こんな疑問に答えます。
Task1の種類
IELTSライティングのTask1では、主に下記の6種類のタイプから出題されます。どのパターンもある程度書き方をおさえて置くことが重要です。今回は実際に折れ線グラフの問題を例に書き方を解説していきます。
ライティングTask1の種類
- 棒グラフ
- 円グラフ
- 表
- 折れ線グラフ
- 地図
- ダイアグラム
採点
IELTSライティングでは、まず採点基準を理解しておくことが重要です。採点基準は以下の4つです。
Coherence and Cohesion: 内容の一貫性(25%)
Lexical resources: 語彙力(25%)
Grammatical range and accuracy: 文法(25%)
詳しくはここでは述べませんが、採点に関して詳細が知りたい方は以下のリンクを参考にしてみてください。
IELTSのスコア採点基準とその仕組み(Band descriptors)
ストラクチャー
まず、IELTSライティングの対策をしていく場合、Task1でもTask2でもストラクチャーを覚えるのが有効です。
ストラクチャーとはエッセイをどのように書くか大まかな骨組みのことです。英語でのエッセイはある程度骨組みが決まっており、まずはこの骨組みを覚えることが重要です。
おそらくIELTSを対策されていく中で様々なストラクチャーを見かけていると思います。対策においてどれが正解でどれが不正解ということはありません。今回は本校でお伝えしているIELTS Task1のストラクチャーをお伝えします。
- 1. Introduction(導入)
- 2. Overview(概要)
- 3. Body(メイン)
導入、概要、メインという構成になっています。
必ずしもこの形で書くのが正解という訳ではなく、あくまでIELTS対策のストラクチャーの1つとして考えてください。
問題
問題はこちらの問題を使用します。
アウトライン
問題の意味を確認したら、アウトラインを考えましょう。
Task1、Task2どちらも描き始める前にこのアウトラインを固めてから書くようにしましょう。ただし、Task1は時間が20分と限られているため、あまり時間をかけすぎないように注意しましょう。
アウトライン例
概要
- 全ての期間を通してドイツでの金額が最も高い
- 4つの国全てが1995年から2005年にかけて数値をあげている
メイン
- 1995年時では、ドイツの数値が最も高く、ついでフランスの数値が高い
- ドイツは数値が減少する期間があるが、その後さらに上昇し、2005年時にピークの95billionに達する
- オーストリアは1995年時最も低く、ついで低いイタリアとの差が20 billion
- フランスとイタリアは同じような傾向だが、フランスの伸びの方が大きく、イタリアは緩やかな上昇になっている
今回はこのようにまとめました。メインの段落では、4つの国が登場しているため、全てを細かく言及しようとしてしまうと時間がかかってしまうので、4~5つぐらいを目安にアウトラインを考えるといいでしょう。
Introducation(導入)
では、導入を書いていきます。導入では基本的に、問題文をパラフレーズした1文を書いていきます。
パラフレーズする際のポイントを簡単にまとめます。
1) 動詞を言い換える
Task1の問題では基本的に、The line graph shows~と、showが使われることが多いです。
今回は、
show → illustrateとしています。
場合によっては、compareなどを使って言い換えてもいいでしょう。
2) 品詞の言い換え
次に品詞の言い換えです。これは、Task1に限らず、IELTSライティングで使えるテクニックなのでおさえておきましょう。
今回は、
purchasing → perchase
という風に少し形を変えています。パラフレーズする際は無理に別の単語を探すのではなく、品詞を言い換えてあげるとナチュラルなパラフレーズができるでしょう。
3) 単位の記述
今回は、billion dollars が縦軸の単位となっています。
この場合は、2文目にあるように、unitを記述してあげると丁寧でしょう。
*パーセンテージの場合には特に書く必要はありません。
Overview(概要)
では、次は概要です。先ほどアウトラインでまとめたものを英語にしていきましょう。
概要
- 全ての期間を通してドイツでの金額が最も高い
- 4つの国全てが1995年から2005年にかけて数値をあげている
今回はこのようにまとめました。
ポイント
the amount of 〜(〜の量)
今回は金額なので、主語はthe proportion of や、the number of ~ではなく、the amount of~を使っています。
decade(10年)
期間が1995年から2005年のちょうど、10年間のため、decadeと言い換えています。
あまり長く書きすぎないように、30~40文字程度でまとめられるといいでしょう。
Body(メイン)
次にメインですが、アウトラインで考えてものをもう一度みてみましょう。
- 1995年時では、ドイツの数値が最も高く、ついでフランスの数値が高い
- ドイツは数値が減少する期間があるが、その後さらに上昇し、2005年時にピークの95billionに達する
- オーストリアは1995年時最も低く、ついで低いイタリアとの差が20 billion
- フランスとイタリアは同じような傾向だが、フランスの伸びの方が大きく、イタリアは緩やかな上昇になっている
ではこれを英語にしてみましょう。
ポイント
1) 主語のバリエーション
太字になっているところが、主語となっている部分です。あまり重複がないようになっています。
例えば、エッセイを添削していると、毎回主語が、the amount of~になってしまう、または、今回であれば毎回国名が主語になってしまうなど、主語のバリエーションがなくなってしまうケースをよく見かけます。
なるべく、被らないように工夫をして様々な表現で主語をかけるといいでしょう。
2) 動詞のバリエーション
先ほどの主語の話は、動詞にも当てはまります。今回は、黄色い下線が引いてある箇所が主な動詞の箇所になっています。
これらに加えて、
fall(減少する)
decline(減少する)
rise(増加する)
reach a peak(ピークに達する)
remain the same(同じである)
などもおさえておきましょう。
3) 便利な表現
最後に、赤いマーカーになっている、
in terms of, with regard to「〜に関しては」
ですが、これらは例えば、「ドイツに関しては〜」など、カテゴリーごとに特徴を述べたい時などに非常に便利な表現でグラフ時には重宝するので使えるようにしておくと便利です。
完成形
まとめ
そのほかのライティングの記事も是非ご覧ください。