この記事の内容
- IELTSリスニング先読みとは
- リスニング先読みのポイント
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
IELTSリスニングの先読みとは?
IELTSのリスニングでは、音声が再生される前に問題を読む時間が与えられます。
この与えられた時間で、正確に問題文を理解し、どんな答えが来るのかをある程度予想できると正解率がグッと上がります。これをリスニングの先読みと呼びます。
この先読みを、正しく効果的にできるかどうかがリスニングの正答数に大きく関わってくると言っても過言ではありません。
今回は、リスニングの正しい先読み方法、ポイントなどを解説していきます。
まだリスニングの概要や、対策法がよくわかっていない場合はまずはこちらの記事を読んでみてください。
【完全版】IELTSのリスニングの構成と対策
【2020年】IELTSリスニングの対策。問題タイプごとに解説します。
リスニングの先読み方法:Part1
Part1では基本的に、穴埋め問題が出題されます。先読みをすべき量はそこまで多くないので、時間内に先読みをして答えとなる単語の性質を予想しやすいでしょう。
Part1の先読みで注意するポイントは3つです。
- 地名、人物名があるか
- 数字、お金があるか
- 文頭にきているものはあるか
Part1には、地名、人物名を入れる問題が多いので、それらがあるかどうかをチェックしましょう。
そしてこの時、地名や人物名は、スペルを1つずつ書き取るパターンが多いので事前に心の準備をしておきましょう。
次に、数字(電話番号・郵便番号)とお金に関する問題があるかどうかも先読みの際に確認しておきましょう。
特に、金額を聞き取る問題では、引っ掛けの偽物の数字も言われるケースがほとんどなので、要注意です。
Part1では、先読みの量は多くはなく、内容も理解できる問題がほとんどです。これらのポイントに気をつけて、ケアレスミスをしないように気をつけましょう。
リスニングの先読み方法:Part2とPart3
Part2、Part3のリスニングでは、主に以下の問題を想定して説明していきます。
- 選択問題(A~C)
- マルチプルチョイス(A~Eの中から2つ選ぶ)
- 状況マッチ問題
まず、A~Cの選択肢から正解を選ばなければいけない選択問題。これはリスニングで最も難しい問題の1つです。事前に、問題文と選択肢の両方の先読みができていないと正解するのは難しいでしょう。
先読み時に大切なのは、どこまで読むかをあらかじめ決めておくということです。
例えば、選択問題が5つ連続で出てきた時、5つ全てを先読みしようとして中途半端な理解で全てをザッと読んでしまい、大ゴケしてしまうよりは、「最初から最初の3問はを確実に先読みをして解く」と決く方がよいでしょう。
次に、マルチプルチョイス(A~Eの中から2つ選ぶ)問題と、状況マッチ問題についてです。
どちらも読む量はそれほど多くなく、事前に問題なく全て読むことはできるでしょう。
選択肢と音声での言い換えが多い問題なので、先読みのポイントは、どのように言い換えられるのかをある程度推測することです。
例えば、Part3の状況マッチ問題では、選択肢に“visuals”『視覚的な(資料)』という単語がよく頻繁に見かけられます。
そしてこの場合、slide(パワポのスライド)、video clip(動画)のような表現で言い換えられるケースが多いです。
このように、先読みの段階で言い換えが推測できるようになって来ると非常に楽に問題を解くことができます。
リスニングの先読み方法:Part4
最後にPart4に関する先読みです。
以下のポイントを意識してみてください。
- 概要を把握する
- 文法的に何が入るかを予測する
まずはじめに、Part4はいくつかのテーマに区切られていることが多いです。どのような区切りになっているのかを先読み時に必ず把握しましょう。
例えば、31~33までは「Introduction」、34~36は「Rome」、37~38は「Greece」39~40は「Conclusion」のように、音声の全体像を把握することです。
こうすることで、リスニングをしている途中でも、今はどの部分について話しているのかなのか分からなくなってしまう、ということが少なくなるでしょう。
次に、文法上何が入るかを予測することに関してですが、Part4では、Part1と同様に単語の穴埋め問題が出題されるケースがほとんどです。
Part4は、Part1に比べると問題文が長く、単語のレベルも高いので、文法的にどんな単語が入るのかを予想することがより重要になります。
例を挙げてみましょう。
『a large amount of ___________』 となっていた場合、空欄に入る単語は「数えられない名詞」であることが確定します。このように、文法的に何が入るのかを絞れることはたくさんあるので、先読み時に必ずチェックするようにしましょう。
まとめ
『IELTS対策専門校が教える【リスニング先読みテクニック】』を解説しました。