こんな疑問に答えます。
この記事の内容
- リスニングに伸び悩む原因3つ
- 本当にやってほしいリスニング学習方法
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
リスニングが伸びない人の原因1. 先読みスキルが足りていない
それぞれのセクションの音声が再生される前には、先読みをするための空白の時間が存在しますが、この時間内に先読みすべきところを先読みできている人は、その分だけアドバンテージに繋がります。
リスニングの先読みに慣れてくると、音声中で重要な部分とそうでない部分の見分けがつくようになり、集中して聞くべき箇所とそうでない箇所を聞いているうちに見分けることができるようになります。
つまりこれは集中力の強弱までコントロールできるようになるということなので、30分間ずっと100%集中してリスニングをする必要もなくなってきます。
リスニングで先読みができるようになるための対策
先読みスキルの鍛え方としては、パートごとに時間を分けて学習するのがオススメです。
具体的なやり方を説明しましょう。Part1が終わると、音声はそのままPart2に進みますよね。
ここで一旦音声を止めて、頭の中でPart2を解くための先読みの手順を再確認して、イメトレを行いましょう。そしてその後、Part2の音声の再生へと進んでください。
こうすることによって、正しく先読みができ、先読みのやり方を脳内に定着させることができます。
余談ですが、『先読みをする』というのは『読む』ということですので、リーディングが得意な方は、比較的リスニングの先読みスキルが高い、という傾向もあります。
IELTSの学習において絶対にしてはいけないことは、ただひたすら問題を解き、深い分析をせずに、またがむしゃらに問題を解くことを繰り返すことです。
特に、独学でIELTSを勉強されている方に多いパターンですが、これでは大きな成長は期待できませんので、注意!
もっと詳しい問題ごとの先読みの方法については、IELTSリスニングの対策。問題タイプごとに解説します。をご参照ください。
リスニングが伸びない人の原因2. 問題のタイプごとの対策ができていない
リスニングが伸び悩んでいる人の他の原因として、問題タイプごとの対策ができていない、ということが挙げられます。
こういった方は、おそらくリスニングの問題タイプごとの対策ができていないから伸び悩んでいるのではないでしょうか。
リスニングの問題タイプごとの対策
まず、IELTSリスニングの問題形式は大きく5つに分類されます。
- 穴埋め問題 Part1
- 穴埋め問題 Part4(Part1よりもレベル高め)
- 地図問題
- 選択肢問題
- リスト問題
そして、 この中で一般的に難しいと言われている問題形式が「選択肢問題」と「リスト問題」になります。
この2つはPart2とPart3で頻出ですが、複数の話者が会話に登場するため、会話についていくことが難しいです。そして、そのややこしさを利用したひっかけ問題も非常に多く出題されます。
問題としては、以下のようなことが聞かれることが多いです。
- 話の結果、どういったことをすぐに行おうと決まったのか
- 登場人物は最終的に、お互いのどういう意見に賛同したのか
- 今後どういったアクションをとっていくことになったのか
引っ掛け問題の例を挙げるとすれば、
Aさん「今週提出の課題なんだけど、明日は前回決まったアイデアをもっと練り上げた方が良いと思うんだけど、どう思う?」
Bさん「うん、僕もそう考えていたところなんだ。そうしたほうがいいかもね。でもアイデア出しをする前に、そもそもこのアイデアが良いものかどうか教授に相談してみるのはどうかな?」
Aさん「たしかにそうね。じゃあ、明日はいったん教授にアポイントをとってみましょう。」
質問:明日AさんとBさんは何をする予定ですか?
リスニングが伸びない人の原因と対策3:IELTS公式問題集を使って学習していない
大前提として、IELTSの学習は公式問題集を使いましょう。
日本語で解説されている市販の教材はありますが、そういったもののほとんどが全然ボリュームがなく、数をこなすことができないからです。
また、最新の情報に触れるというメリットもあります。IELTS 15から変更された点としては、Part1の最初の例題がなくなったという点です。これは2020年からの変更点になります。
2021年7月現在では最新のCambridge 16が販売されていますので、この教材を使っていくようにしましょう。
IELTS公式問題集を使ったリスニングの対策
具体的な練習量ですが、IELTSのリスニングに自信をつけるためには最低3~4冊分の過去問は解くようにしましょう。
リーディングやリスニングは、
- どうして自分はこの答えを選んでしまったのか?
- 正しい解法はなんだったのか?
- そのためには今後どうすればよいのか?
といった問いかけを繰り返し、それを実行していくことが一番の近道です。
IELTSリスニングの正しい学習方法:公式問題集を使った実践と復習
前述したように、IELTSのリスニングで一番効率がよく、誰でも取り組める学習方法は、公式問題集を使った実践と復習です。
公式問題集を実践する
まずは一度、リスニングの先読みスキルと問題タイプを把握した上で、40問全てを解きます。
そして、自分の正答数と目標の正答数への乖離がどれぐらいあるのかを把握してください。
実践結果を復習する
復習が英語の学習では一番大切です。
目標スコアに対して、あとどれぐらいの正答数が必要なのかが分かったら、目標スコアを達成するためにはどの問題を正解すべきだったのかを考えます。
- 間違えてしまった問題はスペルミスでしたか?
- そもそも問題の意味が理解できていなかったですか?
- 音声内の単語を知りませんでしたか?
- 音声が早くてついていけませんでしたか?
- 問題の形式に慣れていないからですか?
間違えた問題には必ずミスをした理由があるはずなので、その理由を突き止め、どうすべきだったのか、または今後どうしていくのかを考えていきましょう。
そして、復習の一番の目的は正解へのプロセスを理解することであることを忘れないでください。
そのプロセスを把握しておくことで、今後似たような問題が出てきたとしても間違える確率はかなり下がることでしょう。
音声とスクリプトを参照しながら、何度も解いて分析を繰り返すにつれて、正答する感覚が分かるようになってきます。その感覚を大事にしてください。
中級者はシャドーイングも取り入れてみよう
IELTS オーバーオール6.0以上が安定して取れる方は、シャドーイングの練習もオススメです。
IELTSリスニングでシャドーイングを行うメリットとやり方を解説します
まとめ
IELTSのリスニングで伸び悩む原因3つとその対策をまとめました。