こんな疑問に答えます。
この記事の内容
- IELTSのスピーキングが難しいと感じるワケと対策
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
スピーキングを難しく感じる原因1:英語をしゃべっている自分に慣れていない
スピーキングで苦労されている多くの方が、『英語をしゃべっている自分』にまだ慣れていません。
これは、普段から英語で会話をすることに慣れていないことが原因です。
これが理由でうまく喋れない方の特徴として、英語を話すことが恥ずかしいと思っていることがあります。
なので、IELTSのスピーキングで質問をされても答えられず、無言の時間が多く、大きな失点に繋がります。
対策
対策としては、アウトプットの時間を圧倒的に増やすことです。
基本、スピーキングは『トレーニングを積んだ合計時間=実力』と考えるべきで、しゃべる時間を増やさない限りはスコアの向上は望めません。
テクニックや、後述する採点基準の理解も非常に大切なことですが、まずはスピーキングのベースの力を伸ばすことに注力しましょう。
- 毎日のオンラインスピーキングレッスン(オススメ)
- シャドーイング(中級者向け)
- 知り合いや友人の外国人と直接関わる機会を増やす(敷居高め)
などがありますが、手段を選ばずに英語を喋る機会を増やすことにフルコミットしましょう。
以前いらっしゃった生徒様に、今回の問題を抱えている方がいらっしゃいましたが、毎日30分のスピーキングのアウトプットを二ヶ月続けた結果、4.5 → 5.5へとスピーキングのスコアが伸びました。
そして、ここまでたどり着けたのはいくつかの理由があります。
- 文法を間違えてもいいから、自分の意見を伝えようとする気持ち(これが評価基準の一つである、流暢性に繋がります)
- スピーキングへの抵抗がなくなった(英語を喋ることに慣れてきた)
- 表現力が増えた(例えば、”I”から始まる文章以外も作れるようになった、など)
このレベルに到達するのは、そこまで時間もかかりませんし、誰でもたどり着けます。
スピーキングを難しく感じる原因2:IELTSスピーキングの正しい答え方を知らない
IELTSのスピーキングには正しい答え方がありますが、型に当てはめることが全てだと思っている人が多いです。
- “Do you~”で聞かれた質問には”Yes/No”で答えなければいけない・・・と思っていませんか?
- Part 2の質問は全て答えないといけない・・・と思っていませんか?
- Part 3は論破しないといけない・・・と思っていませんか?
スピーキングの正しい答え方
スピーキングの正しい答え方を知っておけば、喋り始めるときに戸惑いが少なくなります。
パートごとに見ていきましょう。
パート1
パート1の答え方のテクニックというのは、正直特にありません。自由に喋ってください。
相手に聞かれた質問には、まずはじめに答えるようにし、その後は1~2文ほど補足情報をしゃべることができれば十分です。
それは結論に対しての理由でもいいですし、結論に対しての追加情報でもなんでもOKです。
具体例を見てみましょう。
パート2
パート2は、スピーチなので基本自由にしゃべってOKです。
多くの方が勘違いされていることとして、キューカード(渡される紙)に書かれている3~5つほどある質問に答えなければならないということ。
このキューカードに記載されている質問に答える必要はありません。
与えられた質問に関しての話を幅広く繰り広げましょう。
パート3
パート3で聞かれた質問には完璧な回答をする必要はありません。
つまり、考えても分からない問題に対しては、正直に『わからない』と断った上で、自分なりのアイデアを述べればよいのです。
詳しくはIELTSのスピーキングでアイデアが浮かばない時で詳しく解説しています。
また、無言の空間を埋めるテクニック、フィラーも是非知っておいてください。
スピーキングを難しく感じる原因3:採点基準を理解せずに喋っている
自分のスピーキングの目標点数が決まれば、そのスコアに要求されているレベルを把握しましょう。
スピーキング6.0レベルの採点基準(左右にスクロール可)
Fluency and coherence(流暢さ) | Lexical resource(単語) | Grammatical range and accuracy(単語) | Pronunciation(発音) | |
日本語訳 | 自発的に長時間話すことができるが、繰返しや自己訂正によって統一感がたまに無くなる
いろいろな種類の接続詞や挿入句(談話標識)を使っているが必ずしも適切なわけではない |
いろいろなトピックに対応する単語を使って長時間話すことができ、その単語の意味を理解しているが、使い方を間違うことがある
パラフレーズをだいたい正しくできる |
基本および少し複雑な文法を使うことができるが柔軟さに欠けている
複雑な文章で間違うことがあるが、意味を伝えられないことはほとんどない |
正しい発音の要素をいくつか体現し、ある程度のコントロールができている
毎回ではないが正しい発音をすることができる 言いたいことが伝えられるが、たまに間違った発音により明確さが落ちる場合もある |
自分の求められているレベルを把握することで、普段からゴールをイメージしやすくなります。
IELTSのスコア採点基準とその仕組み(Band descriptors)では、5.0~7.0のスコアの条件を記載しています。
まとめ
『IELTSスピーキングは難しい?いいえ、原因と対策が分かれば大丈夫です』をまとめました。