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IELTSのスコアが伸びない3つの原因と対策|当校の指導現場から

IELTSのスコアが伸びない原因は、英文法の理解不足・講師の助言を素直に実行しない姿勢・学習時間の確保不足の3つに集約されます。この3つのどれに当てはまるかが分かれば、次に読むべき技能別の対策記事も見えてきます。

当校の指導現場で繰り返し見てきた特徴を、実際の設問例を交えて解説します。

この記事の執筆者

この記事の執筆者 RikuとKohei

RikuとKohei(IELTS講師・二人ともIELTS Overall 8.0)。2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設されたスクールを運営し、12年間で1,500人以上の日本人を指導してきました。その経験と公式情報の裏取りをもとに、このブログを執筆しています。

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目次

伸びない特徴1. 英文法を理解しないまま学習を続けている

結論、IELTSに英文法は必須です。高校レベルの英文法を最低限理解していないと、必要なスコアを取るのはかなり難しくなります。ですので、高校レベルまでの英文法をおざなりにしたままIELTSの公式問題集をひたすら解き続けても、思ったようにスコアは伸びてくれません。

具体的な理由としては、英文法の理解が薄いと、設問の意味すら捉えることができないからです。聞かれていることが分からなければ、問題に答えることはできません。

IELTSは受験者の英語の総合力を測るテストですので、ここを中途半端にしたまま学習を続けてしまうと時間を無駄にしてしまいます。必ず基礎を怠らないようにしましょう。IELTS試験そのものの全体像がまだつかめていない方は、先にIELTS試験の全体像と対策をまとめて見るをご覧ください。

「IELTSで文法問題は出ないから勉強する必要はない」は大きな間違い

たしかに、IELTSでは英検やTOEICのように英文法を直接試すような問題はでてきません。

ですが、IELTSの採点基準のシステム上、英文法が理解できていなければスコアが取れない仕組みになっています。

ライティングとスピーキング

ライティングとスピーキングは、英文法が分からないとスコアが取りにくいイメージはなんとなくつくはずです。ライティングとスピーキングには4つの採点基準があり、そのうちの一つが英文法です。

そして、英文法以外の採点基準として軽視されがちなTask Achievement(Task Response)とCoherence & Cohesionは、英文法の理解が低い状態だと攻略することは至難の業です。

具体的な内容はここでは割愛しますが、採点基準の理解はスコアを取得する上で非常に大切ですので、ぜひ採点基準の記事もご覧ください。

リスニングとリーディング

リスニングとリーディングで英文法が求められる理由は、文法構造の理解が必須だからです(後述)。設問や本文、そして音声の本質的な文構造の理解がリスニングとリーディングのスコアリングには必須です。

IELTSに求められる文法とは?

文構造の理解です。リーディングで具体的な例を挙げてみましょう。

17. An explanation of the potential savings a bike-sharing scheme would bring.
※Cambridge IELTS14 Reading Test1 17番から抜粋。

この設問の構造を理解できますか?補足として、”bike-sharing scheme”というのは、主に海外でよくある街中で自転車を有料で貸し出す事業のことです。

この設問は、「bike-sharing schemeがもたらすであろう潜在的な貯蓄(貯金)の説明」という意味になります。文中の”savings”の直後には関係代名詞の”which(that)”が隠れており、大きな名詞のカタマリを作り出しています。この設問を理解できなければ、本文の中から該当箇所を見つけ出すのは非常に難しくなります。

特にリーディングの本文を読むときには、文型(SVOC) のイメージを頭の中で常に持ちながら読むことができるかできないか、で大きく差が出ます。

そしてここで、文法の理解が薄い人の特徴として「単語ベース」で本文の中から該当箇所を探しに行ってしまうことが挙げられます。設問の意味が理解できないので、単語から意味を推測するという感覚に頼るしかないんです。

今回であれば、”potential savings”という表現から「お金の話かな?」と予測をし、お金関連の話がされているパラグラフをそのまま探しにいってしまいます。感覚で該当箇所を探しに行くと、多くの場合ひっかけの箇所を答えとして書いてしまい、得点を落とすことになります。

問題を作成する側も文法が分からない人の思考回路が分かっているので、いい具合にひっかけの該当箇所を準備しているんです。

書かれている内容を予測してパラグラフを特定するのは一見正しい解き方のように見えますが、設問の意味をなんとなくで予測してしまっている時点で、スタートラインに立てていないと考えるべきです。このため、文構造を理解した上での本質的な読解が、スコアリングに直結します。

同様のことがリスニングにも言えます。設問の意味が理解できずに音声をただ聞くだけだと、本質的な答えの該当箇所が分からずに、ひっかけ問題に毎回ひっかかってしまいます。

ライティングやスピーキングは自分でゼロから組み立てていく必要のある技能のため、正しい文構造に沿って英文を作り出すスキルが必須なのは明白でしょう。

文法を理解できていても、間違えた問題をそのままにすると同じ間違いを繰り返します。リーディングの復習では、設問の意味を取り違えていないかに加えて、本文の該当箇所でどんな言い換えが使われていたかを確認してください。例えば設問の動詞が本文では別の単語に言い換えられていることがよくあります。

リスニングでも同様に、聞き逃した設問の意図とミスのパターンを見直すことが次の得点につながります。リスニングで伸び悩む人の特徴と対策を見るも参考にしてください。

伸びない特徴2. 講師の言ったことを素直に聞かない

「私の言っていることを信じていれば大丈夫です」なんていうセリフは、教えている側としては非常に申し上げにくいのですが、事実、講師の言ったことを素直に受け取って従うことができる人とできない人では成長スピードに雲泥の差があります。

例えば、アカデミックライティングのTask1の最初のパラグラフでは問題文の言い換えをする必要があるのですが、Task1ではほとんどの場合、”show”という動詞が問題文の中で使用されます。そして、”show”の言いかえとしては以下の二つだけを覚えておけば問題ありません。

  • compare(グラフ、チャート、テーブル、地図)
  • illustrate(プロセス)

「でも、display / depict / suggest / indicate / demonstrate とか色々他にもあるじゃないですか?」と思う方もいるかもしれません。

たしかに、辞書には”show”の言い換えは山ほど載っていますが、ほとんどが完全にはイコールの意味ではありませんし(つまり類義語)、それらの微妙な違いを覚えるのは時間の無駄&迷いが発生してしまうので、この二つだけをとりあえず暗記するのが最も効率的であり、合理的です。

それらの意味を覚えることが全く役に立たないと言っているのではなく、スコア達成に本当に必要かを一度考えてみましょう。IELTSを勉強しているということは、進学や移民などの最終ゴールがあるはずです。IELTSはあくまでもそれを達成するための手段に過ぎません。

講師が不必要と言えば、それは不必要な情報だと判断して、どうしても気になるようであればIELTSの学習を終えた後に学べばよいのです。

大きな回り道をしないためにも、一度学校を選んだら、とことん講師を信頼してみることが成功のカギです。

伸びない特徴3. 勉強するための環境が整っていない

伸びない特徴3は、勉強するための時間を確保できていないことです。

当校の指導現場の実感では、学生よりも社会人の受験者のほうが多い印象です。そしてフルタイムで働いている人にとって、仕事の合間に時間を作り出すことが難しいことは当然のことですが、IELTSのスコアを達成するためには物理的な時間の確保が必要なのもまた事実。勉強するための環境を整えるためには、勉強するための時間を作り出す努力が必要です。

「仕事が忙しくて、宿題をする時間が全然なくて・・・。」

このようにおっしゃる方は非常に多いです。ですが、本当にそうでしょうか?

  • 1時間のランチタイムは本当に1時間必要ですか?
  • 朝のルーチンをもう少し短縮することはできませんか?
  • その会議は本当に出席する必要がありますか?あなたがいないと全く成り立ちませんか?

これ以外にも、色々時間を削れるところは必ずあるはずです。週末の時間の使い方も含め、自分の日常のムダを省いて、学習時間を確保する努力を始めましょう。

技能別にさらに深掘りしたい方は、ライティングが上がらない人への原因と対策を見るやリーディングが難しい原因と対策を見るもあわせて読んでみてください。

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この記事を書いた人

IELTSコーチ。2009年にカナダで創設された日本人講師陣による IELTS 専門校を運営し、12年間で1,500人以上を指導。YouTube「IELTS攻略チャンネル」でも対策法を発信しています。二人とも IELTS OA8.0 を取得。

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