こんな疑問に答えます。
この記事の内容
- IELTSライティングの復習の3つのステップ
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、11年間に渡って1,000人以上の日本人を指導。
IELTSのライティングの復習とは?
ライティングの復習というのはイメージが沸きにくいかもしれませんが、
IELTSライティングにおいて復習は必須です。
しかし、多くの人は復習方法がわからず、「書いたらそのまま放置」というパターンが多いです。
これはあまりにも勿体無いです。特に6.5~7.0以上のスコアを目指す場合、自分のエッセイのどこをどう修正する必要があるのか客観視できなければいけません。
初心者の方も、上級者の方も
これから伝える3つのステップに沿って復習をしていきましょう。
ステップ1:英語のミスを確認
まずは、英語のミスを確認します。
基本的には文法ミスということになりますが、それだけではないので後で説明をします。
文法のミスは今のレベルによって気をつけるところが変わります。
- 初心者むけ(5.5以下)
- 上級者むけ(6.0以上)
この2つに分けて説明をします。
初心者(5.5以下)の場合
初心者の方がまず気をつけて復習をしてほしいのが、名詞です。
例えば、student / teacher / people などは全て名詞です。
ここでは詳しく説明しませんが、名詞に関して何のミスが多いのかというと
- 単数、複数の区別
- 冠詞漏れ
この2つが全くできていないケースが多いです。
例えば、
何が問題がわかるでしょうか?
student / lesson / app全て名詞なので、単数形で使うのであれば、a / theが必要です。
この場合は、全て複数にした方が自然なので、
こうするのが自然です。
初心者の方は、こういった名詞に関するミスが多いので、復習の時には必ずチェックをしましょう。
ただし注意点としては、名詞には数えられない名詞というものがあり、必ずしもa/theをつけなければいけないわけではありません。
細かいところまで理解するとキリがないので、上で紹介をした例ぐらいの修正はできるといいでしょう。
上級者(6.0以上)の場合
現在のスコアが6.0以上の場合、英語のミスで注意して復習をしてほしいことが以下の3つです。
- 前置詞
- コロケーション
- 冗長さ
まずは1つ目の前置詞です。
前置詞は、名詞との組み合わせ、動詞との組み合わせのミスが多いです。
例えば、increaseを使って「〜の増加」と言いたい場合、多くの人はincrease of ~と書くことが多いです。
でも実は、increaseは後にinかofが続くかで使い方が変わります。
【increase in】
「〜というカテゴリーの中で増えている」
・an increase in population
・an increase in prices
・an increase in crime
【increase of】
「どれくらい増えたのか」という具体的な数値を示すとき
・an increase of 10%
・an increase of 5 million yen
・an increase of 3 points
名詞と一緒に使う前置詞は割と適当に書いてしまう人が多いので、復習の際には注意をしましょう。
これは動詞も同様です。
例えば、provideであれば、provide 人 with もの / provide もの for 人という形が適切です。
しかし受験者の多くは、provide もの to 人など間違った組み合わせで使用をしています。
動詞と一緒に使う前置詞も要チェックです。
英語のミスは、AIを使って簡単に添削ができます。
ChatGPTなどを使って確認をしましょう。
ステップ2:内容の一貫性を確認
英語のミスが確認できたら次は、内容の一貫性を確認します。
IELTSライティングでは、Task Responseという評価項目があり、簡単にいうと「質問に答えているかどうか」がみられます。
多くに人は、英語にばかり目がいきがちで内容の復習ができていません。
「とはいえどういうところに気をつければいいのかわからない…」という人が多いと思うので簡単にポイントを伝えます。
- 質問に回答できているか
- 話が逸れていないか
- 抽象度の高い話になっていないか
まずはこの3つを確認しましょう。
1つ目の、「質問に回答できているか」どうかは一番重要です。
例えば、「動植物の絶滅は最も重要な環境問題である」これに対して賛成か反対か?
という質問に対して、
「反対である。なぜなら核兵器や戦争の問題の方が重要だからだ」
と回答するのはどうでしょうか?
確かに深刻な問題ですが、核兵器や戦争を環境問題と定義することはできないですよね。
環境問題とは、地球温暖化、汚染、ゴミ問題、動植物の絶滅など
こういったものになります。
このように明らかに質問に回答できていないケースは注意が必要です。
次に「話が逸れていないか」です。
これは1つの話を深掘りすぎた結果、どんどん関係ない話を展開していくというパターンがよくあります。
例えば、
オンライン教育は今後普及していくと思う。なぜなら利便性が高いからだ。コロナの時期には、オンライン教育のおかげで学習を継続することができた。コロナの時期は、オンライン教育に関して反対の人もいたが…
太字以降はこの後、どんどんトピックから逸れていくことが予想できます。
このように話が逸れていくことも防ぐ必要があります。
3つ目は、「抽象度の高い話になりすぎていないか」ということです。
例えば、
テクノロジーは欠点よりも利点を多くもたらした。なぜなら、社会の発展に貢献したからだ。もしテクノロジーがなければ国は衰退するだろう。
これはどうでしょうか?
・社会の発展
・国の衰退
どちらも抽象度が高いですよね。社会の発展とは経済的な発展なのか?それとも文化的な発展なのか?国の衰退とはどういう状態なのか?
こういった読み手に解釈が委ねられてしまう抽象度の高い内容を書いてしまっていないか復習の際には気をつけましょう。
ステップ3:時間を置いてもう一度問題を解く
最後のステップは、リライトです。
ステップ1~2の内容を踏まえて、もういちど書いてみましょう。
講師による添削、あるいはAIによるFeedbackを受けてそれでもリライトするのは、
フィードバックを一度読んだだけだと、頭ではわかるけど実際に書けないことが多いです。
最後のリライトのステップで改善点を実際にアウトプットして頭に叩き込みましょう。
