この記事の内容
- IELTSリスニングで音声がシンプルに聞き取れない方に今すぐ知ってほしいこと
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、11年間に渡って1,000人以上の日本人を指導。
IELTSのリスニングが聞き取れない原因
と聞くと、ほとんどの方が以下の3つと答えます。
- 集中力が続きません
- 早すぎて聞き取れません
- たぶん、単語力・文法力が欠けているんだと思います
一つだけでなく、すべてに当てはまる人もいるでしょう。
ですが、シャドーイングを行うときに、自分が音声聞き取れない原因を知った上でシャドーイングを行うかどうかで大きな差がでます。
あなたがなぜIELTSのリスニングを聞き取ることができないのか・・・その原因を、この記事を読んで明確にしていってくださいね。
原因1:集中力が続かない
集中力が続かない原因として考えられるのが以下の二つです。
- トピックのイメージがうまく湧かず、音声が頭に入ってこない(ゆえに集中力が続かないと勘違いする)
- 話が長くなると、頭の処理が追い付かない(ゆえに集中力がないと勘違いする)
①トピックのイメージを湧かせる方法
IELTSのリスニングで出題されるトピックは、ある程度の傾向はありますが、完全に予想することはできません。
この時に一番大切なのが、そのタイトルがどれだけ一般的でないトピックだったとしても、それを飲み込もうとすることです。
例を見てみましょう。
※Cambridge IELTS 12 Listening Test 5から抜粋
今回のタイトルは”Paper on Public Libraries(公共図書館についての研究)“です。
公共図書館についての研究なんて、一般的でなさすぎるあまり、タイトルを見たときに動揺してしまう方がほとんどかと思います。
当然のように聞こえるかもしれませんが、ここで大切なのが、タイトルをそのまま飲み込んで理解しようとすることです。
今回の音声では『公共図書館が時代とともにどう変化してきたか』について話されるわけですが、
タイトルがどれだけ珍しい内容であったとしても、タイトルから音声の内容を予想する努力をするクセをつけてください。
②音声が長いと頭の処理が追い付かない人がとるべき対策
結論として、この問題を抱えている人たちがとるべき行動は、聞いた音声を脳内で品詞ごとに分けるトレーニングです。
なぜなら、頭の中での処理が追い付かないのは、その一文が長いからではなく、聞いた音声を頭の中で『主語』『動詞』『目的語』『接続詞』などといった品詞ごとに分ける作業ができていないからです。
音声のどこからどこまでが主語と動詞か把握できなかったり、そのあとに接続詞がくると文章はさらに長くなりますよね。
接続詞の後には、文法のルール上、当然また主語と動詞が続くわけですが、頭の中でこれらの品詞を大きくブロック分けする作業ができれば、文章がどれだけ長くなっても冷静に聞く姿勢を保つことができます。
品詞ごとに分ける作業は、IELTSのすべての技能において一番求められている文法力ですので、これを習得することなしに、IELTSでハイスコアを取ることは残念ながら不可能と言えます。
中学校の英語の授業で一番最初に学んでいるはずの『文型』がIELTSではめちゃくちゃ大切なんです。
原因2:早すぎて聞き取れない
早すぎて聞き取れないという悩みを抱えている方の原因は、前述した、品詞ごとに分ける作業ができないのか、本当の意味で音声が早くて聞き取れないかのどちらかです(正直、品詞ごとに分ける作業ができていない方がほとんどだと思います)。
そして、大前提として、教材はCambridge IELTS(過去問)を使ってください。
シャドーイングのページを見て、一通りシャドーイングが終了したら、音声のスピードを約1.25倍~1.3倍に上げて行ってください。
この速さでも音声が聞き取れるようであれば、早すぎて聞き取れないという問題はすでに解決しているはずです。
原因3:単語力・文法力が欠けている
さきほど、IELTSで必要な文法力とは、品詞ごとに分ける作業だと言いました。
ですが、ここで言う単語力・文法力とは本当に基礎の文法力のことを指します。
『そもそも分詞ってなに?』
『関係代名詞ってなんだっけ?』
『助動詞?受動態?聞いたことはあるけど・・・』
このような方は、まだIELTSを学習するレベルに到達できていませんので、まずはしっかりと基礎文法を磨きましょう。
この2つの教材は基礎文法力を短期間で総復習するのにオススメです。
IELTSに必要な単語力も、毎日のルーティンに組み込んで覚えていってください。
まとめ
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