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この記事の内容
- IELTS 4.5の難易度
- IELTS 4.5の対策
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
IELTS4.5の難易度を表で見てみる
IELTS | TOEIC | 英検 | TOEFL iBT |
---|---|---|---|
7.5 | 970~990 | – | 102~109 |
7.0 | 870~970 | 1級 | 94~101 |
6.5 | 820~870 | – | 79~93 |
6.0 | 740~820 | 準1級 | 60~78 |
5.5 | 600~740 | – | 46~59 |
5.0 | 550~600 | 2級 | 35~45 |
4.5 | 500~550 | – | 32~34 |
4.0 | 450~490 | 準2級 | ~31 |
この表を見るとTOEIC 500~550のスコアがあればIELTS 4.5が取れるということになります。
TOEIC 500はTOEIC初受験の人でも軽く超える人も多く、一般的に見て、決して高いスコアではありません。
IELTSにはリスニングとリーディング以外に、ライティングとスピーキングも含まれていますが、この2つで4.5を取るのも、よほど英語が苦手な人を除けば少し対策をするだけで簡単に取ることのできるスコアでしょう。
IELTSライティングで4.5を取得する難易度
ライティングはリスニングやリーディングと違って数値化できないので、Band Descriptorと呼ばれる採点基準によって評価されます。
ライティングとスピーキングの最終スコアはそれぞれ4つの採点基準にそって1~9段階で評価され、4で割られたものになります。
また、小数点は切り捨てです。
ライティングの4つの採点基準
- 完成度(トピックへの関連性)
- 首尾一貫性(話に矛盾がないか、適切なリンキングフレーズをうまく使えているか)
- 単語(トピックに回答するための十分なボキャブラリーがあるかどうか)
- 文法(使っている文法の幅広さと正確さ)
ライティング4.0に求められるレベル
- 課題に最低限しか答えていなかったり、回答が本筋から脱線している。
- 情報やアイデアを提示しているが、一貫性がなく、議論の進行が見られない。
- 基本的な語彙は使えるが、それらは繰り返しであったり、課題に対して不正確である。
- 従属節の使用もほとんどなく、非常に限られた文法構造しか使えない。
ライティング5.0に求められるレベル
- 課題に部分的にしか答えておらず、形式はところどころ不適切である。
- ある程度体系的に情報を提示しているが、全体的な議論の進行に欠ける場合がある。
- 語彙の種類が限られているが、課題に答えるための最小限の語彙は使っている。
- 限られた種類の文構造しか使っていない。
ライティング4.5の対策
ライティングはIELTSの中でも一番スコアが伸びにくく、難しい科目と言われていますが、それは6.0以上の場合で、4.5を取得するのは一般的に簡単と考えてよいでしょう。
中学レベルの文法を最低限理解した上で、あとは指定された文字数を埋めることさえできれば、取れる場合がほとんどでしょう。
一度IELTSを受けてみて、もし4.5に届かなかった場合は、IELTSライティングの書き方を短期間で勉強すれば、2回目の受験で4.5を取得する確率もグッと上がることでしょう。
IELTSリーディングで4.5を取得する難易度
アカデミックのリーディングで4.0を取るためには、全40問中、13〜14問の正答数が必要です。パーセンテージでいうと33%の正答数が必要です。
そしてジェネラルは全40問中、19〜22問の正答数が必要です。これは、正答数が48%必要ということになります。
4.5とはいえど、ジェネラルを受ける場合はほぼ半分の正答数が必要ですので、人によっては少しだけ対策の必要性が出てくることもあります。
リーディング4.5の対策
- TRUE/FALSE/NOT GIVEN(YES/NO/NOT GIVEN)
- 穴埋め問題
- 不完全な文章を完成させる問題
- 4択問題(A~Dから選択)
- 段落にheadings(タイトル)をつける問題
- 文章と段落をマッチさせる問題
これはリーディングの問題形式を大きく分けたものです。リーディングとリスニングは、配点がどの問題でも均一なので、とにかく正答数が命です。
ここで大切なのは、簡単な問題で失点をしないこと。これはアカデミックとジェネラルに共通して言えます。
アカデミックの場合、Passage 1は「穴埋め問題」と「TRUE/FALSE/NOT GIVEN」の問題形式で構成されていることが多く、難易度も低め。
Passage 1は13問の構成ですので、Passage 1をミスなしで解くだけで、4.5に到達することができます。
一方ジェネラルでは、Passage 1から徐々に問題のレベルが高くなっていきます。アカデミック同様に前半の問題でどれだけミスをせずに得点を稼げるか、が重要となります。
どのPassageでも一問の重みは同じですので、丁寧に解いていきましょう。
特に「TRUE/FALSE/NOT GIVEN」の問題は、”FALSE”と”NOT GIVEN”の違いが分からないまま、うやむやにしている人が多く見受けられます。
この違いをしっかりと明確化しておくことで、より確実なスコアメイクが可能になります。
IELTSリーディングのFALSEとNOT GIVENの違いを理解しよう!
【2020年】IELTSリーディングの対策。問題タイプごとに解説します。
IELTSリスニングで4.5を取得する難易度
リスニングで4.5を取るためには、全40問中、13〜15問の正答数が必要です。パーセンテージで表すと33%の正答数になります。
また、アカデミックでもジェネラルでもリスニングの難易度や出題内容は同じです。
リスニング4.5の対策
- 穴埋め問題(Part1)
- 地図問題(Part2)
- 選択肢問題(Part2/3)
- リスト問題(Part2/3)
- 穴埋め問題(Part4)
Part2・・・4問
Part3・・・2問
Part4・・・2問
合計、13問
IELTSスピーキングで6.0を取得する難易度
スピーキングも数値化することはできない技能ですので、採点基準が存在します。
スピーキングの4つの採点基準
- 流暢さと繋ぎ(文と文をうまく繋げているか)
- 単語(トピックに回答するための十分なボキャブラリーがあるかどうか)
- 文法(使っている文法の幅広さと正確さ)
- 発音
- 明らかに分かるようなポーズなしでは返答できず、遅く話すことがある。頻繁な繰り返しや言い直しも伴う。
- 精通しているトピックについては話すことができるが、そうでないものに関しては基本的な意味しか伝えられず、使う単語の選択に間違いが多い。
- 基本的な文構造と、簡単で正しい文章はいくつか使えるが、従属節はほとんどない。
- 限られた正しい発音の要素を体現できる。
スピーキング5.0に求められるレベル
- 概ね途切れなく話すが、繰り返しや言い直しがあり、また/あるいは、話を続けるためにゆっくり話すことがある。
- よく知っている事柄と、知らない事柄の両方について話すことができるが、語彙の使い方は柔軟性に欠ける。
- 基本的な構造の文を、まずまずの正確さで話すことができる。
- バンドスコア4で要求される基準をすべて満たしているが、バンドスコア6で要求される基準は満たすことができない。
スピーキング4.5の対策
- 最低限理解してもらえるレベルでなるべく止まらずに話し続けること(途中で少し止まってもOK)
- フィラーをうまく利用する
- 中学レベルの単語と文法
- 発音の面で、ネイティブになりきる最低限の努力
この基準をクリアしていれば、スピーキング4.5は取れます。ただ、一番難しいのが、止まらずに話すことですよね。
少し口ごもってしまったり、ためらいがあったりすると、スラスラと話すことが難しいレベルのスピーキング力とみなされてしまい、「流暢さ」は4.5を達成することが難しいこともあります。
この基準をクリアするためには有料のIELTSオンラインコースを受講したり、独学でシャドーイングをする方もいらっしゃいます。とにかく英語を使って話す機会を増やすことが一番大事です。
IELTS初回受験の4.5から5.5に上がるまでは1ヶ月。5.5から6.0もスッと上がった。でもそこから約1年停滞して、やっと6.5。ゴールの7.0まであともう少し😤やればできる!
— ぱくちー🌱 (@pakchey61) June 8, 2020
IELTS4.5の難易度のまとめ
- ライティングで4.5が必要な時・・・上で記載した採点基準をクリアしていればOK
- リーディング(アカデミック)で4.5が必要な時の正答数・・・13〜14問/40問
- リーディング(ジェネラル)で4.5が必要な時の正答数・・・19〜22問/40問
- リスニングで4.5が必要な時の正答数・・・13〜15問/40問
- スピーキングで4.5が必要な時・・・上の条件をクリアしていればOK
一般的に見て、IELTS 4.5は決して高いスコアではありません。