こんな疑問に答えます。
この記事の内容
- IELTSスピーキングで暗記は有効か?
- 暗記をうまく使う具体的な方法
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、11年間に渡って1,000人以上の日本人を指導。
IELTSスピーキング暗記は有効か?
IELTSのスピーキングで答えを暗記する方法はある程度有効と言えるでしょう。
その理由は、スピーキングの採点基準に隠されています。
- 流暢性
- 文法
- 語彙力
- 発音
頻出トピックでの問題の暗記ができていると、流暢性の対策が取れることになります。
特にスピーキングで6.0ぐらいを狙う場合は、流暢性さえ高ければ、多少文法や発音に多少ミスがあっても、十分に取ることが可能だからです。
ただ、全てのトピックの問題を網羅し、自分の答えを用意すると言うのは現実的ではなく、さらに、明らかに暗記したフレーズを読み上げてるようなスピーキングだと印象はよくありません。
具体的に、どのように暗記をしていくべきなのかを説明していきます。
暗記を使った具体的な対策法
自分の苦手なトピックを把握する
IELTSのスピーキングでは様々なトピックの問題が出題されます。これらが頻出トピックの例です。
例えば、Communication、Family and Relationshipなどのトピックでは事前の準備がなくてもある程度話すことができると思います。
しかし、EnvironmentやSocietyなどのトピックでは、そもそも日本語で聞かれてもパッと答えられないような問題もあります。
このように、自分の中であまり話す自信がないトピック、話すネタがないトピックを把握し、それらを中心に暗記して対策していくといいでしょう。
どこまで暗記すればいいのか?
先ほどから暗記という言葉を使っていますが、これは答えを全て暗記し、それをそのまま本番で使うという意味ではなく、トピックごとに使える表現、単語を暗記し、さらに話す内容を事前に考えておくという意味になります。
environmentのトピックで、例題を見てみましょう。
日本語訳
「汚染は環境に様々な影響をもたらします。例えば、海が汚染されると魚が死んでしまい、生態系のバランスが崩れます。また、土地が汚染された場合、農業ができなくなり、動物の生息地も破壊されてしまい、特定の動物の絶滅につながる可能性があります。」
生態系(ecosystem)、農業(farming)、生息地(habitat)、絶滅(extinction)などの単語がパッと頭に浮かぶでしょうか?
もちろん、他の単語や表現で言い換えることもできるかもしれませんが、こういった特定の単語は知っていた方が圧倒的に簡単に表現でき、流暢性も保つことができますね。
これが、単語の暗記になります。
次に、話す内容の暗記です。
前述したように、IELTSスピーキングでは流暢性が非常に重要です。
『そもそも、聞かれたことに対して答えが全く思い浮かばない。』
『質問の意味はわかるが、考えたこともなかったので答えるのに時間がかかってしまう。』
こういった状況をなくすために、トピックごとのアイデアを事前に考え覚えておくと本番の際にスムーズに進むでしょう。
例題を見てみます。
「あなたの国で最も深刻な社会問題は何ですか?」
このように聞かれた場合どうでしょうか?
Yes/Noで答えられる問題と違い、自分のオピニオンを求められる場合や、答えが一つと限らない場合、即座に答えるのが難しくなるでしょう。
この場合もいくつか考えられると思います。
- 少子高齢化
- 地域格差
- 貧困
この場合、どの話であれば、話しやすいのかあらかじめ絞っておくといいでしょう。
例えば、『少子高齢化』と決めたのであれば、それに関しての単語、実際のデータなど軽く調べておくといいでしょう。
パートごとの暗記ポイント
パート1
パート1では、ジェネラルな質問をいくつかされます。以下がよく聞かれる質問です。
- Do you work or study?
- Why did you choose your job(study)?
- Do you like your job(study)?
- How did you get here today?
- How long did it take to get here from your house?
- What kind of weather do you like?
- Why do you like the weather?
- Do you like spending time with your family?
- Do you have enough time to spend with your family?
- Who is your best friend?
パート1では、このように仕事、勉強、交通、天気、家族に関してなど聞かれることが多いです。
パート1はほとんどスコアに影響がないですが、ここで答えられないとあまり波に乗れないと思うので、あまり神経質にならずにある程度話のネタを準備をしておくといいでしょう。
パート2
パート2では、このようなカードが渡されそれに対してスピーチする問題になります。
スピーチ時間は2分間になりますが、即興で2分間話すのは至難のわざです。
特にあまり考えたことのないトピックが出題された場合はなおさらですね。
Part2では、「人物」「もの」「場所」を描写せよという問題が多いです。
それぞれ最低1つずつはエピソードを用意しておくといいでしょう。
例:Describe a person who influenced you the most
どんな影響を受けたのか→具体的なエピソードを。例えば、学生時代に、親友と一緒に全く興味のなかった料理教室に参加し、それまで料理に全然興味がなかったが、自炊するのが趣味になり、現在も続けている。さらに、そこから、健康的な食事を作ることも意識し、体重が10キロ以上減った。。。など
パート3
パート3では、最も難しく、深い質問がされます。前半で説明したように、苦手なトピックを把握し、話すネタをまとめていきましょう。
ネタを準備する際は、話す順番、内容が論理的であるかどうかにも注意しましょう。
結論 → 理由 → 具体例
この流れで準備することを意識しましょう。
まとめ
- 暗記対策は『流暢性』において有効
- 苦手なトピックの表現とアイデアを暗記
- Part1はジェネラルな質問が多い
- Part2は『人物』『物』『場所』が多い
トピック毎に、得意 or 不得意の偏りをなくすように、自分の苦手なトピックへの準備はしっかりしておくことが大切です。