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【アイデア出しのコツ】IELTSライティングで楽にアイデアを出す方法

IELTSライティングのアイデアは、独創的な案を探すのをやめて、テーマごとの「考える方向」に当てはめて出すのが最短です。IELTSは英語力を測る試験であり、アイデアの立派さは採点基準に含まれていません。

この記事では、環境・教育・テクノロジーとSNSなど8テーマの考える方向と英語表現、迷ったときに確認する共通のメリット・デメリット、マインドマッピングを解説します。Task2でアイデアが出ずに手が止まる方や、アイデア出しの時間を減らしたい方に向いた内容です。スピーキングPart3で意見を出すときも、同じ方向をそのまま使えます。

Riku / Kohei
アイデアで手が止まる方は、案が無いというより、どちらの方向から考えるかが決まっていないことが多いです。

この記事の執筆者 RikuとKohei

RikuとKohei(IELTS講師・二人ともIELTS Overall 8.0)。2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設されたスクールを運営し、12年間で1,500人以上の日本人を指導してきました。その経験と公式情報の裏取りをもとに、このブログを執筆しています。

( note:【IELTS攻略チャンネル】スクール生の実績 )

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目次

ライティングのアイデア出しが必要な理由

アイデア出しが必要な理由は、英語を書き始める前に説得力のあるアイデアが出るかどうかが、採点基準のTask ResponseとCoherence&Cohesionに大きく影響するからです。ライティングの採点基準は4つあり、そのうちの2つがTask ResponseとCoherence&Cohesionです。

Task Responseとは、問われている質問にしっかりと答え、エッセー内容を質問から逸らすことなく、議論を展開させることのできる能力を指します。Coherence&Cohesionとは、エッセーの内容が一貫していることと、議論に明確な進行がある(説得力のある文で繰り返しがない)かどうかを測る採点基準です。

Task Response(問題に的確に答えられているか)
Coherence&Cohesion(エッセー内容の一貫性、議論の進行の有無)

残り2つの採点基準を含め、4つはそれぞれ25%で合計100%の配点比率です。ただし、実際に英語を書き始める前に説得力のあるアイデアが出るかどうかが、Task ResponseとCoherence&Cohesionの出来を左右します。

Riku / Kohei
先にアイデアの方向を決めておくと、英語を書いている間に迷う場面が減ります。

アイデアが出たあと、それを段落にどう分けるかは初心者向けの段落の分け方で解説しています。

IELTSライティングではアイデア力ではなく英語力が試される

IELTSライティングで試されるのは「アイデア力」ではなく「英語力」で、アイデアは立派なものでなくても構いません。これはレッスンでも受講生にお伝えしています。

IELTSでは、特にライティングにおいてアイデアに苦しむ方が多いです。英語力よりもアイデア出しの方が難しいと感じる人も少なくありません。要は、アイデアは立派なものでなくても構わないということです。

めちゃくちゃなアイデアを取り入れた例

では、具体的な例を挙げてみましょう。「どうすれば地球温暖化を抑止できるか?」という質問に対して

  • 明日から世界中で車の使用をやめる
  • もはやディーラーでは電気自動車しか売ってはいけない政策を発表する
  • 全ての国が総力を挙げて自国にもっと木を植える

正直、どれもあまり現実的なアイデアだとは思えませんが、その後の展開がしっかりとそのアイデアを支えることができていれば、全く問題はありません。なぜかというと、先ほども述べたようにIELTSは英語力を測る問題だからです。

ここでは実際に、3つ目のアイデアを展開させたパラグラフを例として見てみましょう。

Planting trees in half the land in all the countries has a huge potential to help mitigate the effect of global warming. As trees grow, they help absorb and sink the carbon that would otherwise contribute to global heating. If we act now, it is said that approximately 25% of carbon dioxide in the atmosphere will be cut by 2030. Moreover, planting trees is cheap and it is something that citizens can readily get involved with….

世界中の全ての国が木を植えるなんてあまりにもスケールが大きすぎて笑ってしまうかもしれません。非現実的すぎて、アイデアとして取り入れるのは間違いと思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

ですが、文は綺麗にまとまっており、説明と具体例を加えることでしっかりとサポートするための文章も入っているのが分かります。一文目を支持するセンテンスがずっと続いています。主張のサポートさえできていれば、たとえアイデアが立派なものでなかったとしても、ハイスコア(7.0〜)を取得することは十分に可能です。ハイスコアの難易度と対策はIELTS 7.0 の難易度と対策の記事にまとめています。

Riku / Kohei
アイデアに迷ったら、立派さよりも、説明と例を続けやすいかどうかで選ぶと書き進めやすくなります。

そしてここからは、IELTSのライティングにおけるアイデア出しで使える3つのアイデア出しの方法を紹介します。

方法1. ライティングのトピックごとのアイデアリスト

トピックごとのアイデアリストとは、出題されやすいテーマごとに、考える方向と英語表現を一覧にしたものです。IELTSのライティングでは、例外的な出題もありますが、出てくるテーマは大体決まっています。

アイデアリストの目的は、完成した回答を覚えることではなく、質問を見たときに「どの方向から考えるか」を決める補助にすることです。英語表現も完成文ではなく、考える方向を英語にするための最小限の例なので、質問に合うものを1〜2個選び、意味が近ければ別の言い方を使っても構いません。

そして、7.0〜7.5のハイスコアを取りたい方に覚えておいてほしいのは、IELTSは1回だけでなく少なくとも3〜5回ほど受験する前提で動くべきだということです。何回か受験をするうちに自分の得意なテーマが出題され、その時にようやく自分の目標スコアが達成できる、という流れだからです。そのため、自分の得意なテーマを事前に増やしておくことが大切です。

スピーキングでも、Part3の意見を出すときに同じ方向を使えます。一方、Part1のような身近な質問への答え方は別の考え方になるので、Part1の質問別の言い回しはスピーキングPart1の質問別フレーズ集にまとめています。

次の8つのテーマごとに、考える方向を4つ前後ずつ並べました。質問のテーマに近いものから選んでください。

環境(Environment)のアイデア

考える方向 中身 英語表現
政府 規制、税制、補助金 government: regulations, taxes, subsidies
教育 学校教育、啓発活動 education: school education, public awareness campaigns
企業 環境に配慮した技術や商品 companies: environmentally friendly technologies and products
個人 リサイクル、消費や移動手段の見直し individuals: recycling, consumption habits, transport choices

教育(Education)のアイデア

考える方向 中身 英語表現
機会 所得や地域による教育格差 access: educational inequality based on income or location
内容 学問的な知識と実用的なスキル content: academic knowledge and practical skills
教師 教師の質、研修、クラスの規模 teachers: teacher quality, training, class size
技術 オンライン学習、学習機会の拡大 technology: online learning, wider access to education

テクノロジーとSNS(Technology and Social Media)のアイデア

考える方向 中身 英語表現
利点 便利さ、生産性、情報へのアクセス benefits: convenience, productivity, access to information
問題 依存、プライバシー、誤情報 problems: addiction, privacy, misinformation
対策 政府や企業の規制、情報リテラシー教育 solutions: government and corporate regulation, media literacy education

健康(Health)のアイデア

考える方向 中身 英語表現
予防 運動、食生活、健康教育 prevention: exercise, diet, health education
医療 費用、医療へのアクセス healthcare: costs, access to healthcare
支援 政府、学校、職場による支援 support: governments, schools, workplaces
個人 生活習慣と自己管理 individuals: lifestyle choices, self-management

仕事(Work)のアイデア

考える方向 中身 英語表現
生活 ワークライフバランス life: work-life balance
能力 研修、学び直し、専門スキル skills: training, reskilling, specialist skills
雇用 安定性、給与、働き方の柔軟性 employment: job security, pay, flexible working arrangements
技術 自動化による利点と雇用への影響 technology: the benefits of automation and its impact on employment

都市と交通(Cities and Transport)のアイデア

考える方向 中身 英語表現
交通 公共交通への投資 transport: investment in public transport
計画 インフラ整備、都市計画 planning: infrastructure development, urban planning
問題 渋滞、騒音、大気汚染 problems: traffic congestion, noise, air pollution
格差 都市と地方の利便性の違い inequality: differences in convenience between urban and rural areas

観光と文化(Tourism and Culture)のアイデア

考える方向 中身 英語表現
経済 雇用、地域経済への利益 economy: jobs, benefits to the local economy
環境 ごみ、混雑、地域環境への負担 environment: waste, overcrowding, pressure on the local environment
文化 伝統や文化遺産の保護 culture: protection of traditions and cultural heritage
規制 観光客数や施設利用の管理 regulation: managing tourist numbers and access to facilities

犯罪と社会問題(Crime and Social Issues)のアイデア

考える方向 中身 英語表現
予防 家庭や学校での教育 prevention: education at home and school
対応 法律、警察、適切な罰則 response: laws, policing, appropriate punishment
更生 教育、職業訓練、社会復帰 rehabilitation: education, job training, reintegration into society
背景 貧困、格差、雇用不足 causes: poverty, inequality, lack of job opportunities

考える方向を英文にした例(健康・教育)

考える方向を決めたあとは、それを英文にします。次の2つの出題を例に、アイデアを英文にした形を見てみましょう。

健康(Health)の出題例

健康の表のうち、「個人」の方向(食事や運動などの生活習慣)と、「予防」「支援」の方向(政府による取り組み)から出した英文です。

Some people believe that it is the responsibility of individuals to take care of their own health and diet. Others however believe that governments should make sure that their citizens have a healthy diet.

Discuss both these views and give your own opinion.

  • can be easily done just by eating a balanced diet and doing regular exercise.(健康はバランスの取れた食事と日常的な運動で簡単に維持できる。)
  • having a healthy diet at regular times, which can be hard for governments to manage, also plays an important role in keeping one healthy.(決まった時間に健康的な食事を取ることは政府にとってコントロールすることが難しく、健康の維持において重要な役割を果たす。)
  • An intake of all essential vitamins and minerals in their diet is essential to lead a healthy lifestyle.(食事で必要不可欠なビタミンやミネラルを摂取することは健康な生活を送る上で必要不可欠だ。)
  • the prevention of being unfit should be encouraged by the government.(不健康の防止は政府によって押し進められるべきだ。)
  • Especially the advertisements for processed food that contain additives and chemicals should be strictly restricted, and instead the ones for organic products should be more encouraged.(食品添加物や化学調味料を含んだ加工食品の広告は厳しく制限されるべきであり、自然食品の広告がもっと奨励されるべきだ。)

教育(Education)の出題例

教育の表のうち、「機会」の方向(授業料などの経済的な負担)を中心に、教育の質や学生生活への影響まで広げて出した英文です。

University education should be free for everyone.

To what extent do you agree or disagree?

  • It is pointed out that all students should be encouraged to have tertiary education without paying tuition fees.(全ての生徒が授業料無料で大学に行くことを奨励されるべきだと指摘されている。)
  • One of the negative sides of free university education is that this might lead to decline in the quality of education.(大学の授業料を無料にすることの欠点の一つは教育の質の低下に繋がる恐れがあることだ。)
  • if the number of well-educated people increases, countries may have more workforce essential to the development of the economy.(ちゃんと教育を受けた人たちの数が増えると、経済の発展に必要不可欠な人材がもっと増えるかもしれない。)
  • many university students now have part-time jobs for them and do not have sufficient time to engage in study.(たくさんの大学生が今やバイトをしており、勉強をする時間が確保できていない。)
  • Relieving their financial difficulties gives children more time to focus on study, leading to an increase in academic levels.(経済的な困難から解放してあげることで、勉強に割く時間がもっと与えられて、それが教育水準の向上に繋がる。)

このように、考える方向と英語表現をいくつか持っておくと、問題を見てから英文のアイデアに落とすまでが速くなります。

方法2. 共通のメリット・デメリット、視点、比較軸に当てはめる

他にも今すぐに実践できる方法として、どのテーマにも使える共通のアイデアに当てはめる方法があります。テーマが8つのどれにも当てはまらないときや、考える方向に迷ったときは、ここから確認してください。

迷ったら確認する共通のメリット

メリットを答える問題では、次の表から質問に合うものを1〜2個選びます。例えば、観光のメリットなら「経済の活性化・雇用・多文化理解」、公共交通のメリットなら「費用・時間・環境」のように、複数のテーマで使えます。

分類 日本語 英語表現
経済・仕事 経済を活性化させる boost the economy
費用を抑える reduce costs
生産性を高める increase productivity
雇用を生み出す create jobs
生活・健康 時間を節約する save time
健康を改善する improve health
ストレスを軽減する relieve stress
教育・社会 教育の質を向上させる improve the quality of education
多文化理解を促進する promote multicultural understanding
医療を利用しやすくする improve access to healthcare
環境 環境保護につながる help protect the environment

迷ったら確認する共通のデメリット

デメリットを答える問題では、次の表から質問に合うものを1〜2個選びます。

分類 日本語 英語表現
経済・仕事 費用が増える increase costs
雇用が不安定になる make employment less secure
生活・健康 自由時間が減る leave people with less free time
心身の健康を損なう harm physical and mental health
ストレスを増やす increase stress
教育・社会 格差を広げる widen inequality
対面での交流を減らす reduce face-to-face interaction
環境 ごみや汚染を増やす increase waste and pollution
天然資源を消費する use up natural resources

様々な視点から考える

同じ問題でも、誰の立場から見るかを変えると別のアイデアが出ます。例えば環境の問題なら、政府は規制、企業は環境に配慮した技術、個人はリサイクル、というように立場ごとに考える方向が変わります。

  • 政府(government)
  • 学校(schools)
  • 企業(companies)
  • 個人(individuals)
  • 家族・友人(family and friends)
  • メディア・SNS(the media and social media)

比較で使える軸

2つを比べる問題では、次の軸のどれかに当てはめると、比べる材料がすぐ見つかります。

比べる軸 比べ方 英語表現
時間 過去と現在(あるいは未来) the past vs. the present or future
世代 若者と高齢者 younger people vs. older people
地域 都市と地方 urban areas vs. rural areas
期間 短期的な影響と長期的な影響 short-term vs. long-term effects
所得 所得の高い層と低い層 higher-income vs. lower-income groups
方法 オンラインと対面、従来の方法と新しい方法 online vs. face-to-face; traditional vs. modern methods
規模 個人への影響と社会全体への影響 effects on individuals vs. society as a whole

比較するときは、すべての人や状況に当てはまると言い切らず、in general、tend to、in many casesなどを使って一般的な傾向として述べましょう。

共通のメリット・デメリットの使い方

共通のメリット・デメリットに当てはめた例を見てみましょう。どんな質問でも、Money(お金)・Health(健康)・Family(家族)・Work(仕事)・Education(教育)の5つのうち、どれかに絡めてアイデアを出す考え方があります。この5つは、共通のメリット・デメリットの「経済・仕事」「生活・健康」「教育・社会」と、視点の「家族・友人」にほぼ重なります。

都会と田舎に住む時のメリットとデメリットはなにか?

都会に住むメリットを考えるなら、「雇用を生み出す(create jobs)」に当てはめて、仕事(Work)に絡めたアイデアを出せます。

The major advantage of living in urban areas is that there are more job opportunities as there are a number of businesses compared to rural areas. Especially young professionals seeking a better job can greatly benefit from this.

次に、田舎に住むメリットを考えてみましょう。「教育・社会」の分類にある「教育の質を向上させる(improve the quality of education)」の方向から、教育(Education)に絡めて、子どもが自然の中で考える力を育てられる、という学びの環境の面でアイデアを出しました。

The obvious benefit of living in rural areas is that people have more chances to feel nature. This plays an important role in raising children because it gives them opportunities to think, question, and make hypotheses, which are essential to develop inquisitive minds.

このように、共通のメリット・デメリットから1〜2個選んで当てはめるだけで、比較的簡単にアイデアを出すことが可能になります。

文字数が足りないときは、文字数不足への対策を読んでください。

方法3. アイデア出しで効果的なマインドマッピング

マインドマッピングは、一つのトピックから思いつくことを枝分かれさせて全部書き出す方法で、40分という短い時間の中でアイデア出しを効率的に行えます。

「どうすれば健康でいられるか」をテーマにしたマインドマッピングの例(よく寝る・よく食べる・運動など6つのアイデアを枝分かれさせた図)

マインドマッピングとは、頭の中の思考プロセスを文字に起こし、アイデアの整理を手助けする手法です。

ブレインストームとも呼ばれており、一つのトピックからアイデアを芋づる式に派生させていくIELTSライティングTask2で用いられるアイデア出しの方法です。マインドマッピングのコツは、視野を大きく広げ、考えうる全ての物事をとにかく書きまくることです。

例えば、上の画像の「どうすれば健康でいられるか?」という質問に対して、6つのアイデアを出しました。

  • よく寝る
  • よく食べる
  • 運動
  • 趣味を持つ
  • 予防接種をうける
  • 無理をしすぎない

マインドマッピングで一番大切なのは、どんなアイデアでも書いてみることです。

マインドマッピングを終えたら、次はプランニングへ

一旦アイデアを出し終えたら、次はそれぞれのボディパラグラフのアイデアを整理してみましょう。ここで、トピックに関連のないアイデアとアイデアの順番を整理する作業を行います。

マインドマッピング上で行き着く先が全く違うアイデア同士だったとしても、良く見てみるとお互いに関連性があることもあります。

Riku / Kohei
マインドマッピングは、就活生がよく行う「自分」を中心におく自己分析と似ています。

今回はIELTSライティングで使えるアイデア出しの方法を3つ解説しました。

  1. トピックごとのアイデアリスト(8テーマの考える方向から、質問に合うものを選ぶ)
  2. 共通のメリット・デメリット、視点、比較軸に当てはめる(すぐ実践できる方法)
  3. マインドマッピング(自分オリジナルでアイデアを出したい人向け)

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この記事を書いた人

IELTSコーチ。2009年にカナダで創設された日本人講師陣による IELTS 専門校を運営し、12年間で1,500人以上を指導。YouTube「IELTS攻略チャンネル」でも対策法を発信しています。二人とも IELTS OA8.0 を取得。

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