IELTSのリスニングが難しいと感じるのは、TOEICなどで身につけた英語力だけでは対応できない出題形式と、イギリス英語の発音に原因があります。特にPart2とPart3は音声の深い理解が求められる問題が多く、アカデミックな内容や語彙力の不足も難易度を押し上げます。
この記事では、リスニングを難しく感じる6つの理由と、それぞれの対策を解説します。TOEICのリスニングは得意だったのにIELTSでは点が伸びない方や、Part2とPart3だけ毎回大きく崩れてしまう方に読んでいただきたい内容です。


RikuとKohei(IELTS講師・二人ともIELTS Overall 8.0)。2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設されたスクールを運営し、12年間で1,500人以上の日本人を指導してきました。その経験と公式情報の裏取りをもとに、このブログを執筆しています。
( note:【IELTS攻略チャンネル】スクール生の実績 )
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リスニングが難しく感じる理由1. IELTSのリスニングを甘く見すぎている
IELTSのリスニングを難しく感じる最初の理由は、リスニング力に自信がある人ほどIELTSを甘く見てしまうことです。
TOEIC 830~のいわゆるハイスコアを持っている方は、ある程度のリスニング力がある方が多いと思いますが、そのままの状態でIELTSのリスニングに挑むと痛い目にあってしまいます。たしかに、IELTSの学習を始める段階でリスニング力のベースがあることはアドバンテージですが、IELTSの問題形式に慣れることと、イギリス英語へ慣れることをまずは優先に考えましょう。
また、IELTSのリスニングは年々難化傾向にあり、特に音声の内容を深く理解して答える必要があるPart2とPart3においては、高いリスニング力が求められます。
このあと6つの理由を順に見ていきますが、パートごとの出題の違いはパートごとの出題形式と対策、解いても伸びない人に共通する傾向はリスニングで伸び悩む人の特徴、解いたあとの見直し方はリスニングの復習のやり方で詳しく確認できます。
リスニングが難しく感じる理由2. 問題形式に慣れていない
問題形式に慣れていないと、音声の深い理解が求められるPart2とPart3で引っ掛け問題に引っかかり、難しく感じてしまいます。これは特に、Part2とPart3に関してです。
IELTSのリスニングを難しく感じる人は「Part2とPart3が毎回壊滅的だ・・・」という人が多いのではないでしょうか?
というのも、Part2とPart3は前述したように、音声の深い理解が求められる問題ばかりだからです。この二つのパートでは音声の全体像が掴めていないと、ほぼ確実に引っ掛け問題に引っかかります。
Part2とPart3は4~5択問題のような選択問題が多く、初心者からすると「簡単そうでラッキー」と思いがちな問題ですが、ここが一番難しいと知らずに解くと、IELTSのリスニングが難しいと感じてしまうのも無理ありません。一方、Part1とPart4の問題形式は穴埋め問題で、文脈が分からなくとも空欄の前後関係さえ分かってしまえば解ける問題も多いです(つまりそこまで音声の深い理解が求められない)。
しっかりとパートごとの対策を行った上で本番に臨みましょう。
リスニングが難しく感じる理由3. イギリス英語に慣れていない
IELTSの英語はイギリス英語なので、アメリカ英語やTOEICに慣れていると発音の違いに戸惑い、難しく感じます。
IELTSの英語はイギリス英語ですので、中高で習うようなアメリカ英語であったり、TOEICに慣れている方からすると、IELTSのリスニングの発音の違いにビックリします。イギリス英語に慣れていなくても、IELTSの公式問題集をこなしていくうちに着実に聞き取れるようになっていきますので、初めて解いた問題に圧倒されたとしても心配する必要はありません。
イギリス英語といえど、一定のアルファベットの発音にクセがあるだけで、一度慣れてしまえばある程度は聞き取れるようになってきます。
イギリス英語に慣れるための対策
シャドーイングを行いましょう。初心者は、イギリス英語をゆっくり読み上げる教材から始めると慣れやすいです。
中級者~上級者はこちらの記事に沿ってシャドーイングを毎日続けましょう。
リスニングが難しく感じる理由4. 思った以上にアカデミックだった
IELTSのリスニングで特にアカデミックな音声が再生されるのは、Part3とPart4の二つです。Part3では二人の大学生が研究テーマについて話し合うトピックが頻出で、Part4は大学の講義内容がよく出題されます。
日常感が溢れるジェネラルな内容は出題されませんので、トピックへの具体的なイメージが沸かないまま、「いつの間にか音声終了 → 壊滅的な結果」という流れを経験したことのある方は多いはず。
アカデミックな音声内容への対策
取れる対策としては、問題をもっと解くことです。アカデミックな内容とはいえ、テーマに偏りはあるので数をこなしているうちに似たようなテーマに遭遇することはよくあります。
ただ、Part3は内容も選択問題も難しいので、ここでスコアを稼ぐぞというより、穴埋め問題が中心のPart1とPart4で稼ごう。という意識を持ってください。その方が圧倒的に簡単に正答数を上げることができます。
そもそもIELTSは全問正解を目指すテストではありません。目標スコアにもよりますが、難しいPart3では8割ほど正解できていれば十分満足してもいい結果と捉えてください。自分の目標スコアさえ達成できれば、それで十分です。
リスニングが難しく感じる理由5. 基礎のリスニング力が足りていない
基礎のリスニング力が足りていないと、IELTSの音声そのものが聞き取れず、リスニングを難しく感じます。IELTSのリスニングで伸び悩む理由の一つに、根本のリスニング力の不足があります。
ベースが足りていない人とは、文字通り、リスニング力が低いというのが原因でスコアが取れない人のことを指します。テクニックはまた別の話です。
例えば、「IELTSリスニング公式問題集の正答数が12問ぐらいの人」を例に挙げてみましょう。
このレベルの学習者はIELTSの公式問題集を解くよりも、もっとレベルの低い基本的な教材から始めた方が早く伸びます。IELTSの公式問題集の音声を聞いても、ちんぷんかんぷんな人は、以下のようにもっとジェネラルなリスニング学習教材から始めましょう。
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他にも、正答数が23〜25問の人を例に挙げると、この場合のスコアは「6.0」です。6.0以上のスコアリングができていて、リスニングの解き方が分かっているのにも関わらず、そのスコア帯から抜け出せない人は、リスニングのベース力を更に磨く必要があります。
6.0~の中級者にとって、リスニングの一番の学習方法は公式問題集を使ったシャドーイングです。
ここまでの目安をまとめると、次のようになります。
| 公式問題集の正答数 | スコア | おすすめの学習 |
| 12問ぐらい | 4.0 | もっと基本的なリスニング教材から始める |
| 23〜25問 | 6.0 | 公式問題集を使ったシャドーイング |
リスニングが難しく感じる理由6. 語彙力が不足している
IELTSリスニングを難しいと感じる理由の一つは語彙力不足。それを痛感するのはPart3とPart4です。
語彙力不足によって解けなかった問題は、「本来解けたはずの問題」として捉えるべきであり、得点源にしていくべきです。対策としては、単語をただ覚えていくしかありません。
公式問題集にはリスニングのスクリプト(音声を文字に起こしたもの)がありますが、Part3とPart4で知らない意味の単語があったら、それは別のノートに書き写すなどして覚えるようにしましょう。Part3とPart4でよく見られる単語も傾向があるので、学習を続けるうちに楽になっていくはずです。
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