こんな疑問に答えます。
この記事の内容
- Cause&Solutionエッセーの具体的な書き方
- エッセーのサンプル
当校について
2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設され、12年間に渡って1,500人以上の日本人を指導。
Cause and Solutionタイプ
Cause and solutionタイプとは、その名の通り、原因と解決策を答えるタイプになります。
こちらが例題になります。
The volume of traffic is too heavy in some cities.
Why is this the case?
What measures can be taken to address this problem?
例題2
Nowadays, major cities in many countries are overpopulated.
Why is this the case?
What measures can be done to solve the issue?
例題3
Many young people are not interested in healthy food.
Why is this the case?
What solutions can you suggest?
『Why is this the case? / What are the causes of ◯◯? What can be done to ◯◯(動詞)?』のように原因と解決策を問われていたらCause and Solutionタイプだと判断します。
Cause and Solutionタイプの段落構成
Cause and Solutionタイプはこのように4段落構成で書きましょう。
Body1(理由/原因)
Body2(解決策)
結論(コンクルージョン)
Body1では「原因」、Body2では「解決策」について書きます。
このとき大事なのは、原因と解決策の内容がきちんとつながっていることです。
たとえば、「交通渋滞の原因は、電車やバスなどの公共交通が整っていないこと」だとしたら、
その解決策として、「政府が公共交通機関にもっとお金をかけて整備すべきだ」と書くのが自然です。
つまり、自分が書いた原因に合った解決策を書くようにしましょう。
Cause and Solutionタイプのアウトライン
次にアウトラインに関してです。
Cause and Solutionの段落構成は、
Body1(理由/原因)
Body2(解決策)
結論(コンクルージョン)
この形となります。
原因と解決策どちらも説明をする必要があるのでアウトラインではどちらもまとめる必要があります。
今回はこちらの問題を使って考えていきましょう。
Why is this the case?
What measures can be taken to address this problem?
「いくつかの都市では交通量が非常に多くなっている。
なぜこうなっているのか?
この問題を解決するためにどのような対策が取れるか?」
というお題になります。
原因と解決策をそれぞれ2つずつぐらい考えてみましょう。
この時先ほど伝えたように、自分で考えた原因に対する解決策を書くようにしましょう。
【Cause「原因」】
- 車への依存
- 交通事故
【Solution「解決策」】
- 自転車の使用を促す
- より厳しく規制する
1つ目の理由としては、「車への依存」をあげています。公共交通機関を使うよりも車の方が利便性が高いため、車を好む人が多い。ということを説明できそうですね。
解決策では、この原因に対する解決策をあげる必要があります。今回は、車の使用ではなく、「自転車の使用を促す」ということを解決策として述べています。
2つ目の理由としては、「交通事故」をあげています。事故が起きることで渋滞が発生するということですね。
解決策では、「交通事故」を防ぐ解決策になるので、「より厳しく規制する」ということを書いています。
このように、原因と解決策をリンクさせて、2つずつぐらい考えるようにしましょう。
もちろん今回考えた内容でないといけないわけではないので、他に思いつく原因と解決策があればそれでもOKです。
Cause and Solutionタイプのイントロ
まずは、イントロの書き方を説明します。
イントロはどのタイプでも書き方は共通になります。
2.自分の意見
この2つを記述する必要があります。
今回の問題文は、
The volume of traffic is too heavy in some cities.
こちらなので、これをパラフレーズします。
Some cities are experiencing severe traffic congestion.
問題文が短いので、パレフレーズする箇所が少なく難易度が高いです。
問題文の、the volume of traffic is too heavy「交通量が多すぎる」という箇所を、traffic congestion「交通渋滞」という風に言い換えています。
今回のように、問題文が短くパラフレーズする箇所があまり見つからない場合には、悩み過ぎずにできる箇所をパラフレーズするようにしましょう。
問題文のパラフレーズができたら、これからBodyで書く原因と解決策をまとめます。
こちらが例になります。
まず、1つ目の質問である理由をまとめます。
理由をまとめる際はこのテンプレートを使ってください。
This is primarily because of ~
この場合は、ofの後ろには名詞、または名詞の塊がきます。
もし後ろに文章をおきたい場合には、
This is primarily because ~ とします。
この時書く理由は、Bodyで書く理由のまとめになります。
今回であれば、「車の使用が多いこと」「交通事故」の2つとなります。
次に、There are some possible solutions to this issue.と書いています。
これは、渋滞の問題に対して解決策があるということを示しています。
解決策はあるとまでしか書いていませんが、具体的にどういった解決策なのかをまとめてもOKです。
その際は必ずこれからBodyで書く、解決策のまとめを書くようにしましょう。
Cause and SolutionタイプのBody1
Body1では、原因ついてまとめます。
今回の問題は、「交通量が増えた要因」についてです。
先ほどアウトラインでまとめた原因をもう一度確認しましょう。
- 車への依存
- 交通事故
交通量が増えている要因として、
「車への依存」「交通事故」の2つをあげていました。
公共交通機関を使うよりも車の方が利便性が高いため、車を好む人が多い。ということを説明できそうですね。
また、交通事故に関しては、事故が起きることで交通の流れが悪くなるという点を詳しく説明することができそうです。
Body1の段落は基本的にこのような構成で書くことを推奨します。
サポート1~2文
原因2
サポート1~2文
理由を書いてサポート文を書く流れはどのタイプも共通になります。
まず初めに、
the major factor ~ から始め、1つ目の理由である「車への依存」について述べています。
これはどの問題タイプでも共通ですが、
ライティングでは「結論から述べる」ことを意識しましょう。
ここでも、最初の原因は
increased dependence on automobiles
とはっきり結論から述べています。
日本語の作文では、
先に詳しい説明をして、最後に「だから〜」と結論を書くことがよくありますよね。
でも、英語のエッセイではその順番はNGです。
英語では
「最初に結論をハッキリ言う」
のが基本ルールです。
そのため、
日本語のような「後から結論を述べる書き方」は避けるようにしましょう。
次に、サポート文を続けています。
今回は、
なぜ public transport ではなく、車の使用に依存してしまうのか
という理由を詳しく述べています。
3文目も サポートセンテンス です。
ここでは、this reliance から文が始まっています。
これは前の内容を受けて、
this + 名詞 でまとめている良い例です。
このように、前の文の内容を受けて
this + 名詞 で表現するテクニックは、
Coherence and Cohesion(結束性と一貫性) の観点で高く評価されます。
特に Band 6.5 以上を目指す方は、ぜひ意識して取り入れてみてください。
続いて、2つ目の原因について書いています。
ここでは、最初に考えた「交通渋滞(traffic congestion)」を取り上げています。
そのあとに、それを補足・説明するサポート文を続けています。
Cause and SolutionタイプのBody2
次に Body2 です。
Body2では、解決策(solutions)を記述します。
最初に確認したように、
ここで書く解決策は、先ほど述べた原因に対するもの でなければなりません。
つまり、原因と解決策が対応していることが大切です。
必ずリンクを持たせて、一貫性(coherence)を意識しましょう。
原因→解決策の流れが自然になるように構成してください。
それでは、アウトラインで考えた解決策をここでおさらいしておきましょう。
- 自転車の使用を促す
- より厳しく規制する
まず、1つ目の原因「車への依存」に対する解決策は、
自転車の使用を促すこと だと考えていました。
その際には、
どのように促すのかという「方法」もあわせて説明しましょう。
たとえば、
自転車専用レーンを整備する
レンタル自転車のサービスを広げる
など、具体的な手段を加えることで説得力が増します。
次に、2つ目の原因「交通事故」に対する解決策は、
より厳しく規制すること です。
この場合も、「どうやって規制を厳しくするのか?」を必ず述べましょう。
たとえば、
交通ルールの違反者に対する罰金を増やす
監視カメラの設置を強化する
などが考えられます。
サポート1~2文
解決策2
サポート1~2文
まず1行目で、1つ目の解決策を書いています。
bike lanesを増やすことによって、自転車の使用を促すことを解決策として記述しています。
次にサポート文を続けています。
ここでは、ifを使いbike laneが増えたら、より多くの人が自転車を使うようになり、交通渋滞が減る。と詳しく説明をしています。
さらに、サポート文をtherefore以下で続けています。
thereforeは結論を導くリンキングフレーズになります。
リンキングフレーズの使用はCoherence and Cohesionの評価基準において重要となります。
無理に使いすぎる必要はないですが、適切な場面で使えるようにしましょう。
次に、Another potential measure以下でもう一つの解決策を述べています。
最初に考えた、「より厳しく規制する」という内容を書いています。
まず結論から述べて、その後にサポートする流れを意識してください。
次に、Perhaps以下でサポート文を続けています。
「〜だろう」という意味でのperhapsは使用できる人が少ないので使えるようにしておくと良いです。
最後に、サポート文をもう一文続けています。
一番最後に、カンマ、leading toと結論づけています。
カンマ、leadind to 名詞で「結果〜となる」という意味になります。
ライティングでは非常に使いやすい表現なので押さえておくと良いでしょう。
Cause and Solutionタイプのコンクルージョン
最後にコンクルージョンです。
コンクルージョンの役割は、イントロと同様で、今までのまとめになります。
まず出だしは、in conclusionで初めてOKです。
次に、1つ目の質問だった「交通渋滞」の理由に関してまとめます。
そして最後に、解決策をまとめます。
導入では、「解決策がある」としか書きませんでしたが、今回はBodyで書いた解決策をまとめます。


