この記事の内容
- IELTSライティングでの文法の重要性
- IELTSライティング文法のポイント
- IELTSライティング高スコアをとる文法
- IELTSライティングのよくある文法ミス
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
IELTSライティング文法の重要性
IELTSライティングにおいて、文法は非常に重要です。
なぜなら、IELTSのライティングの採点基準には、
Grammatical range and Accuracy(文法知識と正確さ)
という項目があり、これは全体の25%を占めます。
つまり、文法がしっかりできていないと、IELTSのライティングでいいスコアを取ることは難しいということになります。
IELTSライティング文法のポイント
全てを網羅する必要はない
IELTSライティングにおける文法の対策では、全ての文法事項を完璧に理解する必要はありません。
例えば、市販の文法書を見るとかなり詳細に、各文法事項が説明されています。
大学受験とは違い、これらの知識をとう問題が出題されるわけではないため、文法書の細かいところまで全てを理解しなければならないわけではありません。
まずは、文法書を1冊完璧に使用でなはく、ポイントを抑えたら実際にエッセイを書いていくことがより重要となります。
ポイントをおさえる
- 文型
- 時制
- 受動態
- 分詞
- 関係代名詞
- 接続詞
- 不定詞
もちろんこれ以外の項目を理解することも非常に重要です。しかし中でもとりわけ、これらの項目を理解できていないと文章を書くことが非常に難しくなります。
特に関係代名詞、分詞を使えないと、短い簡単な文章しか書けなくなってしまいます。
まずは、これらの文法事項を抑えましょう。
IELTSライティング高スコアをとる文法
ここからは、IELTSライティングにおいて、高スコアをとる文法におけるコツを説明します。
動名詞
理系科目を勉強している人は分析の能力を発展させることができる
科学を勉強することは分析の能力を発達することを助けるだろう。
受動態
もし子供時代に遊べば、想像力を高めることができるかもしれない
子供時代に遊ぶことで想像力が高められるかもしれない
分詞構文
いくつかの学校は、環境問題を学ぶ機会を提供し、それはそれらの問題のより大きな理解につながる。
いくつかの学校は、環境問題を学ぶ機会を提供し、それはそれらの問題のより大きな理解につながる。
IELTSライティングのよくある文法ミス
IELTSライティングの文法ミス:①母語干渉
IELTSライティングによくあるミスの一つとして、母語干渉があります。
例えば、以下の文章をみてください。
スペインの人たちはペストに苦しめられた。
以下が文法的に正しい文章です。
スペインの人たちはペストに苦しめられた。
日本語では、『苦しめられる』と言うことが多いため、頭の中で無意識で受動態のように捉えてしまい、”be suffered from~”の形をとってしまうんですね。
“suffer from~”という表現の意味はすでに『苦しめられる』というニュアンスが入っているため、受動態にするのは間違いということです。
これを母語干渉と呼びます。
IELTSライティングの文法ミス:②muchを肯定文で使ってしまう
そもそも、”much”は原則として否定文で使い、肯定文ではあまり使いません。
これはミスというよりも、”much”を肯定文で使ってしまい、違和感のある文章を作り上げてしまう人が多いと言った方が正しいです。
具体例を挙げてみましょう。
- The new sewage system may be able to provide the town with much water.(×)
- You can gain much information by reading books.(×)
- You would need much time to succeed in this type of business.(×)
- He can earn much money once he starts building his career.(×)
“water/information/time/money”は全て不可算名詞なので、”many”ではなく”much”を使うという認識は、確かに正解です。
ですが、冒頭でも言ったように、原則、”much”は肯定文では使いません。
“much”が否定文で使用される例
“much”が使われてもいい文章を見てみましょう。
- I don’t have much time to devote myself to this volunteer.(〇)
- He cannot give you much information at this rate.(〇)
- They may not need much money to do this project.(〇)
否定文ではこのように使うことができ、違和感も全くありません。
なぜ”much”は主に否定文で使うのか、という説明については割愛しますが、基本的には”much”を『たくさんの』という『量』を意味するために肯定文で使うことは避けましょう。
肯定文で使える”much”の言い換え
- a great deal of
- a plenty of
- a considerable amount of
- a huge amount of
- a massive amount of
- a vast amount of
などがあります。
“amount of~”は不可算名詞に使いやすい表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
IELTSライティングの文法ミス:③使役のmakeの誤用
早速、間違った例を見てみましょう。
もし海外に行けば、私にとって英語の学習が簡単になるだろう。
もし海外に行けば、私にとって英語の学習が簡単になるだろう。
IELTSライティングの文法ミス:④be able toの主語を物にしてしまう
これもよくあるミスですが、“be able to”の主語は原則『人』のみをとる、と覚えておきましょう。
私が滞在したホテルは300人まで収容することができる。
その道具はとても高いので、$300で再び売ることができる。
※sellは物を主語にして、このように自動詞でも使えます。
無生物主語(こと・物のこと)の場合は”can”を使っておけば間違えることはありません。
IELTSライティングの文法ミス:⑤不完全文のまま文を終えてしまう
これは関係代名詞を使った文章によくあるミスです。
何百万人の人によって喋られている英語は世界共通の言語として使われている。(と本来は言いたいはずの文章)
こうなってしまう原因は、おそらく、関係代名詞をあまり使い慣れておらず、関係代名詞の内容を考えているうちに動詞を忘れてしまい、無意識に文章を完成させてしまったつもりになってしまっていることです。
もしくは、関係代名詞を完全に理解しておらず、先行詞(今回はEnglish)が主語となり”is spoken”以降が動詞だと勘違いしているパターンが考えられます。
関係代名詞を使うと、その増えた分だけ文章が長くなりますので、いつのまにか関係代名詞を使うだけで文章を書き終えた気がしてしまうんでしょう。
以下の英文が正解です。
何百万人の人によって喋られている英語は世界共通の言語として使われている。
まとめ
『IELTSライティングでよくある文法ミス5選』をまとめました。