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IELTSは年に何回受けられる?平均受験回数と受けるタイミング

IELTSの試験日程は、コンピューター版なら東京駅前の会場で一部の水曜日を除きほぼ毎日組まれています。受験回数にも公式の上限はなく、実質的に何度でも受験できます。ただし「回数を制限する記載がない」というだけで無制限と決まっているわけではなく、当校でIELTS対策をしている方の平均受験回数は4〜5回です。

この記事では、開催頻度や回数制限の実際、平均受験回数の目安、受けるべきタイミング、回数を抑える選択肢(One Skill Retake)を解説します。

この記事の執筆者

この記事の執筆者 RikuとKohei

RikuとKohei(IELTS講師・二人ともIELTS Overall 8.0)。2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設されたスクールを運営し、12年間で1,500人以上の日本人を指導してきました。その経験と公式情報の裏取りをもとに、このブログを執筆しています。

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目次

IELTSは年に何回開催されているか

年間の総開催回数を数値で公表している団体はなく、東京駅前の会場はほぼ毎日開催されています。

IELTSのコンピューター版は、英検協会の会場(東京駅前・横浜・大阪・福岡・広島)と、英検協会と提携するバークレーハウスの会場(東京市ヶ谷・名古屋)で受けられます(英検協会の会場一覧より、2026年9月時点)。開催の多さは会場ごとに違い、東京駅前は一部の水曜日を除いてほぼ毎日、バークレーハウスの会場は月2回から20回以上(土日祝日も実施)です(英検協会の試験日程より)。

また、JSAFが運営する会場では、コンピューター版を東京・大阪・京都で実施しています(JSAF公式サイトより)。

つまり、年間の総開催回数を数値で公表している団体はなく、「ほぼ毎日」「月2回から20回以上」といった頻度の表現にとどまります。ただ、東京であればほぼいつでも受けられる状態にあるので、「年に何回開催されているか」よりも「自分がいつ受けたいか」で日程を選べる、というのが実際のところです。

受験回数に制限はあるか

受験回数の上限や連続受験の禁止は、英検協会・JSAF公式サイト(2026年9月時点)のどちらにも記載が見当たりません。

また、当校としても、回数そのものを目的にすることはおすすめしていません。準備が整わないまま受け続けても、結果はなかなか安定しません。この点は後の「受験回数は多い方がいいのか?」で詳しく説明します。

ペーパー版IELTSは2026年で終了、コンピューター版へ移行

ペーパー版の終了は世界的な方針で、IELTS運営元が2026年3月に公式発表しています。日本では2026年3月27日に英検協会とJSAFが発表しており、東京都・大阪府の会場は2026年8月実施分まで、それ以外の道府県は2026年6月実施分までで、以降はコンピューター版のみでの実施となります。

なお、試験内容・採点基準・試験時間・成績証明書はペーパー版と同一で、スピーキングは引き続き対面です。これから申し込む方は、コンピューター版が前提になると考えて対策を進めてください。

IELTSの平均受験回数は?

当校でIELTS対策をされている方が、スコア達成までに受験する回数の平均は4〜5回ほどになります。1回の試験は29,700円(税込・2026年9月1日以降の申込分。出典:英検協会の公式発表)かかるので、受験回数ごとのコストの目安は以下の通りです。

受験回数 費用の目安(税込)
1回 29,700円
4回 11万8,800円
5回 14万8,500円

「学校にも通って、さらにIELTSを4〜5回も受験するなんてお金もたくさんかかるし、もっと効率の良い方法ってあるんじゃないの?」
と思う方もいるでしょう。

5.0〜5.5ぐらいまでのレベルであれば、1回の受験だけで目標スコアを達成できるというパターンはよくあります。ただし、7.0〜7.5ぐらいのレベルはそうはいきません。

「何回もIELTSを受験して、たまたま自分の得意なトピックが出題されて、自分のコンディションも良くて、ようやく目標スコアが達成できました!」
こういった場合がほとんどです。それぐらいIELTS 7.0〜7.5レベルは難しいのです。

ただ、これはあくまで平均値ですので、もちろん目標スコアが低い方は1回で取れてしまうパターンもありますし、毎回惜しいスコアは取れるものの、あと1歩届かず受験回数がどんどん増えてしまうというパターンもよくあります。中には、トータルで20回以上受けたにも関わらず、目標スコアを達成できず、ご相談いただく方もいらっしゃいます。

さらに、一般的に、6.5以上のスコアが必要になる場合は受験回数がグッと増えてしまう傾向にあります。特に、ライティングの要求スコアが6.5以上の場合、スコア達成がかなり難しくなってきます。

逆に、必要なスコアが5.0〜5.5ぐらいの場合はしっかりと対策ができればそれほど受験回数は増えることはないでしょう。これから受験される方は、7.0以上のスコアが必要な場合、1回で必要なスコアをとるのはかなり稀なケースだということを念頭に、早めに対策をしていきましょう。

受験回数は多い方がいいのか?

受験回数は多ければよいわけではありません。IELTSをただむやみに受験しまくるだけだと、お金と時間が無駄になってしまう可能性があります。特に、練習で「1度も目標点に達したことがない」あるいは「ほとんどの場合、目標点を越すことがない」といった状態で試験を受け続けても、取れる可能性が非常に低いのは明らかです。

もちろん、受け続けることで試験に慣れたり、簡単な問題(もしくは自分が精通している問題)が出題されるといった要因で、練習よりも高いスコアが取れるということはありますが、しっかり対策をした状態で受けるのがベストでしょう。

どのタイミングで受けるべきか?

リーディングとリスニングは、練習で必要スコアを下回らなくなってから、ライティングとスピーキングは目標に近い質を出せるようになってから受けるのが目安です。

技能別の受験タイミングの目安

受験のタイミングとして、リーディングとリスニングは、練習の段階で必要なスコアを下回ることがほとんどないという状態になってから受けるのが理想です。個人差はありますが、本番ではややスコアが練習よりも下がってしまう人の方が多いです。

これはおそらく緊張もあるでしょうし、本番では普段よりも丁寧に読む意識が働き、リーディングでは時間がなくなってしまうなどの要因が挙げられます。

一方で、ライティングとスピーキングに関しては、リーディングとリスニングに比べてスコアがブレやすいです。頻出のトピックを満遍なく練習し、目標のスコアに近いクオリティを出せるようになってきてから受ける方がいいでしょう。

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結果発表後の次回受験の組み方

目標スコアまで少し届かなかった場合は、結果を確認したうえで弱点を絞り込み、1〜2ヶ月ほど間隔を空けて次の受験を組むのが目安です。コンピューター版であれば、結果は試験日から1〜5日ほどでオンライン公開されます(IDP・英検協会の両方の情報が一致・2026年9月時点)。この日数を踏まえると、「今回のスコアを見てから次の予定を決める」というやり方も現実的です。

再採点・急ぎの受験への対処法

スコアに納得できない場合は、再採点(Enquiry on Results)を申請できます。受験を急ぐ場合の一番の備えは、余裕を持った事前の対策です。再採点の申請期限や料金など詳しい内容は、IELTSの結果と再採点の解説記事で説明しています。

ただし、人によっては
「申請の期限が迫っていて、未完成の状態でもとにかく早めに受けなければならない!」
という方もいると思いますが、これは仕方ないというのが正直なところです。こうならないように余裕を持って事前に対策をしておくのが1番です。

特に「現状が5.5〜6.0で、1ヶ月以内に7.0〜7.5以上を取らなければならない」といったケースは現実的にかなり難しいです。このような状態で、なんとか短期間で結果を出したい場合は、闇雲に何回も受験するのではなく、まず対策のプロと一緒に学習計画を見直すことから始めてください。英語のベースがあれば、問題のアプローチ法やテクニック的な部分でスコアが短期的に向上するパターンもあります。

受験回数を抑える選択肢:One Skill Retake

4技能のうち1つだけが足を引っ張って目標に届かなかった場合、One Skill Retake(OSR)という制度を使うと、その1技能だけを再受験できます。4技能をまるごと受け直すよりも、費用と負担を抑えられる選択肢です。

  • 対象:コンピューター版の受験者のみ(IELTS Onlineは対象外)
  • 申請期限:試験日から60日以内
  • 料金:19,250円(税込・英検協会、2026年9月1日以降の申込分)。JSAFは2026年10月31日の申込分まで18,000円、11月1日の申込分から19,250円(JSAFの料金改定のお知らせ)
  • JSAF対象会場:東京(高田馬場)・大阪(東梅田)・京都

(以上、JSAF公式サイトより・2026年9月時点)

つまり、「あと1技能だけ」という状態まで来ている方には、通常の再受験(29,700円で4技能すべて)よりも負担が軽い選択肢として検討する価値があります。ただし、One Skill Retakeのスコアを出願時に認めるかどうかは出願先によって対応が違うため、必ず事前に確認してください。

そのため、次の受験を申し込む前に、自分がコンピューター版対象かどうか、One Skill Retakeが使える条件に当てはまるかを確認しておくと、あと1技能で足りない場合の選択肢に困りません。受験回数や開催頻度を気にするよりも、準備が整ってから申し込むほうが、結果的に受験回数と費用を抑えられます。

IELTSを受ける予定の方は、IELTS試験の概要もあわせて確認してください。

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この記事を書いた人

IELTSコーチ。2009年にカナダで創設された日本人講師陣による IELTS 専門校を運営し、12年間で1,500人以上を指導。YouTube「IELTS攻略チャンネル」でも対策法を発信しています。二人とも IELTS OA8.0 を取得。

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