みんなどうやって勉強してるの!?
リスニングの具体的な聞き方・解き方が知りたい!!
こんな悩みに答えます。
この記事の内容
- リスニングの具体的な解き方
- 取り組む時のアドバイス6つ
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
IELTSリスニングで知っておくべき対策3つ
IELTSリスニングの問題形式
- 穴埋め問題(ほとんどの場合、Part1とPart4)
- 地図問題(Part2だが、出題されない場合もある)
- 選択肢問題(ほとんどの場合、Part2とPart3)
- リスト問題(ほとんどの場合、Part2かPart3)
本記事は、IELTSリスニングの具体的な解き方についての記事です。
それぞれの問題の詳しい概要は【完全版】IELTSのリスニングの構成と設問別の特徴をお読みください。
リスニングのスコアごとに必要な正答数
リスニングの正答数が分かれば、自分のスコアがいくつになるのかを知ることができます。
表は左右にスクロールできます。
バンドスコア | 9.0 | 8.5 | 8.0 | 7.5 | 7.0 | 6.5 | 6.0 | 5.5 | 5.0 | 4.5 | 4.0 | 3.5 | 3.0 | 2.5 |
スコア /40 | 39~40 | 37~38 | 35~36 | 32~34 | 30~31 | 26~29 | 23~25 | 18~22 | 16~17 | 13~15 | 10~12 | 8~10 | 6~7 | 4~5 |
IELTSリスニング対策 – 穴埋め問題(Part1)
赤文字は答えで、本番ではここを埋める必要があります。
IELTSリスニングのPart1は、穴埋め問題で出題されます。
主なポイントは以下。
1. タイトル、サブタイトルを見る
まず穴埋め問題が始まったら、タイトルとそれぞれのサブタイトルをチェックしてください。
今回であれば、タイトルは“CRIME REPORT FORM”となり、「誰かが何かの被害にあって、それの届出に関しての書類なんだな。」と予測ができますよね。
サブタイトルは“Details of theft”と“Possible time and theft”と“Crime reference number allocated”に該当します。
リスニングでは話の背景をイメージすることがとても大切。そのためにはタイトルとサブタイトルをチェックして話の流れを掴む必要があります。
2. 固有名詞の問題をチェックする
固有名詞とは大文字で始まる名詞のこと。
上の画像で言えば1と3がそれに該当します。固有名詞という呼び方は適切ではありませんが、4、6、10も同時に解説します。
1や3のは左の“Nationality”や“Current address”というキーワードから固有名詞が入ると容易に予想がつきます。
Nationalityは国の名前が入るはずですので音声ではゆっくりとスペルが流れることはないかと思いますが、住所はクセがある名前のもたくさんあります。
あまり聞きなれないような住所名が入ったりすることもあるので、P-A-R-Kなどとゆっくりとスペリングされる可能性が高い、という前提で構えておくことが大切です。
次に4、6、10です。
6や10は日付と電話番号なので構えておくのは容易かと思いますが、4にはとくにそういったキーワードはありません。
分かっていることは左に書いてある“Items stolen”ですが、このことから4には何かの物の名前が入るということが分かります。
4の手前には“a wallet containing approximately”→「おおよそ〜〜〜を含んでいる財布」という意味になるので、お金の大きさである数字が入るということが予想できます。
3. 同意表現を意識する
今回の問題だと同意表現が使われている問題が2番です。
2の問題の答えがある該当箇所をスクリプト(音声)で見てみると、
That’s right. I come over most summers on business. I’m an interior designer and I come over to buy old furniture, antiques you know. There are some really lovely things around here, but you need to get out to the small towns. I’ve had a really good trip this year, until this happened.
と記述があります。
この音声の中の“old”という単語と問題用紙の2番の直前にある単語である“antique”が同意表現になっています。
音声の“old”の次の単語は“furniture”ですよね。これが答えです。
このような同義語の意識はしておくのとしておかないのでは本当に大きな差で、答えの該当箇所を音声から探し出しやすくなることはもちろん、自分の中での答えの確信度がグンとアップします。
IELTSリスニング対策 – 穴埋め問題(Part4)
Part1と同じ形式なので固有名詞の問題をチェックしたいところですが、実はPart4では固有名詞の問題はほとんど出ません。この問題の中でも出ていませんよね。
主なポイントは以下のようにPart1と変わりません。
1. タイトル、サブタイトルを見る
この問題を例に挙げると、タイトルには“Marine renewable energy (ocean energy)”とあります。このことから、海関連?のrenewable energyについての話なんだと把握します。
サブタイトルをチェックしていくと、“Introduction、Wave energy、Tidal energy、Ocean thermal energy conversion”の4つに分かれています。
冒頭のIntroductionではおそらく「Marine renewable energyとは?」についての解説があるのでしょう。
その後、3つのenergyに関してそれぞれ説明されるのでしょう。Ocean thermal energy conversionの部分には問題が入っていないので、今回はあまり意識する必要はありません。
リスニングは以下に先読みをしていくかの心理戦ですから、このように話の流れを把握しておきます。少しでも不安要素を取り除き、気持ちの負担を減らすことが大切です。
ちなみに“renewable energy”はIELTSで頻出の単語ですので覚えておきましょう。
2. Part4ではさらに同意表現の意識が大切
Part1は比較的内容も易しいので同意表現をそこまで意識しなくても、ある程度のリスニング力があれば、シンプルなリスニングの力だけで解けてしまう問題がほとんどです。
しかしPart4となると話は別。Part1と比べるとアカデミックな内容になっており、話の内容がとても難しいです。
ただ、同意表現を意識することによって100%理解ができなくても正答数を増やすことは可能です。
今回の問題では31、33、37、38で同意表現の意識が出来ると良いです。
31の答えに該当する音声では
Producing enough energy to meet our needs has become a serious problem. Demand is rising rapidly, because of the world’s increasing population and expanding industry.
とあり、問題文の“growth in”が音声の“increasing”と“expanding”のイコールになっています。
次に33番の音声箇所では
Electricity can be generated using onshore systems, using a reservoir, or offshore systems. But the problem with ocean waves is that they’re erratic, with the wind making them travel in every direction.
とあり、問題用紙の“move”が“travel”、“any”が“every”と同意表現となっています。
次に37番の音声箇所。
Then, in order to release the stored water, gates in the breakwater are opened. It pours powerfully out of the lagoon, driving the turbines in the breakwater in the opposite direction and again generating thousands of megawatts of electricity.
ここでは問題文の“through”が“opened”で、“reverse”が“opposite”になっていますね。
次にラスト38番の音声。
This system has quite a lot in its favour: unlike solar and wind energy it doesn’t depend on the weather; the turbines are operated without the need for fuel, so it doesn’t create any greenhouse gas emissions.
問題文の“no … is required”が音声だと“without the need for…”に置き換えられています。ですので、直後の“fuel”が答えになりますね。
IELTSリスニング対策 – 地図問題(Part2)
主なポイントは以下。
1. 立ち位置の把握
自分の立ち位置が地図上に“You are here”と表記されている場合があります。問題では地図上の色々な建物や通りについての音声が再生されますが、全てこの“You are here”の部分が起点となります。
自分の立ち位置が記されていない問題に関しては、答えとなる施設の周辺情報から話が始まりますが、このパターンの方が多いです。
ここで次のポイントに話が繋がります。
2. 地図上の建物を記憶する
上で立ち位置についての話をしましたが、立ち位置が記載されていない場合は答えとなる建物や施設の周辺情報をしっかりと把握しておく必要があります。
このタイプの地図問題の対策としては、音声が再生される前に、地図上の建物や道の場所をなるべくたくさんインプットしておきます。
立ち位置が分からないので、音声では周辺情報を元にした場所の説明が始まります。
この時に「School Roadってどこだったっけな・・・」ではなく、「あ、School Roadは地図の右だったはずだから、そこを見よう」となり、探す手間が省け、音声に振り落とされなくなります。
これができることで地図問題はハードルが下がりますので、是非実践に取り入れてみてください。
3. 地図問題特有の単語
- pavement
- bend
- opposite
- in front of
- next to
- alongside
- junction
- pedestrian crossing
などがあります。
4. 出題は時系列順
地図問題は時系列順に出てくるということです。今回であれば、14〜20まで順番通りにでてきます。
一問一問、落ち着いて聞きましょう。
IELTSリスニング対策 – 選択肢問題(Part2とPart3)
ここでのポイントは、「選択肢よりも問題文を優先的に読み、キーワードにマークをつける」ということです。
問題文を優先
全ての選択肢を読んでいたら時間が足りませんので、問題文の内容を把握するよう努めます。
理由は2つあり、そもそも選択肢を読んだところで内容を全て覚えることは難しいことと、結局音声を聞かないと答えの判断が難しいということです。
そして問題文の文中のキーワードに丸枠なり、下線部なり、チェックを入れてください。
私たちはおそらくほぼ全員が英語のネイティブではないため、音声を聞いているときは音声に集中するしかありません。よって、音声を聞きながら問題の内容も読みつつ、、、ということをすると脳のキャパシティが追いつきません。
そこで役に立つのがこのチェックマークで、なるべく音声を聞いている自分にとって分かりやすく問題の内容を理解できる状況を作り上げておくことが目的です。
選択肢問題は、Section2では短い文章で、Part3では長い文章で出題されます。今回の例として挙げているのはPart3です。
IELTSリスニング対策 – リスト問題(Part2とPart3)
正しい選択肢を四角のリストからマッチングさせる問題です。
ポイントは3つあります。
1. 問題文をしっかりと読む
ここでいう問題文とは26〜30の問題ではなく、今回でいう四角のリストの上にある「指示文」のことです。
意外とここをあまり読まずに音声が始まってしまうと、一体自分が何を答えればいいのかが明確にならないまま終わってしまいます。
2. 選択肢にチェックを入れる
リスト問題は選択肢が非常に多く出てきますので、色々と悩みがち。
音声が始まる前にしっかりと選択肢のキーワードに線を引いて迷いを少なくするようにしましょう。
3. 時系列順に登場する
リスト問題も時系列順に問題が出てきますので、上から順番に落ち着いて解きましょう。
IELTSリスニング対策における5つのアドバイス
以下のアドバイスは、勉強を進める上で必ず知っておいてください。
1. ほとんどの回答が名詞
回答のほとんどは名詞です。体感で90%ぐらいは名詞のような気がします。
2. 単数形と複数形に注意
リスニングの答えは、複数形になるものもたくさんあります。
“s”が抜けているだけで、その問題は誤答扱いになってしまいますので、しっかりと注意して聞きましょう。
3. 解答用紙に書き込む時間
音声が再生し終わったら、最後に10分間の解答用紙に答えを書き写す時間が与えられます。
つまり、音声を聞いている間に取るメモや解答に関しては、スペルは気にしなくても良いということです。
解答用紙に最終の解答を書く時間で正しいスペルさえ書けていればそれで大丈夫ですので、音声を聞いている間は答えをカタカナ書いたとしても全く問題ありません。
ただし、PC受験の場合はこの時間が2分しかないので注意!
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4. しっかりと最後まで聞くこと
IELTSのリスニングでは、よくひっかけ問題が出ます。
みなさんが思うセコいひっかけというよりかは、どちらかというと受験者が不注意であるによるひっかけ問題が多いです。
というのも、後々に逆接(but/howeverなど)が使われていて、その後がその分の本質的な部分であるにも関わらず、逆接の前の文章を聞いた段階で答えを書いてしまうということがあるからです。
逆接に注目して聞いてみてください。
5. 全部大文字で答えを書く
答えは全て大文字で書きましょう。
驚くかもしれませんが、IELTSのリスニングとリーディングでは答えを大文字で書いても受け入れてもらえます。
月や固有名詞なども全て大文字で書いても正解になります。
December → ○
DECEMBER → ○
Olympic → ○
OLYMPICS → ○
Duncan (Street) → ○
DUNCAN (Street) → ○
6. 問題を飛ばす勇気
音声は一回しか流れませんので、一度聞けなかった問題は潔く飛ばす勇気が大切。
そのままそこで立ち往生してしまうと次の問題にも影響が出てしまい、トータルのスコアが低くなってしまいます。
IELTSリスニング対策のまとめ
IELTSのリスニングの問題別に意識すべきことをまとめました。