この記事の内容
- IELTS学習と年齢の関係性
- 大人のための英語学習法
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
IELTS(特に暗記系)に年齢は関係ない!
当校では、よく以下のようなコンプレックスを抱えたお問い合わせをいただきます。
『そろそろ年齢も年齢ですので・・・英語学習がキツイです・・・』
『年を取ってから記憶力がメチャクチャ落ちています・・・』
まず結論として、IELTSは社会人であれば年齢による有利・不利は存在しません。
IELTSはアカデミックな内容であり、英語以外の背景知識が要求される場面が多々あるからです(そういった意味では、高校生にとっては難しいこともしばしば)。
これはライティングとスピーキングにおいて、自分のアイデアを述べる時によくあることです。例えば、以下のような『ある程度の人生経験が要求される』問題が出題されることもあり、人生経験という面では大人の方が有利です。
- Is it important to give prizes at school?(学校で生徒に賞を与えることは重要ですか?)
- What is the relationship between a high salary and happiness in the workplace?(職場における高い給料と幸せの関係性はなんですか?)
- Do children and adults face the same kind of challenges?(子供と大人は同じような課題に直面しますか?)
年齢を危惧している人は、おそらく『記憶力(単語の暗記)』が心配なんでしょう。ですが、記憶力は年齢とともに上昇するという研究データが出ているのをご存じですか?
研究によると、シナプスと呼ばれる脳内の回路が年齢とともに増加することが明らかになっています。シナプスが多いということは、脳内の記憶領域が多いことを意味しています。
つまり、年を取ればとるほど、記憶できる量が増えるということになります。
厳しい意見かもしれませんが、年齢を言い訳にしている人はその時点であまり伸びる可能性はありません。スコアを達成される人は年齢に関係なくスコアを達成されますし、若くてもスコアを達成することができない人もいます。
科学的に、英語学習における年齢は言い訳に過ぎません。
IELTSと年齢ごとの暗記方法
IELTSでは、たくさんのボキャブラリーや表現、そして基礎文法を覚えることが必要になってきます。
そして、子供は語学習得の天才なので子供の方が語学の学習に長けているというのは事実です。ただし、大人は子供の真似をするだけでは、物事を覚えることはできません。なぜなら、子どもと大人の脳の構造は全く違うからです。
子供は九九のような、意味のない数字の羅列を簡単に覚えることができます。
しかし大人はそうはいきません。
大人が物事を覚える時の前提として、理屈や論理を絡めて覚えることが大切です。
いわゆる丸暗記は年齢を重ねるにつれて難しくなってきますので、それが原因で『記憶力が落ちた』と錯覚する人が多いのでしょう。
こちらの記事では、大人であれば全員知っておくべき『記憶に定着しやすい単語の暗記法』を紹介しています。
IELTSと年齢、そして好奇心の関係性
大人になって記憶力が落ちたと感じるもう一つの原因。
それは、『好奇心』や『探求心』が年齢とともに薄れてくるからではないでしょうか?
子供は触れるもの全てが新鮮で、彼らを取り巻くすべてが新鮮なはず。しかし、残念ながら、大人になると何かに興味を持つ機会が減ってきますよね。
大人になると、仕事・子育て・健康の3つが大きい興味の対象となる方がほとんどでしょう。好奇心が掻き立てられないから、IELTSどころか、英語自体に興味を持つことが難しい人も多いはず。
興味が出ないから勉強にやる気がでない、そしてやる気がないから勉強の質も低くなり、勉強が苦手だと誤解する・・・といった流れです。
そういう人は、自分が興味のあることに関連付けて英語の学習を始めるべきです。
リーディングであれば、自分の興味がある内容が英語で書かれている記事を読み、ライティングであれば、まずは興味のあることしか書かない、といった具合です。