こんな疑問に答えます。
この記事の内容
- IELTS 6.0の難易度
- IELTS 6.0の対策
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
IELTS6.0の難易度を表で見てみる
IELTS | TOEIC | 英検 | TOEFL iBT |
---|---|---|---|
7.5 | 970~990 | – | 102~109 |
7.0 | 870~970 | 1級 | 94~101 |
6.5 | 820~870 | – | 79~93 |
6.0 | 740~820 | 準1級 | 60~78 |
5.5 | 600~740 | – | 46~59 |
5.0 | 550~600 | 2級 | 35~45 |
この表を見るとTOEIC 740~820のスコアがあればIELTS 6.0が取れるということになります。
ただ、実はこの表は完璧ではありません。たとえば、TOEICにはライティングとスピーキングが基本的にありませんよね。なので、あくまでもざっくりとした計算と考えるべきです。
有効な考え方として、TOEICで740~820のスコアがある人は文法がある程度整っていると思いますので、そういった人は正しくIELTS対策をすれば6.0が取れる可能性が高いと考えるのが良いでしょう。
スピーキングは例外で、基礎である文法ができていたとしても、全くしゃべれない人もたくさんいるので別と捉えるべきでしょう。
IELTSライティングで6.0を取得する難易度
ライティングはリスニングやリーディングと違って数値化できないので、Band Descriptorと呼ばれる採点基準によって評価されます。
- 完成度(トピックへの関連性)
- 首尾一貫性(話に矛盾がないか、適切なリンキングフレーズをうまく使えているか)
- 単語(トピックに回答するための十分なボキャブラリーがあるかどうか)
- 文法(使っている文法の幅広さと正確さ)
そして、ライティング6.0に対して求められているレベルがこちら。
- 全てのタスクに答えられてはいるが、まだ不完全な部分がある。
- 情報とアイデアが矛盾なく整理できており、全体的な話の展開ができている。
- 問題に対して適切で幅広い単語が使えている。
- 簡単で複雑な文が使える。少し文法ミスもあるが意味が分からないレベルではない。
ライティング6.0の対策
先ほどの採点基準の中で特に難しいのが最初の2つ。
完成度が低い(トピックへの関連性が低い)エッセーというのは、与えられている質問に結局的確に答えていないものが非常に多く、多くの受験者を悩ませています。首尾一貫性に関しても、適切に文と文を繋げることができているか、話の繰り返しやアイデアの矛盾がないか、などなど・・・。
英語の問題というよりかはむしろ、構成の問題でスコアが低くなっている方がたくさんいるのが現状です。文字で言われてもなかなか伝わらないと思いますので、プロの方の添削を受けることが一番の近道です。ここの投資を避けるのはあまり得策ではありません。
IELTSリーディングで6.0を取得する難易度
アカデミックのリーディングで6.0を取るためには、全40問中、23〜26問の正答数が必要です。パーセンテージでいうと58%の正答数が必要です。そしてジェネラルは全40問中、30〜31問の正答数が必要です。
アカデミックならまだしも、30問ということは、正答数が75%必要ということになります。6.0をなんとか狙っていきたいというレベルの英語力の方からしたら、30問というのはなかなか越えづらいところがあります。
実はこれには対策があって、ジェネラルを受験する人は移民目的の方がほとんどかと思います。移民目的であれば、ジェネラルではなくアカデミックで受け付けている国や州もありますので、結果的にアカデミックで受験した方がスコア達成がしやすかったというケースもたまに見かけます。詳しくは移民コンサルタント会社にお聞きください。
絶対にアカデミックの方が良いというわけではありませんが、英語力の基礎が整っている方は意外とアカデミックに転向しても6.0に近い正答数が取れたりすることもあるので、視野に入れてみても良いかもしれません。
リーディング6.0の対策
- TRUE/FALSE/NOT GIVEN(YES/NO/NOT GIVEN)
- 穴埋め問題
- 不完全な文章を完成させる問題
- 4択問題(A~Dから選択)
- 段落にheadings(タイトル)をつける問題
- 文章と段落をマッチさせる問題
リーディングの問題形式を大きく分けたものです。まず一番点数が稼ぎやすい問題が「穴埋め問題」になります。これはアカデミックとジェネラルに共通して言えます。
そして、リーディングで一番問題になるのが制限時間。
アカデミックの場合、Passage 1では「穴埋め問題」と「TRUE/FALSE/NOT GIVEN」の問題形式で構成されていることが非常に多く、難易度も低め。Passage1を15分で終わらせることを目標にまずはアプローチを始めましょう。
ジェネラルについてですが、Passage1から徐々に問題のレベルが高くなっていきます。アカデミック同様に前半の方の問題でどれだけミスをせずに得点を稼げるか、が重要となります。どのPassageでも一問の重みは同じですので、丁寧に解いていきます。
特に「TRUE/FALSE/NOT GIVEN」の問題に関しては、FALSEとNOT GIVENの違いがわからないまま解いている方もいたりしますので、違いをしっかりと明確化しておくことで、より確実なスコアメイクが可能になります。
IELTSリーディングのFALSEとNOT GIVENの違いを理解しよう!
【2020年】IELTSリーディングの対策。問題タイプごとに解説します。
IELTSリスニングで6.0を取得する難易度
リスニングで6.0を取るためには、全40問中、23〜25問の正答数が必要です。パーセンテージで表すと58%の正答数になります。
また、アカデミックでもジェネラルでもリスニングの内容は同じです。
リスニング6.0の対策
- 穴埋め問題(Part1)
- 穴埋め問題(Part4)
- 地図問題
- 選択肢問題
- リスト問題
IELTSスピーキングで6.0を取得する難易度
スピーキングも数値化することはできない技能ですので、採点基準が存在します。
- 流暢さと繋ぎ(文と文をうまく繋げているか)
- 単語(トピックに回答するための十分なボキャブラリーがあるかどうか)
- 文法(使っている文法の幅広さと正確さ)
- 発音
- 問題なく長く話すことができるが、文と文のつながりが時折うまくいかなかったり、同じ内容を繰り返してしまったり、自分でミスを訂正してしまったりする。
- 十分に幅広い単語でトピックについて話せるし、不適切ながらも意味はしっかりと通っている。
- 簡単で複雑な構造が混ざった文を話せるが、柔軟性は限られている。
- 幅広い発音の特徴を使いこなせ、単語や音の発音ミスが時折発生する。
スピーキング6.0の対策
- 無理なく止まらずに話し続けること(最低限理解してもらえる内容でOK)
- フィラーをうまく利用する
- ある程度の単語と文法
- ネイティブになりきる努力(発音の面で)
この基準をクリアしていれば、6.0は取れます。ただ、一番難しいのが、止まらずに話すことですよね。
少し口ごもってしまったり、ためらいがあったりすると、スラスラと話すことが難しいスピーキング力と試験官からみなされ、「流暢さ」に関しては6.0を達成することは難しくなります。この基準をクリアするためには有料のIELTSオンラインコースを受講したり、独学でシャドーイングをする方もいらっしゃいます。
2年以内に必ず必要なもの【IELTS General 6.0】
— ☽ (@oneandonlysqr) March 4, 2021
取り敢えずIELTSを5月と8月に受けるわ
目標は6.0— ぷろれたリア@ (@proletaria_main) March 30, 2020
IELTS6.0の難易度のまとめ
- ライティングで6.0が必要な時・・・上で記載した採点基準をクリアしていればOK
- リーディング(アカデミック)で6.0が必要な時の正答数・・・23〜26問/40問
- リーディング(ジェネラル)で6.0が必要な時の正答数・・・30〜31問/40問
- リスニングで6.0が必要な時の正答数・・・25〜25問/40問
- スピーキングで6.0が必要な時・・・上の条件をクリアしていればOK
一般的に見てIELTS 6.0というのはそこまで高いスコアではありません。