この記事の内容
- IELTSが役に立つ理由2つ
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
IELTSの概要をおさらい
IELTSはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能の能力を試される試験です。
詳しくは、IELTSとは?【概要と対策を全て解説】を参考にしてみてください。
IELTSの試験官は、Band Descriptorsと呼ばれる採点基準に沿ってスコアを算出し、客観的かつ正確に受験者の英語力を評価します。
TOEICや英検とは違い、IELTSは数ある英語のテストの中でも非常に質の高いテストです。
IELTSが役立つ理由その①:真の英語力の証明になる
このような発言をする人は、こういう意図で言ってる人が多いと思いませんか?↓
と、このように想像される方がほとんどではないでしょうか?
ここで大切なのが、何を基準として英語力が高いというか、ということです。
IELTSは文法力だけでなく、ライティングやスピーキングもテスト内容に含まれ、受験者の総合的な英語力が試されます。
ですので、IELTSのスコアが高いということは、その人の英語力は本物であるということになります。
よく、『TOEICでハイスコアを取っている人=英語ができる』という認識を持っている方がいますが、これはそうとも言い切れません。
TOEICも種類によってはライティングとスピーキングを含んだテストがありますので、一概にそうとは言い切れないかもしれませんが、日本では現状、TOEICはリスニングとリーディングのテストという認識が一般的ではないでしょうか。
IELTSは英語のテストですから英語力の証明になるのは当然のことですが、IELTSは他の英語の試験に比べても、その人の本当の英語力の証明になっていると言えるでしょう。
さらに、IELTSは英語発祥の地であるイギリスによって作られており世界的に質を担保されたテストです。一方で、TOEICは日本国内で製作されています。
ましてや、TOEICは文法とビジネス英語がメインのテストですので、いわゆる「英語をバリバリ使って口頭でコミュニケーションをとることができます!」という証明にはなりません(リスニング・スピーキングが必要ない職場では役に立つかもしれません)。
IELTSが役立つ理由その②:思考力が鍛えられる
単に英語力の証明になるだけでなく、IELTSは思考力を鍛えるテストとも言えるでしょう。
ここで言う思考力とは『論理的に考える力』のことです。
ライティングの場合
もっと簡単に言うと、例えばライティングの場合、支離滅裂ではない説得力のある文章が書ける力のことです。
これは、採点基準の一つであるCoherence & Cohesionと呼ばれている基準に沿って英文の論理的展開ができているかが評価されます(IELTS学習者は、この採点基準を満たせていない方が非常に多いです)。
以下のバンド7.0相当のライティングのCoherence & Cohesionを見て、理解してみてください。
Task Achievement(完成度) | Coherence and Cohesion(首尾一貫性と節のつながり) | Lexical Resource(単語) | Grammatical Range and Accuracy(文法) | |
日本語訳 | 課題で要求された点すべてを満たしている。
(Academic)主な傾向、相違、段階について明快に概観を述べている。 (General)安定した口調で適切に明確な目的を述べている 主な特徴/箇所を明快に提示し、強調しているが、まだ完全に内容を広げることができる余地はある。 |
論理的に情報や考えを整理し、全体的に明確な議論の進行がなされている。
多様な接続詞や指示語を適切に使っているが、使いすぎであったり、不十分である。 |
正確に、柔軟に、まずまず十分な語彙を使うことができる。
文体や連語を意識して、あまり一般的でない語句を使うことができる。 ごくまれに語の選択や、スペル、語句の形成に間違いをする。 |
多様な構造の複文を使う。
ほぼ誤りのない文を書く。 文法、句点の用法が正確だが、間違いもいくつかある。 |
リスニングやリーディングの場合
リスニングやリーディングで求められる『論理的に考える力』とは、点数を上げるためには具体的にどういったアクションを今後取るべきか考える力のことです(IELTS全体に言えることかもしれませんが)。
ただ公式問題集を解いて答え合わせをして繰り返していくだけでは、当然、スコアは上がりません。
なぜなら、問題を解くというのはあくまでも自分の実力を確かめるために行う作業にすぎないからです。
このように、論理的に自分の結果を見つめることがスコアアップにつながります。
もともとこういった考えを常に取り入れて勉強することに慣れている人は、独学でスコアアップする方もいます(WとSを除く)。
もし、スコアが上がらない人はIELTSを教えている学校に通いましょう。
論理的に考えることを手助けしてくれ、効率よくスコアアップの手助けをしてくれるはずです。
まとめ
以上、なぜIELTSが役に立つのか?を解説しました。
この教材では、実際のレッスンでも使っている『ライティングの5つのタイプのストラクチャー』と『スピーキング過去問の模範解答』を、およそ100ページでまとめています。
教材の内容
- ライティングのストラクチャー(サンプル付き)
- スピーキング過去問リストと模範回答(日本語訳付き)
- 約100ページにわたって丁寧に解説
- 初心者から7.0を目指す人まで全レベルに対応