以前のペーパー版では会場の前にCDプレイヤーが置いてあり、部屋全体にエコーがかかって聞き取り辛いこともありますが、ヘッドフォンがあれば全く関係ありません(ペーパー版は2026年に終了)。
また、回答時にパソコンの操作に慣れないこともあるかもしれませんが、事前に自宅でサンプル問題をこなしておけば問題ナシ。リスニングは、コンピューター受験に軍配が上がるでしょう。
リーディングのメリットとデメリット
- 本文が画面の左、設問が画面の右に分けて表示されるので非常に読みやすく、答えやすい。(◎)
- テキストの大きさを変えることができる。(◎)
- 右クリックのオプションで、テキストにハイライトを引くことができる。(◎)
- CTRL+CとCTRL+Vで本文から解答用紙へコピペができるのでスペルミスを引き起こしにくい。(◎)
- さすがにCTRL+Fでの文字検索はできない。(×)
結論:リーディングは紙と大差なし受講生からよく聞くのは「リーディングは紙をパラパラめくりながら読むのが面倒なんですよね。」というお声。コンピューター受験であれば、一画面に問題と本文が表示されるので見やすさバツグンです。
文章に直接線を引いたりマークを付けたりすることはできませんが、画面のテキストにハイライトを引くことは可能ですし、特に問題はないでしょう。ただ、これまで紙で学習してきた人は、画面で長文を読むことに早めに慣れておくと安心です。
ライティングのメリットとデメリット
- 画面にワードカウントが自動表示される。(◎)
- CTRL+C/XとCTRL+Vでコピペが可能なので編集が簡単にできる(個人的にこれはかなり大きいと思います)。(◎)
- パソコン入力なので、字が汚い人には向いている。(◎)
- 打ち間違いを引き起こしやすい。(×)
- みんなが一斉にキーボードを打つので、少し集中しにくいかもしれない。(×)
- ある程度のタイピングスピードが必要。(×)
結論:ライティングはコンピューターの良さが大きいワードカウントが不必要、編集が簡単、タイピングによる時間の削減。このどれをとってもライティングはメリットが圧倒的にデメリットを上回ります。
実際にペーパーで受験し続けていた方が、コンピューター受験に変えた後に、ライティングのスコアが上がったという話はよく聞きます。
スピーキング:違いはない
スピーキングは以前のペーパー版と同じく、人力で1対1で行われますのでメリットもデメリットもありません。
IELTSコンピューター受験の概要
受験できる会場は増えており、最新の一覧は英検協会の公式サイトで確認できます。
他の大きな違いとしては、コンピューターでは結果が1〜5日後にオンラインで分かるということです。
採点基準は以前のペーパー版と同じです。




受験料
IELTS(コンピューター版)の受験料は29,700円(税込・英検協会・2026年9月1日以降の申込分)です。2026年9月時点の情報です。
試験日
受験できる日程は会場ごとに複数用意されています。英検協会・JSAFなど申込団体によって日程や会場が異なるため、最新の日程は各公式サイトで確認してください。どちらの機関も、テスト内容や難易度は全く変わりません。
試験の基本情報(時間・問題数)
試験時間は合計2時間45分です。技能ごとの時間と問題数は次のとおりです。
| 技能 | 時間 | 問題数・語数 |
|---|---|---|
| リスニング | 約30分 | 40問 |
| リーディング | 60分 | 40問 |
| ライティング | 60分 | Task 1は150語以上(約20分)、Task 2は250語以上(約40分) |
| スピーキング | 11〜14分 | – |
なぜコンピューター受験が始まったか
もともとこれはパソコンの方が早く打てるという人のために始まったテストです。ですので、パソコンで文字を早く打てるようにしておくと有利です。ただし、タイプミスには注意してくださいね。
IELTSが英語力の証明としてどう役立つかは、IELTSが役に立つ理由で詳しく解説しています。
自分の今の英語力からどのくらいのスコアを狙えそうか知りたい方は、自分の英語力からIELTSの難易度とスコア目安を確認するや、日本人受験者の平均スコアと比較してみるのも参考になります。
IELTSのコンピューター受験のまとめ
IELTSのコンピューター受験の特徴と、以前のペーパー版と比べたメリットとデメリットをまとめてみました。今は選ぶ余地のある試験ではないため、サンプル問題やタイピング練習で早めに慣れておくことが、当日を落ち着いて迎えるいちばんの近道です。そもそもIELTSがどんな試験かを確認したい方は、IELTSとはどんな試験か基本から確認するのもおすすめです。
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