この記事の内容
- IELTSライティングにおける『文字数不足』への具体的な対策3つ
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、11年間に渡って1,000人以上の日本人を指導。
IELTSライティングの文字数とペナルティ
IELTSのライティングで、初心者が必ずと言っていいほどぶち当たる問題。それがライティングの文字数不足。
アカデミックとジェネラルに限らず、Task1では150文字、Task2では250文字以上を書き上げなければならないというルールがあります。
『書く内容がない!』と言う方がほとんどですが、今回は文字数不足への対策を紹介します。
そもそも、文字数が足りないとどうなるのか?
結論として、文字数が足りないとスコアが『-1』されてしまうというペナルティが存在します。
ただし、これは以前の通説で、現在は基準が変わっている場合があり得ます。
まず、ライティングにおいて、目標スコア+1できるほどライティングのスコアメイクは簡単ではありません。
例えば、目標スコアが6.0の人が普段の練習で6.0~6.5相当のライティングが取れる実力があったとしましょう。これは非常に安定している実力と言えます。
しかし、本番のスコアが足りないだけでスコアが-1されてしまい、結果、5.5というスコアを取ってしまうことになります。
本番で、7.0相当のライティングができていればギリギリ6.0を取ることはできますが、普段6.0~6.5レベルの人が試験で突然7.0レベルのスコアを取ることは、ほぼありません。
これから言えることは、文字数を達成することなしには、自分の目標スコアを達成することはほぼ不可能ということです。
文字数対策1:丁寧に書く
できる対策としては、丁寧に書くということが挙げられます。
ライティングだから、丁寧に書くのは当然だろと思う人がいるかもしれませんが、具体例を見てみましょう。
例えば、多くの初心者が、Task1の『プロセス(過程)』タイプの問題で文字数を達成できることなく、終えてしまいます。
丁寧な文章と、そうでない文章の違い
※Cambridge IELTS 12 Test8 Writing Task1
Looking at the diagram in more detail, cold water is pumped down through a tunnel which is 4.5km.
Looking at the diagram in more detail, at the first stage in the electricity generation, cold water is pumped down through a tunnel, which is 4.5 km in depth.
文字数対策2:アイデア(サポーティングポイント)を練り上げる
アイデアの練り上げが足りないことによる文字数不足も、初心者がよく陥ってしまう問題です。
特にTask2では、最初に日本語の下書きをすることが定石ですが、この段階で十分なアイデアを出すことができなければ、当然英語で書き上げる時の文字数も少なくなってしまいます。
各段落の一番最初の文章のことをトピックセンテンスと呼びますが、サポーティングポイントとはそのあとに続く文章です。
- 説明(explanation)
- 具体例(example)
- 経験談(experience)
この3つのアプローチでトピックセンテンスを考えます。
具体的なアイデアの出し方はマインドマッピングがオススメ。
IELTSライティングのアイデア出し|マインドマッピングとは?からご覧ください。
文字数対策3:表現力を磨く
文字数対策として最後にできることは、表現力を磨くこと。
つまり、様々な文法を使用して、物事を詳しく述べることのできる力をつけることです。
ライティングにおける表現力は、大きく分けて
- simple sentence
- complex sentence
- advanced complex sentence
の3つに分類されます。
ライティングにおける受験者の目標は、丁寧な文章を心掛けながら、”complex sentence”を増やしていくことです。
この”complex sentence”を増やしていくことで、文法力もアピールしつつ、文字数対策も自然とできますね。
simple sentence
English will remain the global language.
(英語は世界共通の言語であり続けるだろう。)
complex sentence
English will remain the global language because English is the main language for communication in all official environments.
(英語は公式の場においてメインの言語なので、世界共通の言語であり続けるだろう。)
advanced complex sentence
It is said that English, which is spoken by hundreds of millions of people, will remain the global language because English is the main language for communication in all official environments.
(何百万人の人によって喋られている英語は公式の場においてメインの言語なので、世界共通の言語であり続けるだろう、と言われている。)
詳しくはIELTSライティングTask2を短期間で爆上げする4つの対策の『短期間で伸ばす方法その4:複雑な文法の使用を意識する』の項目をご覧ください。