IELTSライティングTask1の地図(マップ)問題は、現在と将来(または過去と現在)の変化を4パラグラフで説明するタイプの出題です。この記事では、書き方とサンプル、時制のパターンを解説します。
この記事の執筆者

RikuとKohei(IELTS講師・二人ともIELTS Overall 8.0)。2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設されたスクールを運営し、12年間で1,500人以上の日本人を指導してきました。その経験と公式情報の裏取りをもとに、このブログを執筆しています。
( note:【IELTS攻略チャンネル】スクール生の実績 )
地図問題以外のTask1表現もまとめて確認したい方には、グラフ・マップ・ダイアグラムで使える表現リスト207選をLINEで配っています。
IELTSライティングTask1地図問題の書き方
IELTSライティングTask1地図問題の書き方は、問題文の言い換え・概要・詳細1・詳細2の4パラグラフ構成です。まず構成ですが、合計で4パラグラフに分けて書いていきます。
- 問題文の言い換え
- マップの概要
- ボディ1:詳細その1
- ボディ2:詳細その2
よく受講生のエッセーで、第4パラグラフとして結論(コンクルージョン)を書く方が多くいますが、アカデミックライティングのTask1に結論は必要ありません。
問題文の言い換え(第1パラグラフ)
いわゆるイントロと呼ばれるもので、同意表現を使って問題文の言い換えをします。
また、言い換えはできる限りの範囲でかまいません。よくあるパターンとして、無理やり言い換えをしようとした結果、違和感のある文章になってしまい、問題文の意味と逸れてしまうこと。
逆に”compare”には、”show”を使いましょう。
ただし、”compare”は地図が二つ提示されている時にしか使えないので注意。
マップの概要(第2パラグラフ)
第2パラグラフでは地図の概要を述べます。
主な着眼点としては、上のマップと下のマップの主な変更点(major change)に着眼すると良いでしょう。
マップの詳細その1(第3パラグラフ)
第2パラグラフで述べた点以外にも、細かい変更点がたくさんあるはずです。
このページ下部で紹介している表現を駆使して、細かい点を述べていきます。
マップの詳細その2(第4パラグラフ)
アカデミックライティングTask1において混乱するのが、第3パラグラフと第4パラグラフをどういった基準で分けるか?ということです。
地図問題で、第3パラグラフの段階である程度の細かい点を述べてしまった場合、第4パラグラフの内容としては変化がなかった点を挙げるのが良いでしょう。
ライティングTask1地図問題のサンプル
ライティングTask1地図問題のサンプルは、IELTS元試験官のSimon先生のブログに掲載されていたband 9のモデルアンサーから引用させていただきます。
The maps below show the centre of a small town called Islip as it is now, and plans for its development.
The diagrams illustrate some proposed changes to the central area of the town of Islip.
It is clear that the principal change to the town will be the construction of a ring road around the centre. Various other developments with regard to shops and housing will accompany the building of this road.
Looking at the map of Islip as it is now, we can see that a main road runs through its centre from east to west. The second map shows the planned pedestrianisation of this road. Traffic will be diverted on to a dual carriageway that will form a ring around the town centre.
Currently there is a row of shops along either side of the main road. However, it appears that the shops along the north side of the new pedestrian street will be demolished to make way for a bus station, shopping centre, car park and new housing area. The shops along the south side of the street will remain, but it seems that the town’s park will be reduced in size so that more new houses can be built within the ring road.
(187 words, band 9)
こちらのモデルアンサーから使える表現を抽出していきましょう。
第1パラグラフの表現
- illustrate = 説明する、例示している
- proposed change to A = Aに関する今後の予定(という意訳)
第2パラグラフの表現
- it is clear that ~ = 〜ということは明らかである
- the principal(major) change to A = Aの主な変更点
- with regard to A = Aに関して
第3パラグラフ(ボディ1)の表現
- Looking at the map of A as it is now, = 現在のAの地図を見てみると、(Aは都市名など)
- run through A = Aを横切る
- be diverted on to A = Aに転換される(道の方向など)
第4パラグラフ(ボディ2)の表現
- a row of A = Aの列
- it appears that ~ = 〜のようだ
- demolish = 取り壊す
- remain = そのままの状態で残る(自動詞であることに注意)
- it seems that ~ = 〜のようだ
- be reduced in size = 小規模になる
IELTSライティングTask1地図問題のパターンと時制
アカデミックライティングTask1の地図問題では、問題文に年号や”planned”などの語があるかどうかで時制が決まります。年号や”planned”の指定がある問題は指定された時制(過去形・未来形)で書き、指定が無い問題は現在形で書くのが基本です。
以下の公式問題集の例で、実際の時制の判断を確認していきましょう。
(IELTS公式問題集5 Test3から引用)
とても古いIELTSの公式問題集から。最近のIELTSの傾向では、地図が一つだけ出ることはほとんどありません。
問題の内容としては、GARLSDONと呼ばれる街にスーパーマーケットをS1かS2の場所に設置する予定という話ですが、スーパーマーケットの話をするときは未来形、それ以外の事柄に対しては年代が与えられていません。
(IELTS公式問題集9 Test1から引用)
よくあるパターンの一つとして、Before/Afterがあります。
(IELTS公式問題集12 Test6から引用)
こちらもよくあるパターンで、問題文の中には”Planned”や”Future”といった表現が使われていることが多いです。
(IELTS公式問題集13 Test1から引用)
2007年の地図と2010年の地図の比較問題。
(IELTS公式問題集13 Test4から引用)
現在と未来の地図の比較問題。IELTS公式問題集12 Test6と同じパターンです。
(IELTS公式問題集14 Test4から引用)
これも分かりやすいパターンです。
アカデミックライティングTask1の採点基準
アカデミックライティングTask1の採点基準は、Task Achievement・Coherence & Cohesion・Vocabulary・Grammarの4項目です。以下はBand Descriptorsと呼ばれる、IELTSが公開しているアカデミックライティング Task1の採点基準を要約したものです。
- Task Achievement:情報が書かれているか、概要、データの詳細
- Coherence & Cohesion:段落、リンキングフレーズ
- Vocabulary:連語、スペルとその正確さ
- Grammar:文の構造、時制、句読点、幅広い文法とその正確さ
試験官はこの4つの採点基準に沿って、受験者のエッセーにスコアをつけます。
どれだけ素晴らしいエッセーが書けていても、この4つの採点基準に沿ってエッセーを書かない限り、必要スコアを取ることはできません。逆にいうとこれが全てです。
採点基準1:Task Achievement
与えられているグラフや地図の情報を書けているか、その概要をエッセーを通じて書けているか、そして細かいデータの詳細を書けているか、といった目線で評価されます。
こういった採点基準が存在しているという理由から、第2パラグラフでは概要の説明、そしてボディ1〜2ではデータの詳細を述べる必要があります。
採点基準2:Coherence & Cohesion
しっかりと段落を分けて情報を整理できているか、文頭や文中においてリンキングフレーズと呼ばれる「つなぎの言葉」を適切に使って文の流れをうまく作り上げることができているか、という採点基準です。
リンキングフレーズの例として、”Overall, …” や “As can be seen in the map…” などがあります。
採点基準3:Vocabulary
語彙力です。与えられた問題に対して、適切かつ自然なボキャブラリーを使えているか、が評価されます。
上の方で紹介した公式問題集12 Test6の内容でいうと、a row of shops(”There are a lot of shops”などではなく)や、a road for pedestrians runs through the town(”a road for people in the middle of the park”などではなく)のような表現が使えます。
上の地図ではお店が通りに面して並んでいますので、”a row”と表現したり、下の地図を見てみるとPedestrians onlyと書かれている歩行者専用道路が街を横切っていますので、”run through”といった表現をすることができます。
採点基準4:Grammar
読んで字のごとく、文法です。
自分の必要スコアに対してのレベルの文法力があることが大切です。前述した時制も、Grammarの採点基準に含まれています。
アカデミックライティングTask1の地図問題の便利表現
地図問題の便利表現は、方角・場所・拡張・取り除く・追加する・動かす・何かに変える、の7系統に分けられます。
多くの方が知らない事実として、Task1とTask2を採点する試験官は別々であるということです。つまり、Task2で使った表現はTask1で重複して使用しても大丈夫ということになります。もしTask2で使った表現をTask1で使ったとしても、語彙が重複していることによって評価の減点になったりはしませんので、安心してください。
方角系
- to the north of
- to the south of
- in the west of
- to the east of
- north-east of
※方角の表現は、地図上に方位の表記がある時のみ使えます
場所系
- in front of
- behind
- next to
- beside
拡張系
- enlarge
- expand
- extend
- developed
- broaden
- lengthen
取り除く系
- demolish
- knock down
- pull down
- remove
- take down
- cut down(木など)
追加する系
- construct
- build
- establish
- erect
- add
- introduce
- plant
- open up(道路や店など)
動かす系
- move
- relocate
- reposition
- reconstruct
何かに変える系
- convert
- redevelop
- be made into
- be replaced by(with)
- modernize
- renovate
- refurbish
地図問題は4パラグラフ構成と時制のパターンさえ押さえれば対策しやすい出題形式です。今回はIELTSアカデミックライティングTask1の地図問題をまとめました。
- パラグラフ構成
- 問題パターンと時制
- 採点基準
この3点をしっかりと抑えておきましょう。
Task1の他の出題形式はダイアグラム問題の書き方で確認できます。Task2エッセータイプ全体の一覧はTask2エッセイ5パターンの対策と書き方にまとめています。
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