こんな疑問に答えます。
この記事の内容
- IELTSリスニングの概要
- リスニングでスコアアップするための5つのコツ
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、11年間に渡って1,000人以上の日本人を指導。
IELTSリスニングの概要
まずは、リスニングの概要をまとめます。
問題の構成
Part 1 | 日常に関するトピック(ダイアログ) | 10問 |
Part 2 | 日常に関するトピック(モノローグ) | 10問 |
Part 3 | アカデミックなトピック(2~3人の会話) | 10問 |
Part 4 | アカデミックなトピック(モノローグ) | 10問 |
スコア
スコア | 5.0 | 6.0 | 7.0 | 8.0 |
正解数 /40 | 16-17 | 23-25 | 30-31 | 35-36 |
もう少し詳しく知りたいという方は、【完全版】IELTSのリスニングの構成と対策を参考にしてみてください。
IELTSリスニングのコツ1. 先読み
リスニングでスコアアップをする中で、もっとも重要なことの1つが先読みです。
ここで言う先読みとは、リスニングの音声が流れるまでの空白の時間を使って、問題文を先に読むことを指します。
IELTSのリスニングでは、Part毎に先読みの時間が数十秒ほど設けられています。
なぜ先読みが重要なのか?
IELTSのリスニングは、音声のスピードが早く、専門性の高い内容なので、『聴く』という行為だけで全てを理解するのは至難の業です。
ですので、音声を聞いて全て理解しようとするのではなく、問題文を事前に読み、何が聞かれているのか?何の情報を抜き出す必要があるのか?を明確にしておく必要があります。
先読みの練習法
『先読みが間に合わない・・・。』
『最後まで読めないことがある・・・。』
と悩んでいる人は、普段から問題を解く際に、全て読んでから(一時停止して)、音声を聞いて解いてみましょう。
スコアが変わらないという方は、そもそも問題文や選択肢の意味を取り違えている可能性があります。
スコアが上がった方は、以下の方法で先読み方法を見直していきましょう。
- 設問で意味が分からなかった単語は復習して覚える
- 読み終わらない場合は、割り切っていくつか捨てる
- 問題分の重要な箇所に下線を引く
先読み力=リーディング力
先読みでは、素早く問題文を理解する能力が求められるので、リーディング力が上がると、それに伴ってリスニング力も向上します。
リスニングに伸び悩んでいる人はまず、リーディング力をつけることでリスニングにつながる可能性があります。
IELTSリスニングのコツ2. メモの取り方
2つ目のコツは、メモの取り方です。
IELTSのリスニングでは、各パートの最後に1分半、そして問題が全て終わった後に10分間(パソコン受験の場合は2分)、解答用紙に答えを書き写す時間が与えられます。
つまり、音声を聞いている時のメモは、テキトーでOKです 。
音声を聞いた時に、完璧にスペリングしようとすると、スペルを書いているうちに次の問題へ、スペルを思い出している間に次の問題へ、ということが起こってしまいます。
特に、パート1と4では単語の書き取りの問題が出題されるので、メモはほどほどに。
例えば、正解が『thermometer(温度計)』の場合、『サモメ』『おんどけい』など、自分でわかる範囲でメモをしておきましょう(この時複数形なのか、単数形なのかに必ず注意しましょう)。
IELTSリスニングのコツ3. 言い換え
3つ目のコツは、言い換えです。
IELTSでは、リスニングとリーディングどちらも、『問題文→本文』『問題文→音声』といった言い換えが非常に多いです。
これがわかると問題が解きやすくなるので、復習する際は、必ず言い換えを意識するようにしましょう。
例えば、
Many business values can result in (damage).(問題文)
~They can actually cause damage.(音声)
この問題では、空欄の前のresult in~と音声のcauseが言い換えられており、どちらも「〜を引き起こす」という意味で使われています。
これは頻出の言い換えですが、もし初めから知っていれば問題を解くのがかなり楽になりますよね。
IELTSリスニングのコツ4. スペルミス
まずはスペルミスを減らすことが、一番簡単にスコアアップにつながる方法です。
そして、リスニングの問題はほぼ毎回、約半分が単語の穴埋め問題です(Part1と4)。
聞こえてきた単語をそのまま書き取るのですが、ここでスペルミスがあると不正解となります。
特に、固有名詞の最初を大文字にし忘れる、単数と複数を間違えてしまう、といったのはよくあるミスなので注意しましょう。
また、これは意外と知られていないのですが、答えを全て大文字で書くこともOKです。
こちらは書き取りで過去に出題された単語のまとめです。スペルミスの参考にしてみてください。
IELTSリスニングのコツ5. 頻出シーンを理解する
IELTSのリスニングの問題では、パート毎に頻出シーンがあります。
シーン毎に、話の流れとその後の展開を事前に多く知っておくことができれば、本番でどのような話がされるかを推測しやすくするでしょう。
パート毎の頻出シーンまとめたので参考にしてみてください。
パート1
- 旅行代理店への問い合わせ
- お祭りの日程、特徴まとめ
- 宿泊施設への問い合わせ
パート2
- 街の交通状況に関して
- ミュージアムのアナウンス
- 地図の説明
パート3
- プレゼンのまとめ
- ケーススタディのまとめ
- 実験のまとめ
パート4
- 環境に関して
- ビジネスに関して
- 動物に関して
まとめ
IELTSリスニングのスコアアップにつながるコツを5つまとめました。
- 先読み。苦手だったら練習あるのみ。リーディング力が先読み力に繋がる。
- メモの取り方。メモは完璧じゃなくてもOK。ほどほどに抑える。
- 言い換え。復習のときは言い換えに着目することで次回に活かせる。
- スペルミス。スペルに不安がある場合は全部大文字でOK。
- 頻出シーンの把握。よくあるシーンは事前に知っておくべき。