こんな疑問に答えます。
この記事の内容
- FALSEとNOT GIVENの定義
- FALSEとNOT GIVENを例題で解説
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
リーディングのFALSEとNOT GIVENの違いの定義
FALSE(NO)とNOT GIVENの定義さえ頭の中にいれておけばテスト本番でも困ることはありません。
ちなみに、FALSEは「本文の内容と一致するか」と問われている時に使われ、NOは「筆者が本文で主張している内容と一致するか」と問われている時に使われるだけで、基本的にFALSEとNOは同じ扱いと考えて問題ありません。
FALSEとNOT GIVENの違いをチェック
では、問題です!
上にある定義を見ながらでいいので、ちゃんと理解できたかチェックしてみてください。
Q1. 私は今朝、食パンを食べた。
Q2. 私は今朝、食パンをレストランで食べた。
Q3. 私は今朝、牛乳を飲んだ。
先ほどのNOT GIVENの定義を見て気づいた方もいるかもしれませんが、もし本番でFALSE(NO)とNOT GIVENでどうしても迷ってしまった場合は、まず必ずFALSEの定義に当てはめて考えてください。
もしFALSEの定義に当てはまっているなら、そのままFALSEを選択しましょう。もし当てはまっていない場合、それは必然的にNOT GIVENにしかなりません。
もしまだ違いがよくわからない場合は、試しに、Q3の問題にまずFALSEの定義を当てはめてもう一度考えてみましょう。FALSEの定義に当てはまらないので、あとは消去法でNOT GIVENを選べば正解になりますよね。
FALSEとNOT GIVENの違いを例題でチェック
もっと長い文章でチェックしてみましょう!
まずは以下のパッセージを読んで、それに続く問題に答えてください。
Trains have been a popular form of transportation since the 19th century. When the first steam train was built in 1804, people were worried that the speed would make rail passengers unable to breathe or that they would be shaken unconscious by the vibrations. But by the 1850s, passengers were traveling at previously unthinkable speeds of 50mph (80km/h) or more. Rail travel was cheap, and people who had never been on a journey before could now afford to make trips by train. Cities that had once seemed far apart suddenly felt much closer together, because people and goods could move between them in hours rather than days. In some places, new towns (※)sprang up beside the tracks.
Q1. Trains were a popular form of transport in 1804.
Q2. The number of people who make trips increased after the development of first train.
Q3. New towns were built as a result of the emergence of train.
リーディングでNOT GIVENが答えになる確率
生徒さんにもいつもお伝えしているアドバイスの1つに、もし、設問の文章で比較級もしくは最上級が使われている場合、統計的にNOT GIVENになりやすい傾向がある、というものがあります。
ただ、これは100%ではないため、もしFALSEとNOT GIVENで迷ってどうしようもなくなってしまい、設問に比較級もしくは最上級が使われている場合にのみ、とりあえずNOT GIVENを選んでおけば当たる確率は高い、と教えています。
今回は、「実際にどれだけの確率でNOT GIVENになるのか?」を検証しました。
使用した教材は、公式問題集(11~15)の計5冊です。
比較級/最上級が含まれる設問の数 | ←に対するNOT GIVENの数 | 割合(%) | |
IELTS 11 | 5 | 4 | 80% |
IELTS 12 | 9 | 5 | 55% |
IELTS 13 | 5 | 3 | 60% |
IELTS 14 | 4 | 2 | 50% |
IELTS 15 | 4 | 3 | 75% |
計 | 23問 | 14問 | 60% |
平均 | 64% |
比較級もしくは最上級が設問で使われている場合の答えは、64%の確率でNOT GIVENになるというデータが出ました。
過半数は超えているので可能性としては高いと言えますが、TRUE/FALSEになる場合もありますから、注意しましょう。
このように、問題によっては傾向のようなものは存在しますが、なぜNOT GIVENになるのかの根拠を理解した上でNOT GIVENを選ぶことができるのがもちろん理想です。
おまけ
ちなみに、FALSEのことを誤ってNOと書いてしまっても正解として扱ってもらえます。
また、本番でTRUE/FALSE(NO)/NOT GIVENのことをT/F/NGと省略して書くのも正解として扱ってもらえます。数秒ですが、時短にもなりますね。
まとめ
- FALSEの定義:本文に、「設問の内容は間違っている!」と断言できる箇所が含まれている(つまり矛盾している)
- NOT GIVENの定義:完全に肯定、または否定できない時(つまり、TRUEにもFALSEにも当てはまらない時。消去法も可!)
TRUE/FALSE(NO)/NOT GIVENの問題はIELTSのアカデミック、ジェネラル関係なく出てくる問題です。
特にFALSEとNOT GIVENの違いを曖昧にしたままテストに臨むようなことはせずに、重要な得点源として立ち向かえるようにしっかり準備をしておきたいですね。