IELTSスピーキングのトピック対策では、答えを丸暗記するのではなく、出やすいトピックごとにネタと表現をあらかじめ準備しておくことが最も効果的です。特にPart1では出題頻度の高いトピックがある程度決まっているため、そこから優先して準備すると限られた時間でも効率よく得点につながります。
この記事では、当校の予想問題集の集計(2024年9月〜2026年12月)にもとづく頻出トピックの一覧と、暗記をどこまで・どう進めればいいかの具体的な方法を解説します。
この記事の執筆者

RikuとKohei(IELTS講師・二人ともIELTS Overall 8.0)。2009年にカナダ初の日本人講師陣によるIELTS専門校として創設されたスクールを運営し、12年間で1,500人以上の日本人を指導してきました。その経験と公式情報の裏取りをもとに、このブログを執筆しています。
( note:【IELTS攻略チャンネル】スクール生の実績 )
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IELTSスピーキング暗記は有効か?
IELTSスピーキングで答えを暗記する方法はある程度有効と言えるでしょう。その理由は、スピーキングの採点基準に隠されています。
- 流暢性
- 文法
- 語彙力
- 発音
頻出トピックの問題を暗記できていると、流暢性の対策が取れることになります。
特にスピーキングで6.0ぐらいを狙う場合は、流暢性さえ高ければ、文法や発音に多少ミスがあっても、十分に取ることが可能だからです。ただ、全てのトピックの問題を網羅し、自分の答えを用意するというのは現実的ではなく、さらに、明らかに暗記したフレーズを読み上げているようなスピーキングだと印象はよくありません。
具体的に、どのように暗記をしていくべきなのかを説明していきます。
IELTSスピーキングPart1の頻出トピック(当校の予想問題集の集計)
当校の予想問題集(2024年9月〜2026年12月)に載せたPart1のトピックを集計すると、出題頻度には明確な傾向があります。
まず準備すべき3トピック
次の3トピックは、時期を問わず毎回出題される通年トピックです。他のトピックより優先して準備しておきましょう。
- Home and accommodation(住まい)
- Hometown(地元・出身地)
- Work and studies(仕事・勉強)
時期によって入れ替わるトピック(上位10)
この3つ以外は、時期によって入れ替わりながら出題されます。当校の集計で登場回数が多い順に並べると以下のとおりです。登場回数は、2024年9月〜2026年12月の間に予想問題集を6回更新した中で、何回載ったかを表しています。
| 順位 | トピック分野 | 具体的なトピック例 | 登場回数 |
|---|---|---|---|
| 1 | Clothes and personal items(服・身の回り品) | Clothes / Shoes / Watches / T-shirts | 6回中6回 |
| 2 | Daily routines and time(日課・時間の使い方) | Morning routines / Daily routine / Weekends | 6回中6回 |
| 3 | Nature and outdoor life(自然・アウトドア) | Animals and pets / Weather / Parks | 6回中6回 |
| 4 | Places and community(場所・地域) | Buildings / Public places / Views | 6回中6回 |
| 5 | Feelings, memories and behaviour(気持ち・思い出・行動) | Childhood memories / Happy things / Memory | 6回中5回 |
| 6 | Dreams, plans and abilities(夢・計画・能力) | Dreams and future plans / Making plans / Talents | 6回中5回 |
| 7 | Technology and digital life(テクノロジー・デジタル生活) | Mobile phones / Social media / Internet | 6回中5回 |
| 8 | Shopping, gifts and money(買い物・贈り物・お金) | Shopping / Gifts / Advertisements | 6回中5回 |
| 9 | Education and knowledge(教育・知識) | Teachers / Science / History | 6回中4回 |
| 10 | Sports and exercise(スポーツ・運動) | Swimming / Walking / Sports teams | 6回中4回 |
このように、通年の3トピック→入れ替わりトピックの上位、の順に準備すれば、限られた時間でも効率よく対策できます。
暗記を使った具体的な対策法
自分の苦手なトピックを把握する
上の表はPart1のトピックですが、Part2・Part3ではもう一段抽象的な、次のようなテーマが出題されます。
例えば、Communication、Family and Relationshipなどのトピックでは事前の準備がなくてもある程度話すことができると思います。しかし、EnvironmentやSocietyなどのトピックでは、そもそも日本語で聞かれてもパッと答えられないような問題もあります。
このように、自分の中であまり話す自信がないトピック、話すネタがないトピックを把握し、それらを中心に暗記して対策していくといいでしょう。
どこまで暗記すればいいのか?
先ほどから暗記という言葉を使っていますが、これは答えを全て暗記し、それをそのまま本番で使うという意味ではなく、トピックごとに使える表現、単語を暗記し、さらに話す内容を事前に考えておくという意味になります。
Environmentのトピックで、例題を見てみましょう。
日本語訳
「汚染は環境に様々な影響をもたらします。例えば、海が汚染されると魚が死んでしまい、生態系のバランスが崩れます。また、土地が汚染された場合、農業ができなくなり、動物の生息地も破壊されてしまい、特定の動物の絶滅につながる可能性があります。」
生態系(ecosystem)、農業(farming)、生息地(habitat)、絶滅(extinction)などの単語がパッと頭に浮かぶでしょうか?もちろん、他の単語や表現で言い換えることもできるかもしれませんが、こういった特定の単語は知っていた方が圧倒的に簡単に表現でき、流暢性も保つことができます。
なお、他のパートの例題・解答例もあわせて見ておきたい方は各パートの例題と解答例も参考にしてください。
これが、単語の暗記になります。
次に、話す内容の暗記です。前述したように、IELTSスピーキングでは流暢性が非常に重要です。
例えば、「そもそも、聞かれたことに対して答えが全く思い浮かばない。」「質問の意味はわかるが、考えたこともなかったので答えるのに時間がかかってしまう。」こういった状況をなくすために、トピックごとのアイデアを事前に考えて覚えておくと本番の際にスムーズに進むでしょう。
例題を見てみます。
「あなたの国で最も深刻な社会問題は何ですか?」
このように聞かれた場合どうでしょうか?Yes/Noで答えられる問題と違い、自分のオピニオンを求められる場合や、答えが一つとは限らない場合、即座に答えるのが難しくなるでしょう。この場合も、答えはいくつか考えられると思います。
- 少子高齢化
- 地域格差
- 貧困
答えの候補が出たら、どの話であれば話しやすいのかをあらかじめ絞っておくといいでしょう。例えば、「少子高齢化」と決めたのであれば、それに関する単語と、自分の意見・理由を軽く整理しておくといいでしょう。
パートごとの暗記ポイント
パート1
パート1では、ジェネラルな質問をいくつかされます。以下がよく聞かれる質問です。
- Do you work or study?
- Why did you choose your job(study)?
- Do you like your job(study)?
- How did you get here today?
- How long did it take to get here from your house?
- What kind of weather do you like?
- Why do you like the weather?
- Do you like spending time with your family?
- Do you have enough time to spend with your family?
- Who is your best friend?
パート1では、このように仕事、勉強、交通、天気、家族などについて聞かれることが多いです。パート1はほとんどスコアに影響がないですが、ここで答えられないとあまり波に乗れないと思うので、あまり神経質にならずにある程度話のネタを準備しておくといいでしょう。
また、回答の型としては「直接答える→理由→追加情報」の順で1〜3文にまとめると、自然でテンポの良い回答になります。トピックのアイデアが浮かばないときは、まず日本語で理由を考えてから英語にし、何度も音読して口に馴染ませておくと本番でもスムーズに話せます。会話の間を埋めるつなぎ表現もあわせて準備しておくと安心です。
パート2
パート2では、このようなカードが渡され、それに対してスピーチする問題になります。
You should say:
- What it is
- Why you think it is important
- How you are going to learn it
- What role it will play in your future
スピーチ時間は2分間になりますが、即興で2分間話すのは至難のわざです。特にあまり考えたことのないトピックが出題された場合はなおさらです。
また、パート2では、「人物」「場所」「経験・出来事」「文化・物」を描写する問題が多いです。カテゴリーごとに最低1つずつはエピソードを用意しておくといいでしょう。
例:Describe a person who influenced you the most
- どんな人物なのか→親友
- どんな影響を受けたのか→具体的なエピソードを話す。例えば、学生時代に、それまで料理に全く興味がなかったが、親友と一緒に料理教室に参加したことをきっかけに自炊するのが趣味になり、現在も続けている。さらに、そこから、健康的な食事を作ることも意識し、体重が10キロ以上減った……など
同じカテゴリーの中では話を使い回せるので、1つエピソードを準備しておけば複数の問題に対応できます。
また、話す内容が2分に届かない場合は、今後の予定や気持ちの変化を語る「未来トーク」を加えると自然に話を伸ばせます。より詳しい答え方はPart2の答え方の記事も参考にしてください。
パート3
パート3では、最も難しく、深い質問をされます。前半で説明したように、苦手なトピックを把握し、話すネタをまとめていきましょう。
また、ネタは「意見→理由→具体例→まとめ」の順で話せる形に整理しておきましょう。型の詳しい使い方はこの記事では踏み込まず、各パートの例題と解答例で解説しています。
ここまでの内容を実践するときは、まず自分が苦手だと感じるトピックを2〜3個書き出し、それぞれの単語と話す内容を先に準備してから、声に出して練習するところから始めましょう。得意なトピックと苦手なトピックの差を埋めておくことが、本番で安定してスピーキングを進める鍵になります。
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