こんな疑問に答えます。
この記事の内容
- 初心者が半年で5.0~5.5を目指す方法
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
長年で培った知識をこのブログを通して執筆しています。
今回紹介する方法は、必要な教材を最小限におさえて効率よく学習できるものです。半年ほどで、初心者レベルからIELTS 5.0~5.5程度のレベルに到達できます。
初心者の方が対策していく上でまず大切なのは、いきなりIELTSの問題を解くことから始めないことです。過去問を解くのは今すぐやめましょう!
少なくとも、中学レベルの英語がわかっていないとIELTSの問題を解いていっても、退屈と苦痛ですぐに諦めてしまう可能性が高いです。
半年でIELTSスコアを5.0~5.5にするためには:①文法
IELTS初心者の方が対策をする上で絶対に外せないもの・・・それは文法です。
文法は、単語と同様に最も重要な要素の1つです。文法がわからなければ、基本ルールがわからずにスポーツをするようなものなので、軽視してはいけません。
特に、IELTSでは1つの文章がとても長いです。この時に単語の意味だけわかっても文章の構造が理解できなければ、全体の意味を把握することはできませんよね。
文法の学習を進めていく際に重要なことは、参考書の隅から隅まで100%理解するのではなく、70~80%理解したらどんどん先に進んでいくことです。
文法書ではかなりマニアックな文法も網羅してあることが多いです。これらを全て完璧にするのではなく、まずはざっくりと理解し、文章をたくさん読む中で文法書を参照していくといいでしょう。
教材は『Evergreen』または『1億人の英文法』をオススメします。
特におさえておくべき単元は、
- 文型
- 受動態
- 分詞
- 関係代名詞
この4つです。特に、分詞と関係代名詞はリーディングやリスニングの文章中に非常によくでてきます。IELTS 5.0~5.5を目標としているのであれば、必ず理解しておくべき文法です。
進め方
毎日1章ずつ単元を進めていきましょう。Evergreenは全部で24章あるので、毎日1章を終わらせれば1週するのに1ヶ月あれば十分ですね。
全てに共通していますが、全部を完璧に理解する必要はありません。半年で5~6周を目指して、7~8割の理解を目指しましょう。
- 文法は真っ先に始めるべき
- 文型、受動態、分詞、関係代名詞は重点的に理解する
- 7~8割の理解でOK
半年でIELTSスコアを5.0~5.5にするためには:②単語
IELTSではアカデミックで難しい単語が出題されます。ですが、そのような単語はいったん無視をしてしまいましょう。一番大切なのは、基本の単語を確実におさえることです。
なぜなら、IELTSには難しい単語を知っていないと解けないような問題はそこまで多くはなく、高校レベルの単語が理解できていればほとんどの問題を解くことができるからです。
目安として、DUO3.0ぐらいのレベルの単語をおさえていくといいでしょう。
進め方
DUO3.0には、560の例文が収録されていて、それらを全て覚えると単語を約2,600個覚えることができます。目安として、毎日20個の例文を覚えていきましょう。
基本的には声に出して覚えることをおすすめします。書いて覚える方法は、定着はするかもしれませんがスピード感がなく、あまり効率は良くないのでオススメしません。
ペース
約1ヶ月で1週することができるので、これを半年間繰り返して最低でも5~6週はしましょう。おそらくこれでも完全に覚えられない部分はあると思いますが、7~8割完成していればOKです。
- 必ず毎日継続する
- 発声して覚える
- 7~8割の理解でOK
半年でIELTSスコアを5.0~5.5にするためには:③長文読解
長文読解は、まずは簡単で短いものから始めましょう。オススメの教材のリンクを貼っておきました。『みるみる』『ぐんぐん』『もっともっと』の3つのシリーズがあり、順番に難易度が高くなります。
毎日1つ長文を読むようにしましょう。その中でわからない単語、文法事項は絶対に覚えていってください。
進め方
この教材には、英文の横に和訳がついています。1文1文を訳してみて、和訳と照らし合わせて確認していきましょう。もし、自分の訳と、和訳が違う場合はどこが間違っているのか確認しましょう。
この地道な読解練習がIELTSのリーディングへとつながります!
ペース
できれば3冊全て1周できるといいでしょう。全て合わせると約200パッセージほどあります。1日1つのペースで約半年でほぼ終わりますね。
- 毎日1題を継続する
- わからない箇所の文法、単語を必ずまとめて、不明点をクリアにする
半年でIELTSスコアを5.0~5.5にするためには:③音読
音読も毎日継続して習慣化しましょう。これは今日からすぐに始めてください。なぜなら、早めに取り組む人と後から取り組む人の間で大きな差が生まれるからです。
そして、IELTSのスピーキングでは、発音と流暢性が得意な人はスコアが高く出る傾向があります。例を挙げてみましょう。
『語彙力と文法はよくできているが、発音が悪く、流暢性がない人』
『発音がよく、流暢性もある。しかし、ミスが多い人』
この場合は、後者の方がスコアが高く出る傾向があります。
進め方
具体的な方法はシャドーイングを行うことです。先ほどの長文の教材で勧めた『みるみる』『ぐんぐん』『もっともっと』を使いましょう。
ペース
先ほどと同様に、全て合わせると約200パッセージほどあります。1日1つのペースで約半年でほぼ終わりますね。
- 早く始めれば差がつく
- 毎日継続して習慣化する
- 発音や、リンキングフレーズを意識する
まとめ
『初心者必見!IELTS対策 【半年で5.0~5.5を目指す方法】』を解説しました。