この記事の内容
- Advantage Disadvantageエッセーの具体的な書き方
- エッセーのサンプル
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
Advantage Disadvantageエッセーの例題
Some experts believe that it is better for children to begin learning a foreign language at primary school rather than secondary school.
Do the advantages of this outweigh the disadvantages?
今回はこの例題を使用して解説していきます。
Advantage Disadvantageエッセーのパラグラフ構成
イントロ:問題文の言い換え+自分の意見
ボディ1:Advantageの方が重要だと思う理由
ボディ2:Disadvantageも考慮すべき理由
結論:自分の意見(イントロの自分の意見と同じ内容を言い換え)
Advantage Disadvantageエッセーは4段落構成です。
今回は「AdvantageがDisadvantageよりも重要だ」という意見の前提で解説します。
ライティングTask2の時間配分
時間配分は人によりますが、42分をオススメします。
詳しい時間配分の内容についてはこちらの記事で詳しく解説してあります。
Task1とTask2の時間配分はどうしたらいいの? こんな疑問に答えます。 この記事の内容 20分と40分で良いのか? Task2のオススメの時間配分 Task1のオススメの時間配分 […]
Advantage/Disadvantageのアウトライン
Advantage Disadvantageエッセーのボディの構成は2パターンありますが、今回はパターン1に沿っていきます。
ボディの書き方:パターン1
ボディ1
- トピックセンテンス
- サポーティングポイント1
→深掘りした内容 - サポーティングポイント2
→深掘りした内容
ボディ2
- トピックセンテンス
- サポーティングポイント1
→深掘りした内容 - サポーティングポイント2
→深掘りした内容
ボディの書き方:パターン2(トピックセンテンスを含めない)
ボディ1
- サポーティングポイント1
→深掘りした内容 - サポーティングポイント2
→深掘りした内容 - サポーティングポイント3
→深掘りした内容
ボディ2
- サポーティングポイント1
→深掘りした内容 - サポーティングポイント2
→深掘りした内容 - サポーティングポイント3
→深掘りした内容
ブレインストーム(アイデア出し)
ボディのアウトラインは理解できたでしょうか?
ここからは、アイデアを出して下書きを完成させます(実際に書く時はここから始めます)。
最初から綺麗な下書きを作ることはせずに、まずはアイデアを思いつくがままに書き出してください。
この時に、深掘りした内容(サポーティングポイント)も同時にいくつか出せると良いでしょう。
ボディ1:外国語を中学校ではなく小学校から学習することのAdvantage
- もっと若い段階で外国語脳になることができる
- 早期で学ぶことは将来役に立つ
- 外国語学習は子供達にとって非常に価値のある経験をさせてくれる
→外国の文化に興味のある子供を始め、小学校から外国語を学ぶことは子供が様々な文化に触れることを助長する - 若ければ若い方が吸収力が高い
- 学ぶ時期が早ければ早いほど、外国語学習の時間の総計は多くなる
→のちに大きなレベルの違いを生む
ボディ2:外国語を中学校ではなく小学校から学習することのDisadvantage
- 小学生にあった効率的で正しいカリキュラムを用意できるかどうかが疑問。→ちゃんとしたカリキュラムは子供の成長に関わる大きな部分なので、それがないと問題になりうる。
- 自国の人間としてのアイデンティティを失ってしまうかもしれない
- 宿題の量が多くなり、子供の負担が増えるかもしれない
→学校によっては科目ごとに宿題が出され、それで精一杯。だがこれは一部の私立に限る。 - 早期の外国語学習は子供の論理的思考力に悪い影響を与える可能性がある。
→言語というのは、論理的に思考する上での大切な基盤ともなるため、母国語の学習がおろそかになると論理的思考力が未発達のままとなる。
プランニング(整理)
アイデアのブレインストームが完了したら、次は出したアイデアを整理するプロセスに移ります。
ここでは、先ほど出したアイデアから良いと思ったアイデアを選んで、エッセーの流れを決定します。
ボディ1
- 早期で学ぶことは将来に役にたつから(トピックセンテンス)
- 学ぶ時期が早ければ早いほど、外国語学習の時間の総計は多くなる(サポーティングポイント1)→これはのちに大きなレベルの違いを生む(深掘りした内容)
- 外国語学習は子供にとって非常に価値のある経験をさせてくれる(サポーティングポイント2)→外国の文化に興味のある子供を始め、小学校から外国語を学ぶことは子供が様々な文化に触れることを助長する(深掘りした内容)
ボディ2
- たしかに、早期で学ぶことに関する問題点もある(トピックセンテンス)
- 宿題の量が多くなり、子供の負担が増えるかもしれない(サポーティングポイント1)
→学校によっては科目ごとに宿題が出され、それで精一杯。だがこれは一部の私立に限る。(深掘りした内容) - 他にも、小学生にあった効率的で正しいカリキュラムを用意できるかどうかが疑問。(サポーティングポイント2)
→ちゃんとしたカリキュラムは子供の成長に関わる大きな部分なので、それがないと問題になりうる。(深掘りした内容)
Advantage Disadvantageエッセーは、「advantageの方が重要だが、disadvantageもたしかに考慮しなければならない。(またはその逆)」という視点で展開を行う必要があります。
あくまでも自分の立場はadvantageを支えている立場なので、disadvantageを述べる部分では極力言葉を弱くしたり、自分の立場を明確化させるための強い表現を入れることが大切です。これら部分は、赤字で表記しています。
書き上げ
Although learning a foreign language is thought by experts to be more beneficial for children if they start learning in elementary school ether than junior high school. In my opinion, I consider that it can bring about more advantages for children comparing to the any problems it might bring.
Despite the minimum drawbacks below, I believe that the benefits gained by children learning a foreign language at an earlier stage is extremely useful for their future. Firstly, it is obvious that the earlier they begin learning a foreign language, the more time they can spend on learning. This is crucial because it makes a huge difference in proficiency later in life. Secondly, learning a foreign language helps children have a very rewarding experience. Take many children, for instance, who find being engaged in different cultures interesting. To expose themselves to a foreign language from younger days is essential to have them get familiar with various cultures.
Admittedly, there are some issues involved when children begin using a foreign language early on. One problem is that it might burden children with more homework. For example, in some school, students receive homework in every class and it is already a huge burden for them. However, this situation is rare, only happening in certain private schools. Another potential problem is that whether or not the school can prepare a curriculum that is effective and suitable for elementary school students. Having a proper education is the key to maximizing students’ growth, so if the curriculum lacks of what it takes to be a good one, it can be a problem.
In conclusion, to accustom children in elementary school to a foreign language will stand them in a good stead when they are adults and clearly outweigh any disadvantages.
上のエッセーの中で登場している文頭の副詞や接続詞にも注目してみてください。
ライティングの採点基準の一つにCoherence&Cohesionと呼ばれるものがあり、文と文を繋ぐリンキングフレーズをうまく使えているかが採点されています。
リンキングフレーズは使い過ぎもよくありません。適当な箇所に適切に使うことが大切です。
どうしてもアイデアが思いつかない場合
advantage(またはdisadvantage)が一つしか思いつかない場合は、以下のストラクチャーに沿って書いてください。
- イントロ:問題文の言い換え+自分の意見
- ボディ1:Advantageの方が重要だと思う理由
- ボディ2:Disadvantageも考慮すべき理由
- ボディ3:Disadvantageも考慮すべき理由その2
- 結論:自分の意見(イントロの自分の意見と同じ内容を言い換え)
ポイントはdisadvantagesをボディ2と3に分けていることです。
もし、advantageが一つしかないのに複数のdisadvantagesを同じパラグラフに詰めて書いてしまうとorganizationとdevelopment ideasといった採点基準の減点になるので注意してください。
あくまでも緊急用ですので、なるべくアイデアは複数出せるにこしたことはありません。
まとめ
- 書き方は二種類ある
- ブレインストーム→プランニングを行う
- disadvantageを述べる部分では弱い表現を使い、自分の立場を明確化させるための強い表現を入れる
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