IELTS 5.0は、4技能とも中学・高校レベルの基礎的な英語力があれば届く範囲のレベルです。TOEICや英検のスコアとは単純に一対一で換算できないため、まずは4技能それぞれで必要な正答数や採点基準を確認しておく必要があります。
この記事の執筆者

RikuとKohei(IELTS講師・二人ともIELTS Overall 8.0)。2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設されたスクールを運営し、12年間で1,500人以上の日本人を指導してきました。その経験と公式情報の裏取りをもとに、このブログを執筆しています。
( note:【IELTS攻略チャンネル】スクール生の実績 )
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IELTS5.0はどのくらいのレベル?
IELTS 5.0は、当校の換算表ではリスニングが40問中16〜17問、リーディング(アカデミック)が15〜18問の正答で届くレベルです。ここでは、4技能それぞれで求められる正答数や採点基準を具体的に見ていきます。
また、5.0というのも
- OA(Overall)5.0でさえあれば内訳はなんでもOK(それぞれの技能ごとのスコアの指定はなし)
- それぞれの技能が全て5.0である
- 特定の技能で最低5.0を取らなければいけない
といったパターンがありますが、今回はそれぞれの技能で全て5.0を取る前提で書いていきます。
TOEICや英検の点数でいうとどれくらいか気になる方も多いですが、これらは単純な一対一の点数換算で答えられるものではありません。TOEICは与えられた情報の中から正解をいかに早く正確に探し出すかを測る試験であるのに対し、IELTSは正解のない問いに対して自分自身の意見を作り、論理的に伝える力を測る試験で、評価している力が根本的に違うからです。
ひとつの目安として、当校の指導では、英検2級・TOEIC 500点前後の方は初めての受験で4.5〜5.0、英検準1級・TOEIC 700〜800点台の方は5.0〜5.5くらいになることが多いと見ています。あくまで目安なので、これより高く出ることも低く出ることもあります。
詳しい出願条件は大学進学とIELTSスコアの関係をまとめた記事や、志望先の公式情報で確認してください。
IELTSライティングで5.0を取得する難易度と対策
IELTSライティングの5.0は、時間内に書き上げるスピードと基本的な文法力・単語力があれば十分に到達できるレベルです。
つまり、Band Descriptorsを見れば「5.0相当の英語力はどれぐらいか」を理解することができます。以下は、Band Descriptorsに載っているライティング5.0レベルの内容を日本語訳したものです。※左右にスクロールできます。
| Task Achievement(完成度) | Coherence and Cohesion(首尾一貫性と節のつながり) | Lexical Resource(単語) | Grammatical Range and Accuracy(文法) | |
| 日本語訳 | 課題に部分的にしか答えておらず、形式はところどころ不適切である。
立場を明確にしているが、議論の展開は不明瞭な部分あり、結論が導かれていない場合もある。 主な考えを提示しているが、限られており、あまり十分に展開されていない。関係のない細かい点について述べられている。 |
ある程度体系的に情報を提示しているが、全体的な議論の進行に欠ける場合がある。
指示語や接続詞の使い方が、不適切、不正確、過剰である。 指示語を使ったり、表現を言い換えたりせず、繰り返しが多いことがある。 パラグラフを使って書いていない。あるいは、パラグラフが不十分である。 |
語彙の種類が限られているが、課題に答えるための最小限の語彙は使っている。
スペルや品詞に間違いが目立ち、それらが読み手の理解に支障をきたす可能性がある。 |
限られた種類の文構造しか使っていない。
複文を使おうと試みているが、単文に比べ間違いが目立つ。 文法の間違いが多く、句読点の誤用がある。これらの間違いが読み手の理解に支障をきたす可能性がある。 |
簡単にまとめると、つまりこういうこと
- 自分の立場の明確化は最低限できている(agree/disagreeなど)。
- 議論の繰り返しがあったり、接続詞がうまく使用できない。
- ボキャブラリーは自分の意見を伝えるぐらいの最低限は使える。
- 文法のミスは多々あり、読み手にとっては理解できないこともある。
こういった条件に当てはまる人がライティングの5.0に相当します。
また、IELTSのライティングでは、指定の語数を超えていない場合、スコアが「-1」されてしまうというペナルティが存在します。
2018年中旬にこのルールは廃止されました。しかし、いずれにせよ250語を満たしていないエッセーは議論が十分に展開されていないことがほとんどです(採点基準のTask Achievementを満たせていないのでハイスコアは望めない)。
目標スコアが5.0でも、Task1では150語、Task2では250語を超えることは必須と思っておきましょう。
ライティングで5.0を取得するための対策
ライティングで5.0が取れない多くの方が、時間内に書き上げることができません。
なぜかと言うと、英語を文字に起こしてアウトプットすることに慣れていないからです。IELTSの題材である必要はありませんので、とにかく普段からもっと「書く機会」を増やして練習をすれば、5.0の達成に近づけるでしょう。
また、5.0を目指す場合の書き方はテンプレートに当てはめるのが一番楽ですので、テンプレートを覚えてサクッと取ってしまいましょう。
IELTSリーディングで5.0を取得する難易度と対策
IELTSリーディングの5.0は、40問中、15〜18問の正解数が必要です。一般的に、15〜18問はそこまで高い正答率ではありません。
全部で40問ありますので、パーセンテージで言うと38%となります。
※左右にスクロールできます。
| バンドスコア | 9.0 | 8.5 | 8.0 | 7.5 | 7.0 | 6.5 | 6.0 | 5.5 | 5.0 | 4.5 | 4.0 | 3.5 | 3.0 | 2.5 |
| スコア /40 | 39〜40 | 37〜38 | 35〜36 | 33〜34 | 30〜32 | 27〜29 | 23〜26 | 19〜22 | 15〜18 | 13〜14 | 10〜12 | 8〜9 | 6〜7 | 4〜5 |
ジェネラルでは、40問中、23〜26問の正答数が必要
ジェネラルは、アカデミックよりも難易度が低いため、必要な正答数は少しだけ高く設定されています。
※左右にスクロールできます。
| バンドスコア | 9.0 | 8.5 | 8.0 | 7.5 | 7.0 | 6.5 | 6.0 | 5.5 | 5.0 | 4.5 | 4.0 | 3.5 | 3.0 | 2.5 |
| スコア /40 | 40 | 39 | 37〜38 | 36 | 34〜35 | 32〜33 | 30〜31 | 27〜29 | 23〜26 | 19〜22 | 15〜18 | 12〜14 | 9〜11 | 6〜8 |
リーディング5.0の対策
以下はリーディングの問題形式を大きく分けたものです。
- TRUE/FALSE/NOT GIVEN(YES/NO/NOT GIVEN)
- 穴埋め問題
- 不完全な文章を完成させる問題
- 4択問題(A〜Dから選択)
- 段落にheadings(タイトル)をつける問題
- 文章と段落をマッチさせる問題
穴埋め問題が易しいというのは、アカデミックとジェネラルに共通して言えます。リーディングでは、それぞれの問題ごとの点数の配点は均一なので、正答数が全てです。
リーディングは、Passage1から徐々に問題のレベルが高くなっていきます。つまり、比較的簡単な前半の問題でどれだけミスをせずに得点を稼げるか、がカギとなります。
具体的な対策は問題タイプ別のリーディング対策をご覧ください。
IELTSリスニングで5.0を取得する難易度と対策
IELTSリスニングの5.0は、40問中、16〜17問の正解数が必要です。16〜17問といえば、パーセンテージでいうと40%なので、そこまで高い正答数ではありません。
※左右にスクロールできます。
| バンドスコア | 9.0 | 8.5 | 8.0 | 7.5 | 7.0 | 6.5 | 6.0 | 5.5 | 5.0 | 4.5 | 4.0 | 3.5 | 3.0 | 2.5 |
| スコア /40 | 39〜40 | 37〜38 | 35〜36 | 32〜34 | 30〜31 | 26〜29 | 23〜25 | 18〜22 | 16〜17 | 13〜15 | 10〜12 | 8〜9 | 6〜7 | 4〜5 |
リスニング5.0の対策
リスニングで出題される問題形式は以下の通りです。
- 穴埋め問題(Part1)
- 穴埋め問題(Part4)
- 地図問題
- 選択肢問題
- リスト問題
リーディング同様、リスニングでも「穴埋め問題」が一番の得点源です。Part1で出題される問題は特に簡単なので、ここで正答数をなるべく稼ぐことが重要です。
Part4はPart1よりも難易度が上がりますので、Part1よりも大きくスコアリングをすることは難しいでしょう。地図問題、選択肢問題、リスト問題は難易度が高く、リスニング5.0を目指すレベルの人にとっては難しい問題形式です。
なので、音声が聞き取れなかった箇所はそのまま飛ばす勇気を持ち、次の取れそうな問題で待機するなど、確実に正答数を稼ぐようにしましょう。
また、対策用の教材はCambridgeの公式問題集がオススメです。リスニングの教材は日本語のものもありますが、公式問題集を使っていく方が良いでしょう。
前述したように、Part1とPart4が比較的簡単ですので、ここを繰り返し練習していきましょう。もっと具体的な対策方法は、問題タイプごとのリスニング対策をご覧ください。
IELTSスピーキングで5.0を取得する難易度と対策
以下は、Band Descriptorsに載っているスピーキング5.0レベルの内容を日本語訳したものです。
※左右にスクロールできます。
| Fluency and coherence(流暢さ) | Lexical resource(単語) | Grammatical range and accuracy(文法) | Pronunciation(発音) | |
| 日本語訳 | 概ね途切れなく話すが、繰り返しや言い直しがあり、また/あるいは、話を続けるためにゆっくり話すことがある。
ある接続詞や談話標識を、使いすぎる傾向がある。 単純なスピーチであれば淀みなく話すが、複雑なコミュニケーションになると流暢さに問題がある。 |
よく知っている事柄と、知らない事柄の両方について話すことができるが、語彙の使い方は柔軟性に欠ける。
言い換えようとするが、失敗することもある。 |
基本的な構造の文を、まずまずの正確さで話すことができる。
限られた範囲で複雑な文を作ることができるが、誤解に結びつきかねない間違いが目立つ。 |
バンドスコア4の良い特徴はすべて満たしているが、バンドスコア6の良い特徴は一部しか満たしていない。 |
簡単にまとめると、つまりこういうこと
- ある程度ゆっくり話してもOK
- 話している途中に、少しであれば止まっても良い
- ややこしい文法を使っていなくても、簡単な文法で話してもOK(ミスしても問題ない)
今までの受講生を見る限り、意外と文法が間違えていたりしても、とにかく相手の質問に答えてひたすらしゃべることができれば5.0レベルは達成することが可能です。スピーキングで一番避けたいのは黙ってしまうことなので、ある程度の流暢性さえ保てていれば、スピーキングにおいて5.0を取得するレベルはそこまで高くありません。答え方の型はPart1〜Part3の解答例で確認できます。
油断は禁物です。「5.0」を目指す方は、Cambridgeの公式問題集を解いて、それぞれの問題形式には最低限触れておきましょう。
これから対策を始める方は、初心者向け10の対策とロードマップを見るや、初心者が半年で5.0〜5.5を目指す方法を見るも参考にしてください。
5.0から2ヶ月で6.0まで伸ばした受講生もいます。
「6.0を取るためにはもっと完璧な文章が必要だと思い込んでいたんですけど、意外と自分の書いた文章で6.0はある程度取れそうだということが発覚して、自分の一番の問題点は時間内に解き終わることができないというところだということが分かりました。」
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OA7.0・OA8.0の達成者多数。スクール生がどれくらいの期間でどこまでスコアを伸ばしたのか、実績の詳細をnoteにまとめています。














