IELTSライティングの文法対策では、文法書を丸ごと覚えるより、動名詞・受動態・分詞構文など得点に直結するポイントに絞って使いこなすことが近道です。主語のバリエーションを増やし、母語干渉によるミスや”much”・使役”make”の誤用を避けられれば、Grammatical range and Accuracyの評価を安定して伸ばせます。
読み終える頃には、高スコアを狙う文法の使い方と、日本人受講生によくある文法ミスの直し方が分かります。
この記事の執筆者

RikuとKohei(IELTS講師・二人ともIELTS Overall 8.0)。2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設されたスクールを運営し、12年間で1,500人以上の日本人を指導してきました。その経験と公式情報の裏取りをもとに、このブログを執筆しています。
( note:【IELTS攻略チャンネル】スクール生の実績 )
文法ミスを気にせず書ける型を先に身につけたい方には、6.0突破のライティング必勝テンプレートをLINEで配っています。
IELTSライティング文法の重要性
IELTSライティングにおいて、文法は非常に重要です。なぜなら、IELTSのライティングの採点基準には、Grammatical range and Accuracy(文法知識と正確さ)という項目があり、これは全体の25%を占めます。
つまり、文法がしっかりできていないと、IELTSのライティングでいいスコアを取ることは難しいということになります。
大丈夫です。そんな方のために、ここからIELTSのライティングにおける文法のポイントを詳しく解説していきます。
IELTSライティング文法のポイント
全てを網羅する必要はない
IELTSライティングにおける文法の対策では、全ての文法事項を完璧に理解する必要はありません。例えば、市販の文法書を見るとかなり詳細に、各文法事項が説明されています。
大学受験とは違い、これらの知識をとう問題が出題されるわけではないため、文法書の細かいところまで全てを理解しなければならないわけではありません。まずは、文法書を1冊完璧に使用でなはく、ポイントを抑えたら実際にエッセイを書いていくことがより重要となります。
ポイントをおさえる
まずは最低限、下の項目を理解しましょう。
- 文型
- 時制
- 受動態
- 分詞
- 関係代名詞
- 接続詞
- 不定詞
もちろんこれ以外の項目を理解することも非常に重要です。しかし中でもとりわけ、これらの項目を理解できていないと文章を書くことが非常に難しくなります。
特に関係代名詞、分詞を使えないと、短い簡単な文章しか書けなくなってしまいます。
まずは、これらの文法事項を抑えましょう。
IELTSライティング高スコアをとる文法
ここからは、IELTSライティングにおいて、高スコアをとる文法におけるコツを説明します。
6.5〜7.0以上が必要な人にとっては重要です。
動名詞
まず1つ目は、動名詞を主語にする文を入れることです。動名詞とは、動詞に〜ing形をつけ、「〜なこと」とする使い方です。
なぜ動名詞を主語にする文が重要なのか。それは、主語のバリエーションを増やすことができるからです。
皆さんもIELTSのライティングを書く際に、主語を「People 〜」とやたらとpeopleばかり使っていませんか?主語が同じものばかりだと、高いスコアは取れません。
例えば、
理系科目を勉強している人は分析の能力を発展させることができる
科学を勉強することは分析の能力を発達することを助けるだろう。
このように、全て人を主語に取るのではなく、動名詞を主語にとる文を取り入れることができるとバリエーションを増やすことができます。
受動態
次に、受動態を入れることです。受動態とは、「〜される」という意味を作ることができ、be動詞 + 過去分詞で作ることができます。基本の文法事項ですが、実はIELTSのライティングで高スコアを取る上では重要になります。
例えば、
もし子供時代に遊べば、想像力を高めることができるかもしれない
子供時代に遊ぶことで想像力が高められるかもしれない
では、なぜ受動態を使うことが重要なのでしょうか。ライティングでは、主語を明らかにする必要がない場面が多いからです。先程の、2つの文章も、あえてpeopleを主語にしなくても、誰がという部分は正直あまり重要ではありません。このように、IELTライティングでは、受動態を用いて主語のバリエーションを増やし、かつ冗長な主語を置き換えることができると高スコアを取る上で有効となります。
分詞構文
最後に、分詞構文です。説明がやや複雑なので、例文からみてみましょう。例えば、
いくつかの学校は、環境問題を学ぶ機会を提供し、それはそれらの問題のより大きな理解につながる。
いくつかの学校は、環境問題を学ぶ機会を提供し、それはそれらの問題のより大きな理解につながる。
このように、主語が主節と、従属節で同じ場合、接続詞を省略し、動詞の〜ingまたは、過去分詞形からスタートすることができます。
IELTSライティングのよくある文法ミス
IELTSライティングの文法ミス:①母語干渉
IELTSライティングによくあるミスの一つとして、母語干渉があります。
例えば、以下の文章をみてください。
スペインの人たちはペストに苦しめられた。
このミスに気づきにくいこと自体が、母語干渉の影響を受けている証拠です。以下が文法的に正しい文章です。
スペインの人たちはペストに苦しめられた。
日本語では、「苦しめられる」と言うことが多いため、頭の中で無意識で受動態のように捉えてしまい、”be suffered from~”の形をとってしまうんです。
“suffer from~”という表現の意味はすでに「苦しめられる」というニュアンスが入っているため、受動態にするのは間違いということです。
これを母語干渉と呼びます。
IELTSライティングの文法ミス:②muchを肯定文で使ってしまう
そもそも、”much”は原則として否定文で使い、肯定文ではあまり使いません。これはミスというよりも、”much”を肯定文で使ってしまい、違和感のある文章を作り上げてしまう人が多いと言った方が正しいです。
具体例を挙げてみましょう。
- The new sewage system may be able to provide the town with much water.(×)
- You can gain much information by reading books.(×)
- You would need much time to succeed in this type of business.(×)
- He can earn much money once he starts building his career.(×)
“water/information/time/money”は全て不可算名詞なので、”many”ではなく”much”を使うという認識は、確かに正解です。
ですが、冒頭でも言ったように、原則、”much”は肯定文では使いません。”many”は可算名詞、”much”は不可算名詞と覚えている人が多いです。
“much”が否定文で使用される例
“much”が使われてもいい文章を見てみましょう。
- I don’t have much time to devote myself to this volunteer.(〇)
- He cannot give you much information at this rate.(〇)
- They may not need much money to do this project.(〇)
否定文ではこのように使うことができ、違和感も全くありません。
なぜ”much”は主に否定文で使うのか、という説明については割愛しますが、基本的には”much”を「たくさんの」という「量」を意味するために肯定文で使うことは避けましょう。
肯定文で使える”much”の言い換え
- a great deal of
- a plenty of
- a considerable amount of
- a huge amount of
- a massive amount of
- a vast amount of
などがあります。
“amount of~”は不可算名詞に使いやすい表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
IELTSライティングの文法ミス:③使役のmakeの誤用
早速、間違った例を見てみましょう。
もし海外に行けば、私にとって英語の学習が簡単になるだろう。
ミスポイントは、makeの目的語を人(私)にしてしまっていることです。もし上のような日本語を英語にしたい場合、”make”の目的語は「人(私)」ではなく、「英語を勉強すること」である必要があります。
「make + O + C」で「OをCの状態にする」という意味になります。「人(私)」を簡単な状態にするのではなく、「英語の学習」を簡単な状態にすると言った方が適切です。
ですので、正しい文章としては以下にようになります。
もし海外に行けば、私にとって英語の学習が簡単になるだろう。
“make”の後にある”it”は仮の目的語として置いてあり、直後の”to study English”を指しています。これが分からない人は「仮のit(形式itとも呼びます)」の理解が浅い可能性があります。
IELTSライティングの文法ミス:④be able toの主語を物にしてしまう
これもよくあるミスですが、“be able to”の主語は原則「人」のみをとる、と覚えておきましょう。
私が滞在したホテルは300人まで収容することができる。
その道具はとても高いので、$300で再び売ることができる。
※sellは物を主語にして、このように自動詞でも使えます。
無生物主語(こと・物のこと)の場合は”can”を使っておけば間違えることはありません。
IELTSライティングの文法ミス:⑤不完全文のまま文を終えてしまう
これは関係代名詞を使った文章によくあるミスです。
何百万人の人によって喋られている英語は世界共通の言語として使われている。(と本来は言いたいはずの文章)
下線部が、ただの関係代名詞を使った「ただの名詞」で終わってしまっており、動詞(V)がありません。こうなってしまう原因は、おそらく、関係代名詞をあまり使い慣れておらず、関係代名詞の内容を考えているうちに動詞を忘れてしまい、無意識に文章を完成させてしまったつもりになってしまっていることです。
もしくは、関係代名詞を完全に理解しておらず、先行詞(今回はEnglish)が主語となり”is spoken”以降が動詞だと勘違いしているパターンが考えられます。関係代名詞は、大きな名詞のかたまりを作り出すだけです。
関係代名詞を使うと、その増えた分だけ文章が長くなりますので、いつのまにか関係代名詞を使うだけで文章を書き終えた気がしてしまうんでしょう。以下の英文が正解です。
何百万人の人によって喋られている英語は世界共通の言語として使われている。
文法だけでなく型全体を見直したい方には、IELTSライティングロードマップを公式LINEで配っています。
【無料】LINE限定特典セットでIELTS対策を完全マスター
公式LINEでは、4技能それぞれの対策教材や単語帳など、ブログには載せきれないIELTS対策のノウハウを配っています。友だち追加のあとに届くかんたんな質問に答えるだけで、有料級の特典をまとめて受け取れるので、ぜひ登録してみてください。
完全攻略ロードマップ(合計1397ページ)を無料配布中
リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能それぞれを1冊ずつにまとめた完全攻略シリーズです。例題付き解説で、初心者から上級者まで対応しています。
スクール生の「生の声」をYouTubeで公開中
高校生・主婦・40代の方まで、実際にスコアを伸ばしたスクール生のインタビューを公開しています。どう勉強してスコアが伸びたのか、生の声で確認できます。
スクール生の実績まとめはnoteで公開中
OA7.0・OA8.0の達成者多数。スクール生がどれくらいの期間でどこまでスコアを伸ばしたのか、実績の詳細をnoteにまとめています。













