この記事の内容
- ライティングで段落を分ける理由
- ライティングの段落の分け方
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
IELTSライティングで段落分けをする理由
そもそも、ライティングで段落を分けなければならない理由は、ライティングの採点基準にあります。
ライティングの採点基準には、Coherence and Cohesionという採点基準があり、そこには “logically organises information and ideas” と明確に記載されています。
そして、エッセー内容を論理的に展開することはライティングで6.0以上を取るための最低条件となっています。
もし段落分けがうまくできておらず、エッセー内の情報を論理的に整理できていない場合はハイスコアを狙うことは難しいです。
逆に、ストラクチャーを理解ししっかりと段落分けができていれば、Coherence and Cohesionに関しては6.0以上の水準を狙うことができます。
Writing 6.0の採点基準
Task Achievement(完成度) | Coherence and Cohesion(首尾一貫性と節のつながり) | Lexical Resource(単語) | Grammatical Range and Accuracy(文法) | |
日本語訳 | すべてのポイントがカバーされているが、一部はまだカバーできる余地がある
妥当な立場を述べているが、結論がはっきりしない、もしくは繰返しがある トピックに関連する考察を述べることができるが、詳細が十分でない、もしくははっきりしないことがある |
情報や考察を一貫して述べることができ、全体的に明確な進行がある
文章を繋げる表現を効果的に使っているが、間違いもしくは不自然なことがある 指示語の使用が正しくない、もしくははっきりしないことがある パラフレーズを使っているが、論理的にしているわけではないことがある |
トピックに適切な単語を使っている
あまり一般的ではない単語を使おうとしているが正しくないことがある スペルミス、品詞に間違いがあるが意味は伝えられる |
基本および複雑な文法を使っている
文法と句読点で間違いがあるが意味が伝わらないことはほとんどない |
IELTSライティングで段落はいくつ必要?
IELTSのライティングでは4~5段落が必要です。
Task2:4~5段落構成
- イントロダクション・パラグラフ(導入)
- ボディ・パラグラフ(議論)
- コンクルージョン・パラグラフ(結論)
ボディが2段落構成の場合
- イントロ
- ボディ1
- ボディ2
- コンクルージョン
ボディが3段落構成の場合
- イントロ
- ボディ1
- ボディ2
- ボディ3
- コンクルージョン
IELTSライティングのTask2はそれぞれのエッセータイプによって、段落の構成が異なります。
本番までに、与えられた問題のタイプを見極めることができるようにしておきましょう。
ライティングの段落の上限は?
段落は最低でも4段落、多くても5段落までと覚えておくべきでしょう。
まず、ライティングは時間が1時間に限られていることを忘れてはいけません。
特にTask2では40分という短い時間の中でエッセーを書き上げる必要があり、時間内に6段落以上の段落構成で書き上げることは現実的ではありませんし、段落が多すぎることのメリットもありません。
文字数に関しても同じことが言えます。
Task2は250文字書く必要がありますが、文字数が多すぎることのメリットはなく、ミスを誘発するだけですので、段落も文字数も最低限に抑えておくべきでしょう。
まとめ
『これがIELTSライティングで段落分けをする理由です』を解説しました。